⚠️注意⚠️ ・作者及び出版・製作会社、版権元各位とは一切関係ありません ・誤字、脱字があればコメントからお願いします ・誹謗中傷はご遠慮下さい ・本作品は二次創作のため、登場人物のイメージを壊しかねません
花京院典明
空条承太郎
ひらりと手を振って名前を呼ぶと彼はこちらに返事を返した。
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
すまない、とは正反対の顔で笑いながら持参した弁当箱を開ける
花京院典明
承太郎が眉にしわを寄せてため息をついた
花京院典明
花京院典明
花京院典明
憂いたような笑みを浮かべ承太郎を見つめる
空条承太郎
ふはっと吹き出した
花京院典明
花京院典明
さっき吹き出した笑いの余韻がまだ残って声がにぶる。
別に君への想いが込められた手紙が羨ましいわけじゃあないんだが。
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
照れ臭そうに視線を弁当箱へ落とした
昼下がりの太陽光が容赦なく僕を照らす
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
好きな人から好意が向けられていると分かれば、この男は一体どんな反応をするんだろうか。
僕に好意を寄せられていると知った時、君はどう思うだろうか。
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
なんでもない、ただの世間話を話す位の感覚だった。
花京院典明
承太郎の後ろから顔を覗かせるスタープラチナが鬼の形相でこちらを刺し殺すように見つめていた。
本人は無自覚のようだが。
空条承太郎
おっかない顔をしたままなにかボソッと呟いた。
花京院典明
空条承太郎
顔をずいっと近づけて僕に釘を刺した
まるで自分の大事なものを決して壊さないように守ってるみたいに。
花京院典明
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
花京院典明
反射的に腕時計を確認した
授業開始まで残り5分
花京院典明
承太郎をそっちのけで慌てて弁当箱を片付ける。
空条承太郎
花京院典明
相変わらず目線は自分の手と弁当箱だけ。
彼が次に言う言葉を待つ。もちろん丁寧に聞いて相槌を打ってやる余裕なんて僕には無い。
空条承太郎
花京院典明
頑なに次の言葉を話さない。もしかして名前が呼びたいだけなのか?
僕だって今急いでいる。呑気に君の顔を見る時間なんてないんだ!
体育の先生はやたら時間に厳しい。1分でも遅刻すれば容赦なく単位を削ってくる。
単位を落としたくない僕からすれば必死にならざるを得ない。
それでも彼は僕を呼ぶ。まるでなにかに張り合うかのように。
空条承太郎
3回目の僕を呼ぶ声はすぐ近くで聞こえた。僅か5センチといったところだろうか、耳元だった。
花京院典明
花京院典明
耳元で囁く奴があるか。
睨んでやろうと彼の顔に視線を向けた。
空条承太郎
こちらをピッと指差し彼は言った。
先程とは違い穏やかな顔になっていた。
ひどくご満悦な様子だ。
僕はさっき睨んでやろうと承太郎に顔を向けたはずなのに。
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
空条承太郎
花京院典明
彼の微笑んだ顔があんまりにも格好よくて
その眩しさに耐え切れず、弁当を持って離れようと立ち上がった時片手首の方を掴まれ引っ張られた。
花京院典明
引っ張られたせいで重心が崩れ引っ張った彼の方へ尻もちを着いた。
着いた瞬間、彼の匂いや体温が僕の体をぶわっと包み込んだ。
花京院典明
空条承太郎
空条承太郎
空条承太郎
花京院典明
花京院典明
花京院典明
花京院典明
彼に背を向けたまま顔を俯け、その上から顔を手で覆う。
空条承太郎
空条承太郎
その時、耳になにか柔らかいものが当たった。
花京院典明
空条承太郎
さっきまであんなに引き留めておいて今度はあっさり頑張ってこいよだなんて。
あまりにも都合がいいんじゃあないか。承太郎。
「君も耳が真っ赤じゃあないか」と言いたくなったが、それはまた今度言おう。
それに、僕にはさっきの柔らかいものが何か分かる必要があった。
きっとそれが彼の答えだからだ。
花京院典明
火照った顔のまま、またねと手を振った。
彼は返事をせず、手を振り返した。
今日、帰りに彼にきちんと言おう。
僕が君を好きだと。
コメント
7件
フォロー失礼
ディ・モールト・ベネッ!!とってもいいです😇😇時差コメ失礼しました…💖
_:( _ ́ཫ`):_†┏┛墓┗┓†