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今日は久しぶり別行動だった
修二君は、私に「わりぃ、タバコ買って来い」とだけ言うと自分も部屋を出ていった
タバコの入った袋を振り回す
帆稀
降りきった遮断機がゆっくりと持ち上がる
線路の向こう、小さな交番
別になんてことの無い風景に一つ、悪夢を見る
帆稀
交番の中、警察に取り押さえられる修二君が見えた
袋からタバコだけを取り、胸ポケットに押し込む
体は止まることを知らず、昔預けられた銃を片手に大人一人通るのも難しい小窓めがけて飛びかかっていた
バリンと大きな音を立て、小窓を突き破りガキサイズの人間が転がり込んできた
警察
半間
無駄に落ち着き払っていた心臓が再び高く鳴った
修二ッッ!!
警察
警察
全部がスローに見えた
背にガラスの破片を刺したまま駆け寄ってくる帆稀と、刺さったガラスを押し込むように背を掴もうとする警察
腕が伸びた
半間
警察
帆稀
振り込んだ俺の拳は警察の顔面に見事叩き込まれていた
半間
いくら待てども怒りは沈むことなく膨れ上がる
警察の首を掴み、気が晴れるまで殴り続けた
半間
半間
警察
半間
帆稀
半間
最後の1本、俺は肺に届くように深く吸い込んだ
帆稀
半間
帆稀
半間
帆稀
半間
半間
半間
血が滲む服を脱がせ、細かい破片を除けてやった
帆稀
帆稀
半間
俺の体温が残るコートを帆稀に被せた
割れた窓から外に目をやれば応援の警察に囲まれていた
半間
帆稀