私も輝かせて、君を曇らせた。
この恋に私の理想をのせるのは重荷すぎたかな。
君を嫌いになる方法を私は忘れたよ。
「______!」
笑顔でそう私を呼ぶ君がまだ、どこかにいる。
でもどこを探しても君の姿はどこにも見えない。
あの日どうせならさよならと一緒に教えてくれれば良かったのに。
あの日の約束の破り方を。
別の人の愛し方を。
『100歳になるまで死なないでね』
101年目がこんなに早いなんて。
こんなこと言ってごめん。
まだ私は好きだとか。
この100年の約束を破って他の誰かを愛せたなら。
その方法を彼は教えてくれなかった。
いや本当は知りたくなかったのかも。
こんなにわがままで弱い私を造ったのは、救ったのは
他の誰でもなく君だった。
まだ100歳までの途中だから
一時のすれ違いということはないだろうか。
私の知っている君は守れない約束はしない人だから。
あぁでも、もしかしたら忘れてるかも
今までほんとにありがとう。
今までほんとにごめんね。
今まで待っててくれてありがとう。
今度は私が待つ番。
君が生きていようとなかろうと。
いや約束したから死んだら許さないけど。
君が待っててくれたみたいに。
だって初めて笑っていえた約束だから
隣を歩く君はいないのに。
歩く時左上を見る癖が抜けない。
手を伸ばして手を繋ごうとする癖が抜けない。
私が好きな君。
君が好きな私。
そうやっていつしか私が私を大切に思えた。
私にはまだ、君が染み付いて離れない。
好きな人を好きなままで手放すことは最後の愛情。
さよならに「ありがとう」と「大好き」を込めて。
『さよなら』
きっと私がこの恋に名前をつけるなら
それは
『"_________"』
『愛してるの魔法』
fin.
コメント
4件
初コメ失礼します これRADさんの「me me sha」ですよね、? 登場人物いなくても表現が…!凄いです、!
名前も登場人物もいないのにこんなにいい物語作れるのすごい👏😳💗