香菜
おはよう…
優愛
ねぇ!!凪君はさ!なんか好きなこととかある?
凪
好きなこと…?
あれは、このクラスの男子をイチコロしてしまうといういわゆるマドンナの優愛だ
しかも、優愛のファンクラブも存在するらしい
優愛
私、凪君の事知りたいから教えてほしいな!!
凪
好きなことは…
香菜
おはよう
優愛
あ~あいい所だったのに〜
優愛
それじゃあまた後で話そうね!!
優愛
凪君!!
香菜
優愛と話してたの…?
凪
うん…少し
凪
でも俺教える気ない
香菜
そっか…
私は心の何処かでホッとした
でも、それは好きな人にしか教えたくないという思いもあるのかな…?
京
あの二人、最近距離が近いみたいですけど僕が二人を引き離しましょうか?
優愛
うん!お願い!
凪
香菜さ…
京
香菜さん
香菜
えっと、京君だっけ?
香菜
ごめん、私、人の名前を覚えるの苦手で…
京
大丈夫
京
別に気にしてないから
香菜
そっか
凪
京、こいつなんか企んでる…
京
凪君、そんな目で見ないでよ
京
仲良くしよう!
凪
っ…
香菜
凪君、一緒に帰ろう
凪
ごめん、ちょっと用事があって
香菜
分かった、じゃあ昇降口で待ってるね
帰りの準備をするとき俺のロッカーに手紙が入っていたのを見つけた
凪
京、お前だよな
京
そうとも、名前はあの手紙に書かなかったのによくわかったね
凪
昇降口で香菜さんが待ってる
凪
できるだけ、話を早く終わらせたい
京
そんなに、香菜さんの事大切なんだ…
凪
えっ!べ、別に…
京
じゃあ、大切じゃないの?
凪
そういう訳では無い
京
じゃあ、香菜さんが俺のものになってもいいの?
京
言っとくけど、俺
凪
はっ?!
凪
京は、俺と香菜さんの関係を優愛の為に突き放そうとしているだけじゃなくて
凪
自分の恋もかなったら一石二鳥だからって事!?
京
そうだけど、なんか悪い…?
京
まぁ、いずれは俺と香菜ちゃんがくっついて
京
凪君と優愛がくっつく
京
俺の理想としてはね✩
京
話はこれでおしまい!
京
もう、帰っていいよ
京
てか、もういないし…!!
凪
香菜さんが、待ってる
凪
急がなくちゃ!!
凪
てか、俺が香菜さんの事好きなの他の人にバレてる…!
凪
じゃあ、香菜さん本人にバレてる可能性も…!?
香菜
凪君!
凪
香菜さん?!
香菜
そんな驚く事だった?
凪
いや、そんな事はありません…
凪
俺も普通にしなきゃ
凪
あと、それより待たせてごめんなさい
香菜
大丈夫だよ、ぜ〜んぜん気にしてない
香菜
じゃあ、帰ろっか
凪
はい
香菜
あのさ
凪
はい
香菜
急で、申し訳ないんだけどさ
香菜
凪君って、好きな人にしか教えたくないこととかあるの?
凪
えっ!?
香菜
いや、私の考えすぎかわからないんだけどさ
凪
まぁ、あるとは思います
香菜
そうなんだ…
凪
なんでですか?
香菜
いや、気になっただけ
香菜
てか、凪君の家あっち方面だよね
凪
それじゃあ
香菜
また明日!