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ナビ 綺麗に風が靡いて、
木が揺れる。
自然になりたかった。
普通になりたかった。
空を仰ぎながら、
地面のコンクリートを見ながら、
毎回、毎日、
そんなような事を考えていた。
徐々に近づいてくる学校が嫌い。
周りの人たちが喋ってる声が嫌い。
自分だけ、
たった一人。
孤独。
一人しかいない。
家も学校も。
変わらない。
変わらない。
旬
憂鬱だ。
周りは仲良さそうに
朝の挨拶をかわし、
なんら変わりなく、
「今日の授業なんだっけ」とか
「昨日のテレビ見た?」とか
ごく、普通の会話を交わして、
仲がいい。
でも、僕は誰も隣にいない。
地面の砂の音。
それしか無かった。
ただひたすらに孤独。
そして、玄関についた。
ここもだ。
ここも変わらず、
誰かには誰かが居て、
僕だけ誰もいない。
そして、僕は下駄箱は使わない。
下駄箱の中身、
まぁ、察してくれ。
かわりに袋とか持って来てる。
それに靴を入れる。
そして、上履きを履き、
教室へ向かう。