テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
その日は、冷たい雨が降っていた。
梅雨の時期というのは湿っぽく、ただでさえ嫌な気分がまた沈む。
なつ〈烈紅〉
目の前の男は、動くことなく水たまりに鮮血を広げている。
今日は珍しく、6人での大仕事。
いつもより疲れも溜まっていた。
らん〈舞桜〉
男の持っていた資料を回収し、帰ろうとしたその時。
??
すち〈威風〉
いるま〈紫斬夢〉
突如現れた、黒い服の男。
??
傘を持って佇む男は、嫌な笑みを浮かべていた。
らん〈舞桜〉
らんは何も言わず、ナイフを構えて立つ。
??
男は会釈をしてから、
ヴィシャス
ヴィシャス
なつ〈烈紅〉
いるま〈紫斬夢〉
いるま〈紫斬夢〉
??
彼が小馬鹿にするように笑う。
みこと〈黄泉〉
嫌な感じがする。
六月の湿った雨のせいか。
はたまた、これは予感なのか。
らん〈舞桜〉
聞きたくないような。
でも、聞かなければいけないような。
ヴィシャス
また、笑う。
彼の嘲笑が俺たちを苛立たせる。
ヴィシャス
不穏な、でも確かな現実が、嫌な音を立てて迫ってきている。
ヴィシャス
嫌な予感は裏切られることなく、俺らに告げられた。
ヴィシャス
らん〈舞桜〉
いるま〈紫斬夢〉
なつ〈烈紅〉
ヴィシャス
奴が、その“誰か“に声をかけた。
らん〈舞桜〉
その時、俺の首元に痛みが走った。
らん〈舞桜〉
遅れて、注射器を刺されたのだと分かった。
振り返ると、そこには倒れているみんな。
らん〈舞桜〉
全身の力が抜け、地面へと倒れる。
この毒は、みことの…。
らん〈舞桜〉
俺は、注射器を持っている彼を見上げた。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
こさめの目は、初めて会った時のような、
いや、それよりも冷たく蔑むようだった。
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
もう、こさめは目すら合わせてくれない。
ヴィシャス
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
俺がどれだけ声を振り絞っても、
彼は振り返ることはなかった。
2人は車に乗り込み、雨の中に俺たちは取り残されたまま。
らん〈舞桜〉
俺は、もう声を出すこともできなくなっていた。
頭に浮かぶのは、
こさめの怒った顔、拗ねた顔、
それと、
笑った顔と、隣にいるなつのこと
らん〈舞桜〉
雨が体を打って、とても冷たい。
俺の意識は、次第に消え失せた。
ここまで、すごく長かった。
みんなを騙して、彼の心に漬け込んで。
…でも、それも全部今日のため。
ずっと追い求めていた光が、やっと手の届くところまでやってきた。
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
ヴィシャス
彼はなにかの作業に夢中で、こちらを気にかける様子もない。
こさめ〈棘雨〉
少し語気を強める。
ヴィシャス
ようやく反応したと思ったら、
「何だ」?
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
こさめが小さい頃に行方不明になった母。
ずっと、会いたかった、
唯一の家族。
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
ヴィシャス
彼は思い出したようにこちらを見た。
そして、あの嫌な笑みを見せて、
ヴィシャス
もう殺したよ。
こさめ〈棘雨〉
一瞬、時間が止まったような感覚。
こさめ〈棘雨〉
こさめの母さんが、殺された?
ヴィシャス
ヴィシャス
笑いを堪えきれない
そんな様子が伝わってくる。
こさめ〈棘雨〉
怒りが込み上げ、支配される。
ヴィシャス
ヴィシャス
ヴィシャス
こさめ〈棘雨〉
やはり、屑はどこまでも屑だ。
こさめ〈棘雨〉
感情に任せて殴りかかろうとした、
その時。
こさめ〈棘雨〉
いきなり、こさめの体から力が抜けた。
さっきこさめが使った、みこちゃんの毒。
こさめ〈棘雨〉
彼はこさめを見て、冷たく言った。
ヴィシャス
こさめ〈棘雨〉
ヴィシャス
ヴィシャス
こさめ〈棘雨〉
毒が血管を伝い、心臓へと行き渡る。
以前にみこちゃんから教えてもらった致死量を、遥かに超えている。
ヴィシャス
ヴィシャス
ヴィシャス
ヴィシャス
ヴィシャス
そう言って彼は、どこかへと姿を消してしまった。
コメント
17件
こさめちゃん!? ヴィシャス○○さないと!
ヴィシャスはやっぱり片っ端から♡♡♡て行かないと,,,,,ニコ
し ねぇぇぇぇぇ(( すいません取り乱しました 一旦🦈ちゃん保護しに行っていいですか
ころさな
32