君のそばにいるよ

出会いは普通だった

ﾍﾟｼｯ

新学期

原因は、

プリントだった

最初のうちはみんな優しい目で見てくれた。

でも、俺があんな事したから、言ったから…、

俺のせいなんだ

私にも、電話番号教えて…♡？

俺でも何を言われてるか分かった

いるまくんの許可無しに他人に電話番号を教えることは、

きっと、トラブルにつながる

確信した訳でもないけど、そう言う漫画の場面を読んだ事がある

あんたの個人情報、特定済みだから、w

嫌いだよ？

聞いてた張本人が言うのに？

教えるからｯ！

〜〜〜ー〜〜〜〜ー〜〜〜〜

後から聞いた

それは、その子が俺に電話番号を吐かせる為の

嘘だったらしい

住所特定も、嫌われているということも

全部その子の、

嘘だった…

なのに俺はまんまと騙された

次の日から

いるまくんが学校に来ることはなかった

あんたでしょ？

俺はその日から学校に行けていない

そして、

いるまくんと連絡をとっていない

学校に行かないで過ごしてから何ヶ月かたったあの日

思いもしない連絡が いるまくんから届いた

"引っ越す"

それは言葉の矢となって俺に突き刺さる

"今日の夜会えない？"

おれは、今日の夜会うことに決めた

電話番号の件、お前のせいじゃないからな

被害者側に回っていいよ

その時間は

あっという間に過ぎていった

俺はいるまくんの優しさに

恋

だけど、忘れもしない日

6月

朝から雨が降っていた

強く、激しく。

久々にいるまくんからLINEが来た

みこと、俺 付き合った

何が何だか分かんなくて

ただ泣いた

いるまくんの好きな人と

いるまくんが結ばれた事に

喜びを表さなきゃいけなかったのに

俺は、俺にはそれができなかった

話せば話ほど、いるまくんがその子を大事にしてることをしって、

その子の事をちゃんと見ているいるまくんに、

"俺も見てよ''

なんて、馬鹿なこと思って、

でも、

だからこそその意見を尊重したくて

俺も、いるまくんの大切な人を

ちゃんと大切にしたいと思ったんだ

俺に病気がある事がわかった

でも俺は諦めないよ

らんくんと、いや、らんらんといるまくんを大事にする事

そして、

精一杯生きること

大丈夫だよ

そんな怖がんないで

俺まで怖くなっちゃうじゃん…ｯ

大丈夫よ、俺はまた頑張れるから、あと少し、いき、る、から、

大丈夫、怖くないｯ、

先生、こわ、がってる、たす、けな、きゃ、