アルハイゼン夢

午後5時 あなたの家

一年ぶりに風邪を引いてしまった

一人暮らしだから看病をしてくれる人も 当然居ない

このままだと餓死するのか、 風邪に負けるのか、 もしくは救世主が現れるのか。

コンコン

カチャ

あ。アルハイゼンだ

この時間帯、きっと仕事が終わって すぐ来てくれたに違いない

入るぞ

ガチャ

ああ……きっと何か作ってくれるんだ

頼りになるな、アルハイゼンは

……でも、そうすると アルハイゼンが離れていく……？

そうは言っても そばに来てくれるんだよな

しばらく話していたら 知らない間に寝てしまっていたようだ

アルハイゼンが見当たらない

と思ったら、反対側で寝ていた

寝顔すら綺麗なのが癪に障る

薬を飲もうと思い机を見ると そこにはおかゆがおいてあった

今なら聞こえないだろうか？

そう言っておかゆに手を伸ばした途端

腕を掴まれた

えっ

そうですけど

なんの前触れもなく視界が暗くなり また横になってしまった

優しいアルハイゼンは 心臓に悪い

何度か本人に言ったこともあるが 改める気はあるのだろうか

それから私はアルハイゼンに 看病され続けた

そして次第にまた眠気が押し寄せ 寝てしまった

……

熱は引いてそう

鼻水は相変わらずだけど 喉も少し良くなっている

けど……