スマイルは困ったように頬をかく
正直に言うべきか嘘をつくべきか
一瞬悩んだことが裏目に出てしまった
しかも
なかむがこんなに食い下がってくるとは
いや 好奇心旺盛ななかむなら
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あの時
「ずっときんときが好きでした」
と答えたところで
いつから、なぜ、どうして?
と聞かれるのは目に見えていたし
実際にきんときも問われていた
自分たちでもそうだったと 自覚できるほどに
きんときとスマイルは 親密ではなかった
それが恋人同士になっているのだから
友人たちからしてみれば 不思議で仕方ないだろう
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どう言い繕うのがいいのか
いっそのこと 正直に話すべきなのか
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ただそれだけを願い
スマイルは必死に考えた
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その瞬間から恋人になるわけじゃん
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延長だったよ
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名称が増えただけみたいな感じ
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kn
きんときもまた必死だった
必死になって言い繕った
どうにかなかむに 納得してもらわなければいけない
これ以上真実を話すことはできない
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スマイルはそう言ったけれど
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kn
きんときもまた スマイルの事を思っていた
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じゃなくて
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猶予期間みたいな感じか?
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そうだね
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相手の気持ちで遊んでる感しない?
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kn
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ダメだったってことだし
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みるのもありなのか?
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自分の気持ちを確かめる
機会だと思えばね
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いまいちすっきりはしてないようだけど 取りあえずなかむは納得したようだ
きんときは安心したように 1つ息を吐いた
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kn
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あるだろうけど
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くれてよかったな
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嘘みたいに
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羨ましいとも
思うんだよなぁ
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nk
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心からの祝福の言葉
曇りのない笑顔で きんときとスマイルを見るなかむ
その笑顔に
ズキンッ
スマイルの胸が痛んだ
きんときが好きな気持ちに偽りはない
きんときが頑張って 自分を本気で落としにきて 落とされて
離れたくない離さないでほしい
そう思うほどに きんときが好きで好きでたまらなくて
今ではきんときのいない毎日なんて 考えられなくて
だけどもしかしたら
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キモチイイと思わなかったら
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体の相性が悪かったら
自分はきんときと 恋人になっていなかったかもしれない
いや 十中八九そうだろう
自分の欲望を満たすために きんときと付き合い始めた
そんな自分は
あんなに真っ直ぐな 祝福の言葉を受ける価値などない
きんときに対しても
とんでもなく 失礼なことをしてしまったと
今更ながらに思い知らされる
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受け取れねぇよ
そう呟いていた
スマイルの独り言が きんときの耳に届いた
うつむくスマイルの顔を覗き込むと
彼の表情が固くなっているのに きんときは気づいた
それはなかむも同様だった
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kn
きんときは心配そうに彼の顔を見て そしてスマイルの手を握る
温かいきんときの手
きんときがスマイルを 守ろうとしてくれていることくらい 痛いほど理解しているけれど
これ以上嘘はつけなかった
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小さな声でそう言ったスマイルは
顔を上げてなかむを見た
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スマイルがなにを言おうとしているのか きんときは察した
そしてスマイルの腕を引いて制する
だけどスマイルは 止まることはなかった
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気持ちよかったから
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思いがけないスマイルの吐露に なかむは目を丸くする
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俺が言った
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ようにするから
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俺から頼んだ
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kn
kn
言わなくていいから
きんときはスマイルを抱き締めた
その腕の中から スマイルはなかむを見て話を続ける
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抱いて欲しいって頼んだから
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俺を抱いてくれた
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kn
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抱かれたってこと?
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好きだって知って
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kn
スマイルの言葉に スマイルの告白に
なかむは怒りが沸き上がってきた
人の気持ちを弄ぶような そんなことが許されるはずがない
スマイルが そんなことをする人間だったなんて
信じられなくて 許せなくて
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なかむの語気が荒くなる
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nk
nk
スマイルはなかむの言葉に頷いた
kn
nk
nk
真似するなんて
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思いもしなかったよ!
スマイルは否定もなにもせず ただ静かになかむの言葉を聞いていた
それに耐えられなくなったきんときは スマイルを抱き締める腕に力を込めた
そして
唇を噛み締めてなかむを振り返る
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nk
お前に抱けって言ってきたんだろ⁉
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kn
kn
kn
nk
せいなんだよ⁉
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始まったことだろ
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スマイルはそう告げて 立ち上がろうとした
そんなスマイルを きんときはさらに強く抱き締める
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kn
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sm
kn
ふざけんな
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言うんじゃねぇよ
kn
sm
kn
kn
sm
スマイルが必死に暴れる それに構わず きんときはスマイルを抱き締め続けた
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目の前で 暴れながら言い合いを始める2人に なかむは怪訝そうな視線を送る
そんななかむに きんときは笑顔を見せた
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kn
ここで暮らし始めてから
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きんときが……
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全てだから
kn
sm
nk
kn
sm
kn
nk
きんときからの衝撃の告白だった
彼がそんなことをしていたなんて 微塵も思わなかった
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スマイルは苛立ちながらも きんときの腕から抜け出ようと試みる
しかしそれは叶わない きんときに しっかりとホールドされてしまった
腕の中でもがくスマイルを無視して きんときは話を続ける
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好きすぎて
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kn
kn
スマイルの顔を見て
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呼びながら
kn
nk
kn
気がついてて
kn
うちに
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どうなるんだろうって
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kn
kn
俺がきっかけなの
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きんときは頷いて スマイルの頭を優しく撫でる
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スマイルを抱けるなら
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興味本位だろうが
kn
kn
なんでもよかった
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kn
kn
kn
もうスマイルは暴れておらず
きんときの腕の中に 大人しく包まれていて
きんときのトレーナーを 弱々しく握っていた
友人2人からの あまりにも衝撃な吐露が続いて
なかむは驚きの連続にみまわれた
とてつもない疲労感が襲ってくる
なかむは目を閉じて
ゆっくりと息を吐いた








