スマイルは困ったように頬をかく
正直に言うべきか嘘をつくべきか
一瞬悩んだことが裏目に出てしまった
しかも
なかむがこんなに食い下がってくるとは
いや 好奇心旺盛ななかむなら
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あの時
「ずっときんときが好きでした」
と答えたところで
いつから、なぜ、どうして?
と聞かれるのは目に見えていたし
実際にきんときも問われていた
自分たちでもそうだったと 自覚できるほどに
きんときとスマイルは 親密ではなかった
それが恋人同士になっているのだから
友人たちからしてみれば 不思議で仕方ないだろう
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どう言い繕うのがいいのか
いっそのこと 正直に話すべきなのか
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ただそれだけを願い
スマイルは必死に考えた
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きんときもまた必死だった
必死になって言い繕った
どうにかなかむに 納得してもらわなければいけない
これ以上真実を話すことはできない
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スマイルはそう言ったけれど
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きんときもまた スマイルの事を思っていた
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いまいちすっきりはしてないようだけど 取りあえずなかむは納得したようだ
きんときは安心したように 1つ息を吐いた
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心からの祝福の言葉
曇りのない笑顔で きんときとスマイルを見るなかむ
その笑顔に
ズキンッ
スマイルの胸が痛んだ
きんときが好きな気持ちに偽りはない
きんときが頑張って 自分を本気で落としにきて 落とされて
離れたくない離さないでほしい
そう思うほどに きんときが好きで好きでたまらなくて
今ではきんときのいない毎日なんて 考えられなくて
だけどもしかしたら
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キモチイイと思わなかったら
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体の相性が悪かったら
自分はきんときと 恋人になっていなかったかもしれない
いや 十中八九そうだろう
自分の欲望を満たすために きんときと付き合い始めた
そんな自分は
あんなに真っ直ぐな 祝福の言葉を受ける価値などない
きんときに対しても
とんでもなく 失礼なことをしてしまったと
今更ながらに思い知らされる
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そう呟いていた
スマイルの独り言が きんときの耳に届いた
うつむくスマイルの顔を覗き込むと
彼の表情が固くなっているのに きんときは気づいた
それはなかむも同様だった
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きんときは心配そうに彼の顔を見て そしてスマイルの手を握る
温かいきんときの手
きんときがスマイルを 守ろうとしてくれていることくらい 痛いほど理解しているけれど
これ以上嘘はつけなかった
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小さな声でそう言ったスマイルは
顔を上げてなかむを見た
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スマイルがなにを言おうとしているのか きんときは察した
そしてスマイルの腕を引いて制する
だけどスマイルは 止まることはなかった
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思いがけないスマイルの吐露に なかむは目を丸くする
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きんときはスマイルを抱き締めた
その腕の中から スマイルはなかむを見て話を続ける
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スマイルの言葉に スマイルの告白に
なかむは怒りが沸き上がってきた
人の気持ちを弄ぶような そんなことが許されるはずがない
スマイルが そんなことをする人間だったなんて
信じられなくて 許せなくて
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なかむの語気が荒くなる
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スマイルはなかむの言葉に頷いた
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スマイルは否定もなにもせず ただ静かになかむの言葉を聞いていた
それに耐えられなくなったきんときは スマイルを抱き締める腕に力を込めた
そして
唇を噛み締めてなかむを振り返る
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スマイルはそう告げて 立ち上がろうとした
そんなスマイルを きんときはさらに強く抱き締める
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スマイルが必死に暴れる それに構わず きんときはスマイルを抱き締め続けた
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目の前で 暴れながら言い合いを始める2人に なかむは怪訝そうな視線を送る
そんななかむに きんときは笑顔を見せた
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きんときからの衝撃の告白だった
彼がそんなことをしていたなんて 微塵も思わなかった
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スマイルは苛立ちながらも きんときの腕から抜け出ようと試みる
しかしそれは叶わない きんときに しっかりとホールドされてしまった
腕の中でもがくスマイルを無視して きんときは話を続ける
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きんときは頷いて スマイルの頭を優しく撫でる
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もうスマイルは暴れておらず
きんときの腕の中に 大人しく包まれていて
きんときのトレーナーを 弱々しく握っていた
友人2人からの あまりにも衝撃な吐露が続いて
なかむは驚きの連続にみまわれた
とてつもない疲労感が襲ってくる
なかむは目を閉じて
ゆっくりと息を吐いた
コメント
2件

まさか…🎤🙂が全部話しちゃうとは!?たしかに彼らの付き合った経緯を誤魔化しながら伝えるのって結構難しいですよね…。🎤🙂の相手が言ったなら、自分も本当のことを言おうと思える関係性に、そこにちゃんと気持ちとして愛があるんだなと感じられてすごく良いです。 更新ありがとうございます!次回も楽しみにしております♪