TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

白尾邸の愉快な6人

一覧ページ

「白尾邸の愉快な6人」のメインビジュアル

白尾邸の愉快な6人

14 - 第11話 君を守りたい~🎤×🙂~

♥

176

2025年11月19日

シェアするシェアする
報告する

スマイルは困ったように頬をかく

正直に言うべきか嘘をつくべきか

一瞬悩んだことが裏目に出てしまった

しかも

なかむがこんなに食い下がってくるとは

いや 好奇心旺盛ななかむなら

sm

(あり得ることぐらい想定できた)

あの時

「ずっときんときが好きでした」

と答えたところで

いつから、なぜ、どうして?

と聞かれるのは目に見えていたし

実際にきんときも問われていた

自分たちでもそうだったと 自覚できるほどに

きんときとスマイルは 親密ではなかった

それが恋人同士になっているのだから

友人たちからしてみれば 不思議で仕方ないだろう

sm

(どっちにしてもボロが出てしまうかも……)

どう言い繕うのがいいのか

いっそのこと 正直に話すべきなのか

sm

(俺はどう思われてもいい)

sm

(きんときだけは守りたい)

ただそれだけを願い

スマイルは必死に考えた

kn

俺がしつこく頼んだんだよ

kn

付き合ってほしいって

nk

それでもさぁ

nk

友だちだったのに
その瞬間から恋人になるわけじゃん

nk

やっぱなんかないとさぁ

nk

そうはなんなくない?

kn

最初は友だち付き合いの
延長だったよ

kn

俺たちの間に『恋人』って
名称が増えただけみたいな感じ

kn

その中で俺なりに頑張って

kn

友だちとしてじゃなくて 俺を好きになってもらえるようにしたの

きんときもまた必死だった

必死になって言い繕った

どうにかなかむに 納得してもらわなければいけない

これ以上真実を話すことはできない

sm

きんときが困らない程度になら、話してもいんじゃね?

スマイルはそう言ったけれど

kn

(俺の事はいい)

kn

(スマイルを傷つけるわけにはいかない)

きんときもまた スマイルの事を思っていた

nk

友だち付き合いの延長ね

nk

好きだから付き合う、
じゃなくて

nk

好きになってもらうための
猶予期間みたいな感じか?

kn

わかりやすく言えば
そうだね

nk

でもそれって
相手の気持ちで遊んでる感しない?

nk

俺、そういうの嫌だな

kn

考え方の違いかもだけど

kn

俺は逆に火が点いたというか

kn

絶対に好きにさせるってね

kn

それでダメなら俺が
ダメだったってことだし

kn

諦めもつくんじゃない?

nk

なるほど

nk

そう考えれば

nk

曖昧な気持ちから始めて
みるのもありなのか?

kn

固く考えずにさ
自分の気持ちを確かめる
機会だと思えばね

nk

うーん、そうかぁ

いまいちすっきりはしてないようだけど 取りあえずなかむは納得したようだ

きんときは安心したように 1つ息を吐いた

nk

でもそれで好きになれなかったら……

nk

やっぱり関係は終わるってことだよな

kn

残念だけどそうなるね

nk

きんときが頑張ったのも
あるだろうけど

nk

スマイルが好きになって
くれてよかったな

nk

スマイルもさ

nk

めちゃくちゃ幸せそうでさ

nk

お前ら見てると面白いってのもあるけど、今までが
嘘みたいに

nk

楽しそうだし仲良いし
羨ましいとも
思うんだよなぁ

nk

そんだけ人を好きになれるのってマジで羨ましい

nk

2人ともよかったな

nk

ずっと仲良くしろよ

心からの祝福の言葉

曇りのない笑顔で きんときとスマイルを見るなかむ

その笑顔に

ズキンッ

スマイルの胸が痛んだ

きんときが好きな気持ちに偽りはない

きんときが頑張って 自分を本気で落としにきて 落とされて

離れたくない離さないでほしい

そう思うほどに きんときが好きで好きでたまらなくて

今ではきんときのいない毎日なんて 考えられなくて

だけどもしかしたら

sm

(初めてのあの時に)

キモチイイと思わなかったら

sm

(きんときとの)

体の相性が悪かったら

自分はきんときと 恋人になっていなかったかもしれない

いや 十中八九そうだろう

自分の欲望を満たすために きんときと付き合い始めた

そんな自分は

あんなに真っ直ぐな 祝福の言葉を受ける価値などない

きんときに対しても

とんでもなく 失礼なことをしてしまったと

今更ながらに思い知らされる

sm

最低だよな、俺

sm

祝福の言葉なんて
受け取れねぇよ

そう呟いていた

スマイルの独り言が きんときの耳に届いた

うつむくスマイルの顔を覗き込むと

彼の表情が固くなっているのに きんときは気づいた

それはなかむも同様だった

nk

kn

スマイル?

きんときは心配そうに彼の顔を見て そしてスマイルの手を握る

温かいきんときの手

きんときがスマイルを 守ろうとしてくれていることくらい 痛いほど理解しているけれど

これ以上嘘はつけなかった

sm

ごめん、きんとき

sm

ありがとう

小さな声でそう言ったスマイルは

顔を上げてなかむを見た

sm

なかむ

nk

ん?

sm

俺がきんときと付き合おうって思ったのは

kn

スマイル!

スマイルがなにを言おうとしているのか きんときは察した

そしてスマイルの腕を引いて制する

だけどスマイルは 止まることはなかった

sm

きんときに抱かれて
気持ちよかったから

nk

へ?

思いがけないスマイルの吐露に なかむは目を丸くする

sm

きんときにまた抱いて欲しいって思った

sm

だから付き合おうって
俺が言った

sm

きんときを好きになる
ようにするから

sm

また俺を抱いて欲しいって
俺から頼んだ

nk

……え?マジで?

kn

違う!

kn

違うから、なかむっ

sm

違わねぇよ

sm

俺たち体から始まってんの

kn

スマイルっ

kn

もういいって
言わなくていいから

きんときはスマイルを抱き締めた

その腕の中から スマイルはなかむを見て話を続ける

sm

最初だってそう

sm

俺が興味本位で
抱いて欲しいって頼んだから

sm

きんときは
俺を抱いてくれた

nk

え?興味本位って……

nk

マジで言ってんの?

kn

違う違う

nk

ただ自分が興味あったから

nk

好きでもないきんときに
抱かれたってこと?

sm

そう

sm

きんときが俺のことを
好きだって知って

sm

それで頼んだ

kn

スマイル!やめろって!

スマイルの言葉に スマイルの告白に

なかむは怒りが沸き上がってきた

人の気持ちを弄ぶような そんなことが許されるはずがない

スマイルが そんなことをする人間だったなんて

信じられなくて 許せなくて

nk

は?なに、お前

なかむの語気が荒くなる

nk

きんときの気持ちを知って

nk

自分のやってみたいことを試すのに都合がいいからって

nk

それで、きんときを利用したってのかよ!

スマイルはなかむの言葉に頷いた

kn

なかむ、違う

nk

最低だな、お前

nk

人の気持ちで遊ぶような
真似するなんて

nk

そんなやつだったなんて
思いもしなかったよ!

スマイルは否定もなにもせず ただ静かになかむの言葉を聞いていた

それに耐えられなくなったきんときは スマイルを抱き締める腕に力を込めた

そして

唇を噛み締めてなかむを振り返る

kn

違うっ

kn

俺は利用されてない

nk

なに言ってんだよ、お前

nk

お前の気持ちを知った上で
お前に抱けって言ってきたんだろ⁉

nk

お前の気持ちを利用してんじゃん!

kn

確かにスマイルは興味本位で言ってきたよ

kn

けどそれは

kn

俺のせいだから

nk

なんできんときの
せいなんだよ⁉

sm

きんときのせいじゃない

sm

全部俺から
始まったことだろ

sm

それ以外なにもないから

sm

もう話は終わり

スマイルはそう告げて 立ち上がろうとした

そんなスマイルを きんときはさらに強く抱き締める

kn

お前にだけ言わせたまま

kn

終われるわけねぇだろ

sm

いいんだって

sm

あれが真実じゃん

kn

ちげぇだろうが
ふざけんな

sm

お前こそ余計なこと
言うんじゃねぇよ

kn

るせぇ、黙れっ

sm

もう終わり終わり

kn

勝手に終わんなっ

kn

逃がすかよ、てめぇ

sm

離せよ、くそっ

スマイルが必死に暴れる それに構わず きんときはスマイルを抱き締め続けた

nk

なに?

nk

お前ら、なにやってんの?

目の前で 暴れながら言い合いを始める2人に なかむは怪訝そうな視線を送る

そんななかむに きんときは笑顔を見せた

kn

なかむ、聞いてほしい

nk

なに?

kn

誰にも言えなかったけど
ここで暮らし始めてから

sm

なかむ、聞かなくていい

nk

は?でも聞けって
きんときが……

sm

俺が言ったことが
全てだから

kn

俺、時々さ

sm

こいつの言うこと無視して

nk

え?え?

kn

スマイルの部屋に入って

sm

言うな、バカっ

kn

オナッてたんだよ

nk

……は?

きんときからの衝撃の告白だった

彼がそんなことをしていたなんて 微塵も思わなかった

sm

くそ……っ

スマイルは苛立ちながらも きんときの腕から抜け出ようと試みる

しかしそれは叶わない きんときに しっかりとホールドされてしまった

腕の中でもがくスマイルを無視して きんときは話を続ける

kn

スマイルのことが
好きすぎて

kn

スマイルの事を抱きたくて

kn

夜中にこっそりと

kn

スマイルの部屋に入って
スマイルの顔を見て

kn

スマイルの名前を
呼びながら

kn

1人でしてたんだよ

nk

……

kn

スマイルはそれに
気がついてて

kn

それを黙って聞いている
うちに

kn

俺に抱かれたら
どうなるんだろうって

kn

気になったんだって

kn

それで俺に抱いてくれって頼んできた

kn

だから全部、
俺がきっかけなの

nk

マジかよ……

きんときは頷いて スマイルの頭を優しく撫でる

kn

スマイルと付き合えるなら
スマイルを抱けるなら

kn

気持ちがなかろうが
興味本位だろうが

kn

セックスのためだろうが

kn

始まり方は
なんでもよかった

kn

後は好きになってもらえるよう必死になった

kn

今は体だけじゃない

kn

気持ちもそこにあるって信じてる

kn

それはスマイルを見ていたらわかるから

もうスマイルは暴れておらず

きんときの腕の中に 大人しく包まれていて

きんときのトレーナーを 弱々しく握っていた

友人2人からの あまりにも衝撃な吐露が続いて

なかむは驚きの連続にみまわれた

とてつもない疲労感が襲ってくる

なかむは目を閉じて

ゆっくりと息を吐いた

白尾邸の愉快な6人

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

176

コメント

2

ユーザー

まさか…🎤🙂が全部話しちゃうとは!?たしかに彼らの付き合った経緯を誤魔化しながら伝えるのって結構難しいですよね…。🎤🙂の相手が言ったなら、自分も本当のことを言おうと思える関係性に、そこにちゃんと気持ちとして愛があるんだなと感じられてすごく良いです。 更新ありがとうございます!次回も楽しみにしております♪

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚