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3人の間に沈黙が流れる
どのくらい時間が過ぎたか
きんときはなかむを見る
彼は唇を真一文字に結んで 固い表情をしていた
突然あんな話を聞かされたのだ 仕方のないことだろう
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きんときの言葉に答えることなく なかむは大きく息を吐いた
スマイルがゆっくりと体を起こして きんときから離れた
スマイルも一度なかむに目をやり
そしていつもの通り 静かな声で彼に伝えた
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なかむの肩がピクッと動いた
だけど返事はない
スマイルはゆっくり立ち上がった
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きんときは心配そうな表情で 囁くように彼の名を呼んだ
そして 引き留めるように彼の手を取る
スマイルは微笑んで
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と言ってきんときの手を離そうとする
その時だった
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なかむは真剣な目で スマイルを見ていた
その瞳には逆らえず
スマイルはおとなしく その場へ座り直した
ため息をついたなかむは
前髪をかき上げて そして きんときとスマイルを見た
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本当に申し訳なさそうに きんときはなかむに頭を下げた
つられてスマイルも頭を下げる
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なかむはスマイルを見て そして少しだけ気まずそうな顔をして
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と言いながら頭を下げる
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スマイルはうつむいて そして強く唇を噛み締めた
そんなスマイルに対してきんときは
気にしなくてもいい
そう伝えるかのように スマイルの背中をゆっくりと撫でた
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きんときとスマイルは視線を合わせた 2人とも 恥ずかしそうに苦笑いを浮かべる
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きんときとそしてスマイルに ニッコリと笑顔を見せたなかむは
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と言って手を叩いた後に グーッと大きく伸びをした
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そう言うなかむの表情は晴れやかで いつもの元気が戻ったようだ
2人も安心したように頷く
スマイルは立ち上がると なにも言わずに部屋を出て行った
なかむは不思議そうに その背中を見送って
そしていつもの好奇心一杯の瞳で きんときに問いかけた
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きんときは苦笑いを浮かべて そして軽く頬をかく
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そう言うきんときの目が本気で なかむは背中が震えてしまった
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殺意を感じて なかむは慌てて手を振って否定した するときんときは いつもの優しい笑顔を見せる
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そう言いながら デレデレとした表情を見せるきんとき
見たこともない彼の顔に さすがのなかむも開いた口が塞がらず
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そう呟いた
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友だちの意外な一面を見てしまった なかむは
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と、スマイルが心配になりつつも
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なかむは先程の きんときの表情を思い出して
思わず肩をすくめて心に誓った
そのタイミングで スマイルが部屋に戻ってきた
手にはマグカップを3個乗せた トレーを持っている
それをテーブルに置いて
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と言いながら なかむの前にカップを置く
甘い甘いココアの香り
覗き込むとマシュマロも入っていた
そしてきんときには コーヒーの入ったマグカップを渡す
わかりにくいけれど さりげない優しさと気遣いができる
そんなきんときの言葉を思い出して なかむは顔を上げて彼を見た
きんときは頷いて
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と言う
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話のみえないスマイルは 不思議そうにきんときに問う
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そう言われて納得したのか たいして気にもしていなかったのか
スマイルはすでに興味を失った表情で きんときの隣に座った
きんときは そんなスマイルの頭に手を置いて
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そう言って彼の頭を撫でる
きんときにお礼を言われて 嬉しそうに頬をゆるめるスマイル
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なかむが目の前にいても 隙あらば肩を寄せてベタベタしている
そんな2人を見て微笑んで
なかむもココアを1口飲んだ
コメント
5件
良い…良いですね…。馴れ初めこそ人にはあまり言えないようなものだけど、ちゃんとお互いがお互いのことを愛しているのが🎤🙂のよいところですね。🐼も👓としっかり話をしようと前を向けそうでよかったです！ 更新ありがとうございます！次回も楽しみにしております♪
わぁ、すごくいい✨コメント失礼します、！前々から影で見ていたんですけど、ぱふまふさんの書き方とかめっちゃ好きです！！smさんの優しさって少し不器用なところあるけどそうゆう所こそsmさん味があって大好きです…！続きも待ってます🎶長文失礼しました( .ˬ.)"
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