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日本

日本

イギリス

イギリス

英日注意 ちょいといかがわしい描写あり

日本

……あ

出社し、会社の一階にあるコンビニで緑茶パックを買おうとしたところだった。

日本

おはようございます、イギリスさん。いやぁ、朝から貴方に会えるとは

日本

今日は素敵な一日になりそうです

イギリス

…おや、日本さんですか。えぇ、おはようございます。

イギリス

いい夢は見れましたか?

日本

…皮肉ですか?

イギリス

まさか、純粋な心配心からですよ

彼も朝食を買いに来たのだろうか、サンドイッチのコーナーで立ち往生をしていた。

さて、自分は探し物の位置も知っている事だし、さっさと取ってこようか。 この小さいコンビニの常連と化している日本には、何がどこにあるかなど問題にすらならない。

日本

では、僕は緑茶を買ってきます

イギリス

はい、美味しいお茶にして下さいね

イギリス

ではないと、貴方の仕事効率が落ちるのは目に見えているので

日本

もう…分かっておりましたか

イギリス

何年の付き合いだと思っているのですか

日本

…数えるのも億劫です

イギリス

はは、あまりに足踏みをしていては始業時刻に間に合いませんよ、honey

日本

はっ、!?

日本

ん"〜…もう、分かってますってば!

イギリス

はいはい、またオフィスで

日本

はい、それでは…

今、日本にオノマトペを足すのなら“プスー”だろう

不意に言われた「honey」に頬を赤つつ、恨めしさがてら緑茶コーナーに行きながらイギリスを横目に見る。

彼は、オフィスでも味が人間用ではないと有名なサンドイッチを手に取り、レジに並んでいた。

日本

…バカ舌

別にそういうわけでは無いのだが、不思議な味にも対応しているのは事実であった。

日本

現在時刻、20時13分

日本

勝ちですね

イギリス

何と勝負してるのですか

日本

オーバーワークと対戦してました

仕事終わりに飲みに行こうとアメリカと話していると、イギリスがふらっと現れたもんだから誘ってしまった。

ただそれだけの事だが、久々に彼と長い間一緒に過ごせるのは嬉しいものだ。 日本は一人静かに心を踊らせていた。

…まあ、アメリカは急用が入ったため、除け者となったわけだが。

日本

さて、どこに行きましょうか

日本

居酒屋…は、あ、すみません

イギリス

はて

「居酒屋」という言葉を口にした瞬間、イギリスの美しい顔は歪んだ。それはもう、謝ってしまうくらいには。 彼の気分では無いのだろう、まずまず居酒屋の香りがスーツに染み付いてしまうことに嫌がったのだとは安易に想像がつく。

イギリス

ふむ、そうですね。pubでも行きませんか?

日本

生憎日本にはありませんよ。もう酔ってきましたか?

イギリス

日本さんったら、なんて事を言うのですか

イギリス

まだ現役です

日本

認知症を疑ったわけでは無いのですが

イギリス

おやおや?

日本

おーや?

秘技、オウム返し!

なんて疲れたせいか回転の悪い頭でそう唱えてみる。

イギリス

ですが、ここら近くに小さなBARがありましたよね?

イギリス

中々な美味だという噂は耳にしていますよ

日本

あぁ、あそこですか。

日本

確かに、前回ドイツさんと行った時は美味しかったですね

日本

まぁ、途中からは味も分からないほどに酔ってしまいましたが。お恥ずかしい

イギリス

…では、そちらで

日本

はい、ここからなら道も覚えてますし案内しますよ

日本

迷子にならないで下さいね?

イギリス

全く貴方と言う人は

イギリス

日本さんこそ、攫われないで下さいね?

イギリス

お菓子をくれる悪い大人に着いていくのもいけない事ですからね

日本

いくつだと思ってるんですか!?

彼には口頭で敵わない。

そう再認識した日本だった。

日本

…では、飲み終わった後の話なんですけれど

イギリス

それはその時に決めれば良い事です

イギリス

今から気にしていては、キリがありませんよ

日本

そんな先の話で無いような…

イギリス

物は試しです、雰囲気に身を任せるのも悪手ではありませんよ

彼は言いくるめるのが上手い。 今回も無事に押された日本はアルコールの入った頭で正常な判断が出来るのかと疑うことすらせず、イギリスの言葉通り考えない事にした。

日本

ですからねイギリスさん、僕はその時こう言ったんですよ!

日本

なのに彼ったら、聞こえないフリで!

日本

そうだ、貴方は目が美しい

日本

ところで、甘いものはお好きですか?
このカクテルに飽きてしまいました。

日本

ジャーキーでも頼んでしまいましょうか

イギリス

…日本さん、私が悪かったので、お酒はそれまでにしておきましょう

「まだ飲めるでしょう?」

そう言い彼を煽ってしまった。 結果はどうだ、話題は彼方此方へ飛んでいき、と思えばにへらと笑って自身を褒める。

元々飽き性な日本のことだ、何種類もの酒を自身が手洗いに席を外した時に注文したのだろう。

目の前には、イギリスさえも頬を引き攣らせてしまうほどのカクテルが鎮座していた。

イギリス

あぁほら、お水ですよ。飲みなさい

日本

いーやです、そんなもの、ただの水じゃないですか

イギリス

だから水だと言っているでしょう

イギリス

酔いを覚ましてください、明日に響きますよ

日本

なーんと、驚くことに明日は土曜日なのですよ

イギリス

折角の休日をお酒の責任で潰してしまってもよろしいのですか

日本

構いやしませんよ

日本

だって、貴方が隣にいるのでしょう?
であれば、拒否する理由などありませんよ

イギリス

一言も泊まるとは口にしてません

日本

目が言ってます

イギリス

あのねぇ、

イギリス

………

日本

ふふ、また勝っちゃいました

イギリス

兎にも角にも、まずはその熱を流してください

イギリス

はい、お水ですよ

日本

…お姉さん、これと同じお酒を下さい

イギリス

こら

イギリス

まだテーブルにも大量の酒が残っているでしょう

日本

貴方が飲んでくれると神からの言伝が

イギリス

O Lord, what hast Thou done?

日本

うへぇ、英語には疎いんですよ

イギリス

嘘おっしゃい、私が教えて差し上げたでしょうが

だらだらと他愛も無い会話を続けていく。

と同時に、日本に無理やり水を飲ませた。

日本

ん"っ!?

何をするんだ! と目線で訴えかけてくるも、こちらは貴方の為に飲ませてやっているんだ。感謝こそされど恨まれる筋合いなど無い。

見る人によっては扇情的な光景だが、本人たちは割と必死である。

日本

はっ、もうイギリスさん!!

日本

僕はまだ酔ってないのに!

イギリス

そんな言葉使いをしている時点で酒は回ってますよ

日本

冗談ですよね

イギリス

まずは目の焦点を合わせてからお話ししましょうね

日本

ほら、しかと見なさい!

日本

僕の瞳は貴方に釘付けですよ!

イギリス

また新しいアニメでも見たのですか?

日本

いえ、このセリフは最近読んだ小説から引用しました

イギリス

さほど変わりません

日本

いいえ、知的ですもん小説は

イギリス

遠回しにあなたのカルチャーを否定しないで下さいな

日本

していません!

「お客様、こちら側から失礼いたします。先ほど注文なされたカクテルでございます。ごゆっくりどうぞ」

店員の声が近くで響く。

イギリス

…あぁ、ありがとうございます

日本

わーい、ご馳走ですね

日本

豪華だ。久々にここまで素敵な思いができました

日本

悔いもありません

イギリス

まるでこの世を去るような言い草ですね

日本

えっ、消えてしまうのですかイギリスさん

イギリス

話がここまで通じない貴方も珍しいですね。この酒たちは私が飲むので帰りますよ

日本

きゃっ、何ということでしょう、僕の目の前にジェントルマンがいらっしゃるではないですか!

パチパチ、と胸の前で拍手をする日本。

普段のイギリスなら勘当ものだが、相手が日本ではそれも叶わない。誰よりも彼に甘いイギリスは、ため息を吐きながらも甘いカクテルを飲み干していく。

イギリス

…んっ、

イギリス

…はぁっ、

イギリス

はぁ!?

間髪入れずにため息の後に驚きの声が漏れた

日本

え、唐突に叫んでどうされたんですか

イギリス

また貴方という人は!!

イギリス

あぁもう、ワインなんて頼んでたのですか!

日本

あ、それですか。マスターが美味いとおっしゃっていたもので、一口頼みましたよ

日本

ご厚意で一杯分いただきましたが

遠くからバチコン!とウインクをするマスターが視界の端に映る。ここまで人に理不尽な苛立ちを感じるのは久々である。

イギリス

私がお手洗いに席を外している間に、貴方はなんていう事を何度しでかしたのか…

日本

ふふ、結局僕を見捨てないイギリスさんが好きですよ

イギリス

…っ

イギリス

…どうも、酒の入った貴方と話すと調子が狂う

日本

んえ、お褒めの言葉をどうも

イギリス

はい、これで終わりです

イギリス

早急に帰りますよ、色らしい貴方が本当に連れ去られる前に

日本

……えっ、いろ…?

ただでさえ真っ赤な顔が、みるみるうちにさらに赤くなった。自身の目で見つめてみれば、熟した林檎のようになり、目は涙の膜に飲み込まれる。

心底美しい。 ただその言葉しか出てこない。

日本

…イギリスさん

そんな雅妖な表情で、名前を呼ばれてしまったら。

日本

今夜、うちに泊まって行きませんか

頷くしか、選択肢は残されていないのではと錯覚してしまうではないか。

日本

…んっ、はっ…

イギリス

…ゔっ、…

互いの吐息が絡み合いながら、深く深く口付けをする。

ふと目を開ければ、目の前には美しいお顔があって。

日本

…ん

日本

あ、いっ

日本

愛して、ますっ…

イギリス

…!

酒のせい。この言葉も、行動も、全部全部お酒のせいだから。

時には愛情を素直に伝えるのも、悪くは無いと考えるのは必然なのだ。

イギリス

…っ、私のほうが、もっと、ずっと

イギリス

お慕い申しておりますよ

日本

…そんな意地悪を言うところも、含めて好きです

ドロドロと、甘い渦に飲み込まれて、侵されていく。

翌日の予定など、蚊帳の外である。

今、世界には僕たちしか居ないのだから。余韻に浸る余裕などとうに無く、ただ愛に溺れて行くしか考えられないのだ。

日本

ふへっ、泊まって行きますよね?

イギリス

…先ほど確認したでしょう

日本

やったぁ、愛してます

イギリス

知ってます。私も同じですよ、日本さん

日本

…この方ったら、全く甘い言葉をつらつらと…

イギリス

私も酒に酔っているのかもしれませんね

イギリス

しかしまぁ、よく貴方はそんな事を言えますね。ずっと貴方の方が甘い言葉を囁いてくる

日本

んふ、ドローです

イギリス

日本さんの勝利ですよ、今回はね

翌日に二度と酒なんて飲まないと叫んだ日本の話は、また今度。

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