上 野
上 野
上 野
➤ start !!
フィン
レイン
フィン
僕と兄様は兄弟だ 。 それ以上でもなく 、それ以下でもない
フィン
けれど … 僕は
どうしようも無く 、兄様が好き
レイン
フィン
レイン
この気持ちを兄様に伝えるなんて 、 馬鹿みたいなことはしない 。
だって 、兄様を困らせてしまうから 。
きっとこの気持ちを表に出すなんてこと 、 一生ないと思ってた … のに 、
レイン
レイン
僕が夢にまで思ったことが起きた
ずっと 、この「 好き 」は 心の中にしまうはずだったのに … 。
こんな … 、夢のようなことが起きたら 言う以外選択肢はないじゃないか 、
フィン
フィン
レイン
泣いてしまった僕を 、兄様は優しく 抱きしめてくれる 。
この 、少し覚えがある温かみを 僕はずっと 、求めていたのだろうか
だけどその時は 、そんなことを考える余裕も無く 、ひたすら兄様の胸の中で泣いた
フィン
フィン
レイン
言葉を少しかわしたあと 、兄様の瞳から 涙が出ていたのは気のせいだろうか 。
またすぐ泣いてしまったから 、 確認は出来なかった。
それから 、少し時間が経った後 兄様は僕を部屋に送ってくれた 。
レイン
フィン
いつもは断るが 、 この時はそんなこと忘れてしまっていた 。
ただ 、兄様の恋人として 送って貰えることが嬉しすぎて 。
レイン
フィン
僕は兄様の “ また ” を 貰えたことが嬉しくて 、嬉しくて 、
心の中で喜んでいると 静かな空間で 、 1つ 小さなリップ音が響いた 。
フィン
レイン
そう言うと兄様はくるりと向きを変えて 、 暗闇の中へ去っていってしまった 。
僕は 、キスをされたことを理解できず 、 ぽつんと突っ立っていた 。
数分後 、理解した僕はすぐさま部屋に戻り 布団にくるまった 。
マッシュくんは不思議そうな顔をして 首を傾げていた 。
その時 、ほんとに僕は浮かれていた 。 あの場面を見た人がいるにも関わらず 、
次の朝 、マッシュくん達と 食堂に行くと 、どうにも騒がしい 。
マッシュ
フィン
この時僕は 、少し嫌な予感がしたんだ
お腹がチクリと痛んだ
フィン
ドット
フィン
ドット
フィン
この人達の声が聞こえて 、確信した 。
これは 、僕に対して言っているのだと
きっと 、僕たちに着いての事だ と
そう思った瞬間 、猛烈な吐き気に襲われた
こういうのは僕 、苦手だ 。
フィン
マッシュ
フィン
マッシュ
ひょい 、とマッシュ君に抱っこされて 保健室へ向かった 。
マッシュ君はベットに寝かせてくれた 。
マッシュ
フィン
結構限界だった 、ほんとに吐きそうで
マッシュ君が水を取りに行ってくれて 、 僕一人でベットに寝ている そんな時だった
僕をからかいに来た人達が 僕のベットを蹴った 。
ほんとに 、吐きそうだった 。
「 弱いくせに 」
その言葉で 、ほんとに死にそうだった
自分だってそれなりに苦労したのに 、 こいつらにはそれがわかってなくて 、
その時 、マッシュ君が戻ってきた 。
マッシュ
マッシュ
フィン
マッシュ君が来たからか 、 あいつらは逃げた 。
自分達だって弱いくせに 、 僕に言う権利なんてないくせに
なんて 、悔しいのか悲しいのか 分からない気持ちが心を覆った 。
マッシュ
フィン
本当に僕の友達はいい人だ 。 そう思うと泣けて来てしまった 。
フィン
マッシュ
少し焦って震えているマッシュ君を見て 、 涙は引っ込んでしまった 。
フィン
マッシュ
マッシュ
その言葉に 、僕は少し戸惑ってしまったが
きっとマッシュ君達なら大丈夫 と信じて 話すことにした 。
フィン
マッシュ
フィン
マッシュ
マッシュくんのその言葉に僕は目を見開く
そして 、また涙が溢れてきた 。
マッシュ
フィン
フィン
「 君みたいな良い人と友達になれて 」
かつて 、自分が送られた言葉を 今度は自分が送った 。
マッシュ
マッシュ
フィン
マッシュ
あのあと 、兄様が来て めちゃくちゃ謝ってくれた 。
レイン
フィン
フィン
レイン
レイン
フィン
あの時から1ヶ月 、話を知ったランス君達も僕を責めずに慰めてくれた 。
そして 、みんな僕を守ってくれた 。
だけど 、やっぱり僕一人になる時は 必ずある 。
その時は毎回 、色々言われたり殴られたり
それが1ヶ月続いたから 、 当然精神はボロボロだし 、体もボロボロ
兄様とは 、何度か身体を重ねた 。
凄く痛いけど 、嬉しかった 。
でもやっぱり 、それでも空いた穴は 埋められない 。
最近はほんとに 、死ぬか迷ってるくらい
そんな時兄様に誘われた 。
レイン
フィン
レイン
フィン
レイン
フィン
ランス
フィン
兄様の誘いの意味には気づいていた 。
きっと … 、___ だろうな
ランス
ランス君も気づいたみたい
その後は 、いつも通り過ごしてマッシュ君が寝たのを見て 、机の上に手紙を置く
気づいてくれると … 、いいな
レイン
フィン
兄様に連れてかれて来たのは 、
______ 海だった 。
波の音が すごく綺麗で 、 心に空いた穴が埋まっていくような 。
フィン
レイン
僕らの間に 、沈黙が流れる 。
すると突然 、兄様が口を開く 。
レイン
その問いに 、少し考えこんで答える 。
フィン
フィン
フィン
「 兄様がいたから 」
レイン
僕が伝えると 、 兄様は一言そう 、言うだけだった 。
フィン
フィン
レイン
フィン
フィン
レイン
僕が少し怒り気味で言うと 、 兄様は優しく笑って そう言う 。
フィン
レイン
レイン
フィン
レイン
レイン
フィン
フィン
レイン
フィン
それからも僕たち2人は 他愛もない会話をした 。
しかし その時間は人生の中で 、 最も兄弟らしく … 、そして
恋人らしい時間だったと思う 。
フィン
レイン
フィン
フィン
フィン
レイン
「 世界で 、この世で1番愛してる 」
フィン
フィン
レイン
フィン
僕がそう言うと 、兄様は何も言わずに 僕を抱きしめる 。
僕もそれを受け入れて抱き返す 。
そしてお互い離すと 、 手を繋いでゆっくりと海の方へ歩き出す 。
フィン
レイン
フィン
「 僕達が認められる世界で会おうね 」
レイン
兄様にそう伝えて 、僕は自分から 触れるだけのキスを兄様にする
そして杖を出す
レイン
フィン
「 兄様はまだ死ぬべきじゃないよ 」
レイン
フィン
「 また出会う 、その日まで 」
いなくなった兄様の跡を見て静かに言う 。
そして独り 、静かに海に沈んでいく 。
1人 、階段を下る 。
すると後ろから 、物凄い速さで 階段を下って来る音が聞こえる 。
フィン
レイン
フィン
レイン
フィン
レイン
フィン
レイン
フィン
レイン
フィン
「 今回はみんなで幸せになろうね 」
レイン
レイン
フィン
フィン
レイン
フィン
レイン
フィン
「 じゃあ行こっか 、みんなの所へ 」
巡り巡って 、ふたりはまた出逢う 。
. ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹 .
上 野
上 野
上 野
この2人は 、同性愛や兄弟恋愛が認められない世界から 、認められる世界にちゃんと生まれたのか!?謎ですね ( これは皆さんのご想像にお任せします 。 でもきっとみんなで笑って暮らせたらなと思いますよ 。
伝えたいこととか特にないんですけど 、 同性愛や兄弟恋愛を馬鹿にしたらこうなりますよってことだけわかって頂けたら 。 まじどんな相手でも結婚出来る世界にして欲しいどのんは思いますほんと 。
どんな相手でも 、愛してる相手には変わりないので 。
上 野
上 野
上 野
上 野
上 野
コメント
3件
めっちゃ好きなんだが!? 今まで見てきたドラマ系?の中で 1番好きです
何これお前 最優秀賞かもしれない‼️すごい感動したよ .. 😿 兄弟恋愛いいよねまじでゆらもこんなの書きたい しねた 書きたい!!!!ドラマみたいなの書きたいっす‼️‼️
いや待て、やばいテラー界で1番好きな作品って言っても過言じゃないくらい好き 上手く言葉に表せんけどほんとに今まで見たテラーBL作者さんの中でぶっちぎりお前のこの作品好きだわ、