びーのえる

in集会中

あ、トイレ行きたいかも。

そう思ったのは、全校集会が始まって10分がたった時だった。 うちの中学は私立で1時間が55分授業だ。 つまり、あと45分あるってこと。

まぁ、そこまで限界なわけじゃないし、大丈夫だろう。

ヤバい。 結構ヤバい。

そう感じたのは授業終了4分前。

最初は小さかった尿意もかなり限界に近ずいている。

そうは思いながらも、あと4分くらい大丈夫だと思い、 教師にトイレを申し出るはやめた。

それが地獄の始まりだった。

in会議室

ヤバイヤバイヤバイ

結局、集会は最後の校長の話で長引き、 授業終了から8分オーバーで終わった

そして、運の悪いことに今日は5時間目が集会 そして6時間目は委員会活動と、 2分ではトイレに行けない状態だった。

もみもみ

1番後ろに席なのをいいことにソコを軽く揉む。

なんとか波を乗り越えられた。

これが終わったら絶対にトイレに行こう。 絶対に。

in部活中

トイレに行こうとするも願い叶わず、、、 委員会担任に捕まり結局トイレには行けず...

そのまま部活へ。

次は俺の順番。 でも、でも、

走れない。むしろ立てない。

in帰り道

なんとか耐えきって帰り道。 帰る前にトイレに寄るのも一つの手だが、 部活終わりはトイレが混む。 だったら、先に帰ってしまった方がいい。

はずだった。

inるきside

とはいっても、長年の付き合いでは異変にも気づくわけで、 かおるがトイレに行きたいことも分かってしまう。

バレてない。とでも思っているのか、 いかにも我慢してます。みたいな歩き方してる癖に。

普段の俺なら気づいているのだから、コンビニでもよろう。 とでも言っていただろう。

だが、しかし。 さっきから5回もシカトされたら、流石に癪に触るわけで、

少しばかり煽り口調で言ってやれば、挑発に乗り、 分かっていた。 こいつは煽れば挑発に乗り、YESとは言わないだろう、と。

inかおるside

しまった。 そう思ってもう遅い。 Noと言ってしまえば挽回は無理で。

｢行けない｣という事実からぼ緊張が更に尿意を巻き起こす。

一瞬だった、パンツが冷たくなり、性器にまとわりついてくる。

立っているのは辛くて、 抑えたいけど、変なプライドが邪魔をして、 言えばよかったとか、今更後悔して。

見られてるし、きっとバレてる。 けど、こいつはSだから、俺が何も言わなければ、 こいつも言わない。

言わなきゃ、そう思うのに声は出なくて、

ムカつく。

in家の前

いえ。ついた、かえる。 といれっ、はやく

ぐり、ぐりぐり、ぐいぐい

しゃがみこんでかかとで抑える。

急がないと出てしまうという思い とは裏腹に、 急いだら出てしまうという気持ち。

じゅううう

inるきside

あ、ちびった。

分かりやすく体がはねる。

そして、ぎゅううと潰れるんじゃないかってぐらいの力で “ソコ”を揉みしだく。

分かりやすくキレている。 でも今は俺の方が立場は上。 普段ならブチギレるところも今はできない。

inかおるside

挑発に乗るな。 絶対乗るな。

乗ったら終わり。 俺の方が今は立場が下なんだから。

ぐりぐり、ぎゅ、ぎゅう

しゅううう

おこ、った、?

しいいいいい

じゅううううううう

しゅううう

しょろしょろしょろ

in風呂場

じゃああああ

汚れた部分を洗い流して、 ああ、そうだ 道も掃除しなきゃ。

兄ちゃんになんて言おう。 姉ちゃんになんて言い訳しよう。 るきになんて謝ろう。

考えたら辛くなって、 でも考えちゃって

そういえばるきと遊ぶ約束したなって。 家来るんだ。

やだ、な。

inかおる部屋

なんか泣きそう。 るきの目、見れない。 ていうか顔も、見れない。

嘘だよ。 ちょー気にしてる。 死にたいぐらいには、 うざいより酷いって思ったもん。

さきいよりも勢いの増した涙が出てくる。