中学に入ると…
状況は変わった。
もっと酷くなった。
俺はあの日……
はじめて人を殴った。
男子
男子
男子
せいや
せいや
その手に残った血をみて…
思ったことがあった。
せいや
それからというもの…
俺は帰ってきたそいつの親に見つかって
うちの親に電話されて…
俺が殴った奴は…
救急車で運ばれて…
何箇所か針で縫って…
うちは大金を請求された。
母
母
母
父
父
せいや
せいや
母
パシッ
せいや
そしてその日、母親に叩かれた。
母
母
せいや
そんなこと言われたって…
せいや
せいや
せいや
せいや
せいや
せいや
せいや
父
何言ってんだよ…コイツは。
さっき家族じゃないって言ったくせに…
都合がよすぎだろ…
せいや
せいや
せいや
母
母
父
母
母
母
母
父
父
母
母
父
母
あぁ…駄目だ。
ここじゃ楽に死ねないや。
もっと楽に…
死ねるとこに行きたい。
母は軽度の鬱病になった。
どうみても軽くないのに……
正気じゃないのに…
せいや
この時、自分の性別について…
深くストレスを抱き始める。
人に言われるのも嫌だったから…
中学からは 女として生きることを決めた。
それが仇となった…。
女子1
せいや
せいや
女子1
せいや
女子1
似合わないスカート。
気に食わない一人称。
『私』
女子1
女子1
せいや
女子1
女子1
女子1
せいや
せいや
女子1
女子1
女子1
女子1
女子1
せいや
女子1
女子1
せいや
女子1
せいや
女子1
女子1
女子1
女子1
せいや
女子1
せいや
女子1
女子1
せいや
せいや
女子1
女子1
せいや
せいや
せいや
お揃いなんて何が楽しいんだよ…
俺はお前の複製じゃない…
コピーじゃない…
アバターじゃない!!!
女子1
せいや
女子1
せいや
女子1
せいや
あぁ…しんどい。
もうやめたい……
もう限界だよ…
話したらわかってくれるよね…
女子1
女子1
せいや
せいや
女子1
女子1
せいや
女子1
女子1
女子1
せいや
女子1
女子1
女子1
女子1
女子1
なんだそれ…
散々俺で遊んだくせに、
散々こき使ったくせに……
まじで…
せいや
女子1
女子1
女子1
せいや
女子1
せいや
せいや
せいや
せいや
俺は彼女の胸ぐらを掴んだ。
女子1
そして思いっきり床に叩きつける。
女子1
バコッ
自分でも…何をしたのか
何でこんなに力が強かったのか
わからなくて…
何が起きたかも…わからなくて…
でも気づいたら。
たくさんの先生に取り押さえられて…
手は血まみれで…
彼女は………
床でぐったりしていた。
どうやらあの後から記憶がない…
多分何度か殴ってしまった俺は…
先生に取り押さえられて…
彼女は救急車に運ばれたんだ。
彼女はたまたま廊下にあった消化器で 頭をうっていた
それでその後……
治療してもらったが…
死んでしまった。
うちどころが悪かった。
校長室で座らされて話を聞かれていた俺のもとに…
親がやって来た。
そして…
母は泣き崩れ、父はため息をついた。
鬱陶しい。
もう嫌だ。
誰か殺してよ…
殺してくれよ…
死にたい…
誰もわかってくれない…
それなら…
それなら──
一人で…死んでみようか。
俺は…
何で生まれてきたの?
ねぇ…無駄な人生だったよ。
神様なんていなかったよ…
俺は、屋上にいた
フェンスの向こうに立って…
身体が浮いた…。
もうこれで、
鬱陶しい世界から、
人間から…
逃げられるんだ。
俺は頑張った。
だから…
せいや
目をつぶった。
そこから…意識がない。
コメント
40件
うわー。怖いですね。 こんな物語が作れてすごいです! 現実が嫌になる気持ちはとってもわかります
上手…