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昔から無愛想だった
だから嫌われてた
でもバレーボールをする時だけは違った
上手い分だけ信頼され ボールを託して貰える
その事実だけに救われてた
中学時代は黙々と実績を重ねて
名門校である奏華学院に入学した
しかし 理想と現実はあまりにも異なった
一年でスタメンを勝ち取った俺は 周りから非難された
実力主義というのは肩書き
妬まれ恨まれた俺は それから虐められる日が続いた
その地獄に耐えきれず俺は
退部する事を決意した。
それでも虐めは無くならず 学校に行けない日が続いて行く
そんな時見たんだ
宮城県の春高予選
当時1年生だったお前らが居た
それもスタメンで。
周りの奴らはそれが当たり前のようで 誰も非難なんかしていなかった
だから青葉城西への転入を決意した
でも怖かった
あの恐怖は脳裏から離れることが 1日たりともなかった
殴られて 蹴られ 水をかけられては 辺な噂が広まる日々
毎晩夢では俺の失敗を笑う あいつらがいる
それから一年と半年 少しずつ気持ちの整理がついた頃
もうバレーボールは やらない事にした
人を信じる事も 頼ることも 関わる事も 全て投げ捨てるとした
そして青葉城西に転入した