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あーけん
この
あーけん
殴られたり、蹴られたり 今日もされたい放題だ。 私はいっつも助けられなかった。 それから
学年が上がって、私とあの子は同じ係になった。
あーけん
うつむきがちで小さくて、可愛い声の子。 春休みの間もいじめられていたのか、制服から覗く腕や足にたくさんのキズがある。
この
あーけん
この
私はこの、笑った顔が大好き。
あーけん
先生
あーけん
先生
あの子はうつむいて下唇を噛んでいた。
クラスメイト
この
クラスメイト
この
クラスメイト
良かった。 私はこれで済まされる。 でも、もしあの子が睨んだら…
あーけん
この
朝早く来たら、あの子がいた。 必死に何かを探している。
あーけん
この
あーけん
この
あーけん
あーけん
この
あーけん
この
あーけん
この
あーけん
そう言いながら、目に涙が溜まっていっていた 私は予備なんて持ってなかったから、隣のクラスの友達に借りた。
放課後、本を返しに図書室に向かった。 窓の外から綺麗な夕焼けが見える。
この
図書委員
この
図書委員
この
この
窓が1番近い席に、ぽつんとあの子が座っていた。 夕日に照らされる彼女は、いつも以上に綺麗だった。
あーけん
私に気付いたのか、あの子がこちらを向いて微笑んだ。 可愛い
この
その後図書委員と雑談を少しして、 帰ろうと思った。その時だ
あーけん
あの子が小さな声で話しかけてきた。
この
あーけん
この
この
この
あーけん
この
あーけん
あーけん
この
この
この
この
あーけん
あーけん
この
あーけん
あーけん
そう言って、照れくさそうに笑っていた
この
この
この
あーけん
私が友達になったところで、 あの子の生活は変わらない。 でも、
ある日
この
あーけん
この
あーけん
この
この
あーけん
この
この
あーけん
この
あーけん
この
あーけん
この
あーけん
あーけん
この
あーけん
あーけん
あーけん
あーけん
この
あーけん
この
あーけん
この
この
あーけん
この
あーけん
十何年か生きてきた中で、 今年の夏休みが一番楽しみだ。
あーけん
クラスメイト
あーけん
あーけん
クラスメイト
あーけん
クラス一の美人
クラス一の美人の子。 この子は優しくて、何もかも完璧。 この子なら、きっと私を助けて…
クラスメイト
クラス一の美人
クラスメイト
クラス一の美人
あーけん
そこからいじめはもっと酷くなった。
クラス一の美人
あーけん
クラス一の美人
あーけん
この
クラス一の美人
この
あーけん
クラス一の美人
あーけん
私はお金を取られたり、 いつも通り物を隠され 放課後はトイレに呼ばれて殴られる。 水をかけられて掃除をさせられて 機嫌が悪い時は理科準備室に閉じ込められる。 国語の朗読のときは教科書を奪われ 数学の例題を解く時も教科書を奪われる でも それでも
このちゃんとお揃いで買った、可愛いひよこの、鈴がついたキーホルダーは必死に守った。
あーけん
クラスメイト
あーけん
あーけん
クラスメイト
この
この
クラスメイト
この
クラスメイト
この
この
あーけん
クラスメイト
この
この
あーけん
この
あーけん
そして
聞こえるのは蝉と先生と声。 そんな中、2人はある音を待っていた。
キーンコーンカーンコーン
この
あーけん
先生
先生
クラスメイト
クラスメイト
終わりを告げるチャイム 私とあの子は一目散に 教室から飛び出した。