テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
康平
その言葉に,蓮音の喉が鳴った。
答えられない。 けれど,否定もできない。
…………
康平は,ようやく理解し始める。
──距離の問題じゃない。 ──今までと、何かが違う。
康平
声が,少し低くなった。
康平
蓮音は,唇を噛む。 その仕草が,限界を示していた。
蓮音
康平
苦笑まじり。 でも,目は笑っていない。
康平
その言葉は,責めではない。 本気の戸惑いだった。
蓮音の肩が,わずかに落ちる。
蓮音
康平
即答だった。
康平
雨音が一瞬,弱まった気がした。 でも,扉はまだ閉じている。
康平
名前を呼ぶ声が, 今までで一番近い。
康平
それが善意だと分かるからこそ, 蓮音の胸が痛んだ。
逃げたいんじゃない。 近づかれたら,壊れるだけだ。
そのことを,まだ康平は知らない。
──ここから先は、もう後戻りできない。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!