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雨は,もう小降りになっていた。 それでも倉庫の空気は重く, 湿っている。
康平は立ち上がらなかった。 蓮音と同じ高さに いることを選んだまま, 少しだけ距離を取る。
康平
床に視線を落としたまま続ける。
康平
その言い方が,妙に丁寧だった。
康平
そう言って,半歩だけ下がる。
その半歩が、 蓮音にはひどく大きく見えた。
胸の奥が,きゅっと縮む。
蓮音
小さい声。
康平が顔を上げる。
康平
問い詰める調子ではない。 けれど,もう引く気もない。