20〇〇年
科学技術が進化したことで、世界は大きく変わった
そしてある日
あるゴミ捨て場で
俺はロボットを拾った
木兎
ふぅ…
木兎
今日も何も無いか……
木兎
いい加減ゴミ捨て場を漁る生活は勘弁だな
俺は木兎光太郎 この前仕事を首になってしまい、アルバイトでどうにか生活を繋いでいる。
木兎
…ん?
木兎
なにこれ
木兎
ロボット??
そこには全身傷だらけで壊れているアンドロイドがあった
木兎
アンドロイド…??
木兎
これ、売れば金になるかな
木兎
でも傷だらけだし…
木兎
持って帰ってみるか
木兎
…
木兎
結構汚れてるな…
木兎
風呂に入れるか……
ザバーン!!
木兎
うわっ
木兎
すげぇ汚れ落ちる
ゴシゴシゴシゴシ
アンドロイド
ん……
アンドロイド
ん??
木兎
あ、起きた??
アンドロイド
…
木兎
大丈夫??
木兎
お前捨てられてたよ
アンドロイド
……
木兎
喋れねぇの??
アンドロイド
フルフル
木兎
そっか
木兎
(まぁ売っちまえば問題ない)
木兎
はい、じゃあこれ着て
アンドロイド
…??
木兎
ふーく、きる!!
木兎
分かる??
アンドロイド
……
木兎
あーもう
木兎
しょうがねぇな
木兎はアンドロイドに服を着せた
木兎
やっと綺麗になったな
木兎
じゃあ売りに行くか…
アンドロイド
…??
木兎
こんばんは
定員
こんばんは
定員
今日はどうされましたか??
木兎
アンドロイドをうりたいんですけど
定員
わかりました
定員
では、少々お預かりしますね
木兎
ほら、もう行きな
アンドロイド
…ないで
木兎
ん?
アンドロイド
置いてかないで……!!
木兎
え?、お前…喋れて
定員
??
アンドロイド
怖い…嫌だ……
アンドロイド
ここ、やだ!!
木兎
わかった!!分かったからッ!!
木兎
落ち着けって…!!
定員
あの…
木兎
あ、すみません
木兎
やっぱ今日はいいです
定員
はぁ……
木兎
お前なぁ
木兎
喋れるなら言えよー
アンドロイド
だって…
アンドロイド
また……捨てられると思った
アンドロイド
もう…あんな思い……したくない、です
木兎
そ、そう
木兎
なぁ、名前は??
アンドロイド
名前??
木兎
そう
アンドロイド
俺…俺は
赤葦京治です
赤葦京治
あの、俺…
赤葦京治
お願いします……もう痛くしないで…
赤葦京治
あの暗いとこに戻りたくない
赤葦京治
助けて…
木兎
痛くって…なんにもしねぇよ
木兎
それに暗いとこって、ゴミ箱のこと??
木兎
助けてあげたいけど…メンテナンスとかに出させるお金ないし
赤葦京治
いいです
赤葦京治
俺を…ここに置いてくれませんか??
木兎
わかった
木兎
あかーしを今から追い出す気力もねぇし
木兎
居候するからには家の家事してもらうからな
赤葦京治
…!!
赤葦京治
はい!!
そこから俺とアンドロイド、赤葦との不思議な生活が始まった