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主
主
薬局の中は、またいつも通りの空気に 戻っていた。 さっきの出来事なんて、何もなかった みたいに。
佐久間
佐久間さんの明るい声。 患者さんが帰っていく。
その横で、渡辺さんはいつも通りに 動いている。 さっきまでの違和感なんて、どこにも ないみたいに。
愛衣
愛衣は、少しだけ視線を落とした。 ——気のせい、なのかな。
そう思おうとしても、 どうしても引っかかる。
処方箋を見た瞬間の、あの一瞬。
止まった手。
揺れた視線。
そして—— 何も言わずに交代した佐久間。
翔太
愛衣
呼ばれて顔をあげる
翔太
軽く笑う渡辺さん。 その顔は、いつも通りで。 優しくて、少しだけ意地悪で。
何も知らなければ、きっとそのまま 笑っていられた
愛衣
小さく謝ると、
翔太
そう言って、また仕事に戻る。 その背中を見ながら、 愛衣は思う。
——この人のこと、まだ何も知らない。
知っていると思っていたのは、 ほんの一部だけで。
きっと、 見えていない部分の方が多い。
そしてその中には——
触れてはいけない、何かがある気がした
???
何気ない日常に潜む、 どこにでもある言葉
でも——
あの日から
僕の人生に少しずつ、 でも確かに、彩りがついていった
そして、
全てはここから始まった
翔空
#snowman妄想物語