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［実話］元カレと私

第1話 - ［実話］元カレと私

2019年12月09日

#カップル

#恋愛

#失恋

#破局

#クリスマス

むぎたろ

むぎ

当時の彼氏と付き合ったばかりの頃

むぎ

私の世界はとても充実していた

むぎ

好きなロックバンドを聴いて

むぎ

いろんな友達と出かけて

むぎ

彼氏ともたくさんデートをした。

むぎ

彼氏、友達、勉強、趣味

むぎ

私を取り巻く環境はいつも幸せな色をしていた

むぎ

それが変わったのは高校2年の夏のことだった

むぎ

彼氏の女友達、ゆき（仮名）と彼氏が妙に親しい。

むぎ

考えすぎかとも思ったが

むぎ

教科書を貸し借りするとき

むぎ

どういうわけか、彼氏は必ずゆきに、ゆきは必ず彼氏に借りる

むぎ

私の心が狭いと言われればそれまでだが、

むぎ

同性の友達に借りればいいのでは？

むぎ

という疑問が絶えることはなかった

むぎ

というのも彼氏と付き合って1年半

むぎ

もはや学校に私たちが付き合っていることを知らない者などいなかった

むぎ

そして彼氏の席は私の斜め後ろ。

むぎ

よく彼女の目の前で人の彼氏と仲良くできるな、と感心したのを覚えている。

むぎ

しかしこんな近距離で彼氏と他の女が仲良くしているのを目の当たりにして平気でいられるはずがなかった。

むぎ

そこから私の心は徐々に壊れていったのである。

むぎ

その年のクリスマス

むぎ

私は初めて彼氏の家へ行った

むぎ

チーズフォンデュをして

むぎ

クリスマスケーキを食べて。

むぎ

幸せだった

むぎ

その時私はインスタのDMを開いていたのだが、

むぎ

彼氏にゆきと私がDMをしていたのを見られてしまった

むぎ

当時ゆきはインスタの質問箱で

むぎ

『どうしてむぎ（私）の彼氏と仲良くするのか』

むぎ

『どうしてみゆ（ゆきの男友達の彼女）の彼氏と仲良くするのか』

むぎ

などの攻撃的な質問により荒れに荒れまくっていた

むぎ

だから、ゆきが少し可哀想で、「そんなことは気にしなくていい、仲良くしてやってくれ（要約）」というDMを送っていたのだ。

むぎ

しかし彼氏があまりにも私とゆきのDMをひどく注視するので、私の彼氏への不信感はますます募る。

むぎ

私とゆきの会話の内容がどうしてそんなに気になるのか？

むぎ

次の瞬間、彼氏のLINE画面にゆきがいるのを見てしまった。

むぎ

普段なら別にそんなこと気にかけないが、この状況である。

むぎ

浮気しているのか？私にはもう冷めたのか？

むぎ

そんな不安が頭をよぎり、

むぎ

そのLINEを気に留めないことも、問いただすこともできなかった。

むぎ

ただただ、見てしまったことがバレないように、普段通りに振る舞うことに必死だった。

むぎ

私はどんどん重たい女になっていく

むぎ

ゼンリーで位置を確認することは日課になっていた

むぎ

暇さえあれば彼氏に「好き！」とLINEを送る。

むぎ

その他もろもろ。数え上げるとキリがない

むぎ

こんな彼女、私なら絶対お断りだ。

むぎ

しかし彼氏のことでいっぱいいっぱいで、周りのことは全く見えていなかった。

むぎ

自分が彼氏の目にどう映っているのかも、気にする余裕がなかったのである。

むぎ

いつからだろうか。

むぎ

好きだった邦ロックも聴かなくなり

むぎ

友達と遊ぶことも減り

むぎ

彼氏が家に来てくれるのを

むぎ

予定を開けてじっと待っていた

むぎ

いつのまにか、私の世界は彼氏一色に染まっていた

むぎ

やはりこんな私に嫌気がさしたのだろう

むぎ

彼氏の態度は冷たくなっていく

むぎ

好きだ、と伝えても

むぎ

うん

むぎ

と、迷惑だと言わんばかりの淡々とした返事

むぎ

学校で話しかけても彼氏は

むぎ

無表情

むぎ

言葉はキツい

むぎ

私は意を決して彼氏に聞いてみた

むぎ

もう私と別れたいの？、と

むぎ

彼氏は嫌な気分になったのだという

むぎ

『どうしてそんな嫌味な言い方をするのか』

むぎ

『俺が全部悪いと言いたいのか』

むぎ

私はそんなつもりではなかったし、彼氏のことが本当に大好きだったので、誤解されたことが悲しく、公園で彼氏と会ってきちんと話をするつもりが、号泣することしかできなかった

むぎ

私がこんな状態なのでまともに話が出来ないと判断したのだろう、泣きじゃくる私を家まで送ってくれた

むぎ

そこで別れ話は一旦流れた。

むぎ

しかしその後も彼氏の態度は変わることなく、冷たかった。

むぎ

その瞬間にも彼氏はゆきと一緒に自習室に通ったりしていた。

むぎ

彼氏の世界は充実していた

むぎ

友達がいて、彼女もいて、仲の良い女友達もいて

むぎ

私は違う。

むぎ

私の世界はいつしか彼氏だけになっていた

むぎ

鉛のように暗く重く、灰色の世界

むぎ

私は常に不安だった。

むぎ

もし彼氏に振られでもしたら生きる意味がなくなってしまうのでは？彼氏がいなくなったら私はどうやって生きたらいいの？

むぎ

完璧に彼氏に依存していた

むぎ

彼氏もそれが疲れたのであろう

むぎ

私は別れを告げられた。

むぎ

2/27、学年末テストが終わった直後のことだった。

むぎ

彼氏は、私のテストに影響が出ないよう、テストが終わるのを待ってくれたのだという。

むぎ

やはり優しい、自慢の彼氏だ。

むぎ

本当に優しいのだ、私の彼氏は。

むぎ

だから私が渡したバレンタインをどのような気持ちで受け取ったのだろうかなど考えると、とても心苦しい。彼氏に申し訳ないことをしたと思う。

むぎ

別れを考えている彼女からもらうバレンタインのチョコレートで喜んでいるフリをしなければならないもんね、可哀想だよ、、

むぎ

あぁ、そういえば、私の友達のももが配ってた生チョコをあえて私の目の前で断って、女からは一切もらってないよ！って私に自慢げに報告してきたことあったよね！でもこっそりゆきからチョコもらって私に内緒にしてたこと、実は知ってるんだけどね。

むぎ

どうしてもらったことを隠してたのか、なんて

むぎ

そんな無粋なこと聞かないけどね☺️

むぎ

そんな優しくてバカな彼氏が最後まで大好きだった、できることなら別れたくなかった。

むぎ

しかし彼氏の冷たい態度に私はかなり精神的に追い詰められていた。

むぎ

ごめん、別れよ

むぎ

って言われて

むぎ

わかった

むぎ

って、即答したのは、

むぎ

あぁ、もう解放されるって安心したから

むぎ

大好きなはずなのに別れを告げられて安心しちゃったんだ、最低な彼女だね。

むぎ

そこから私は彼氏のSNSのアカウントを泣きながら全部ブロックした。

むぎ

彼氏の元カノは私の妹で、彼氏は元カノとも連絡を取るタイプだって知ってたからね。

むぎ

好きって気持ちを思い出さないように、自戒の意味を込めて

むぎ

私と別れた1ヶ月後ぐらいに

むぎ

彼氏に新しく彼女ができた。

むぎ

そう、ゆき。

むぎ

彼氏とゆきはいつから両思いだったのかな、

むぎ

私はいつから二人の邪魔者になっていたのかな、

むぎ

答えが出るはずのない問いばかりを自問自答する日々

むぎ

私たち、すっごく惨めであっけない終わりだったね笑

むぎ

1年半も付き合ったのに！！😂

むぎ

私とはうまくいかなかったけど、

むぎ

ゆきとはうまくいくといいね

むぎ

末長くお幸せに。

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むぎたろ

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