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百
ゆっくり重たいまぶたを開けると
そこは自分の部屋ではなく
先程いた 、 リビングだった
… あれ 、 ?
俺 … 、リビング 居たっけ … ?
百
母
母
バリーン ッ !!
突然
少しかすれた 母親の声と
ガラス製のコップの割れる音
脳裏に染み付いた、あの音が
馴染みのある部屋に響いた
百
母
目の前には 部屋の床にうずくまって泣き出している母さん
何枚もの割れた皿とグラス
2階で兄さんが叫んでいる声
ただ、それだけだった。
百
百
母
母
泣いているせいなのか、または何かを抑えているのかは 分からないが
震えた母さんの声
ただ、泣いているのは確実だった
俺は 、 ひたすらに疑問だった
母さんが泣いている理由を知りたかった
泣かないでもらいたかった
ひたすらに 、 不思議だった
百
百
百
母
バリィ ッ !
母
母
母
百
母
お父さんは ッッ
百
百
またもや目が覚めると 見慣れた天井
ベットの上で 、 しばらく寝てしまったようだ
ただのお昼寝と違う部分は
汗が出ていて 、涙が出ていて
息もとても乱れていた
、今は落ち着くことが最優先だ
とにかく 深呼吸を繰り返した
なんなんだろ … いまの 、
ゆめ … ? おれのゆめ 、
百
へんなゆめ …
父さん 、 … いるまのこと … ?
いるまが … どうしたんだろう …
てか 、何で母さんが 、 っ 、?
泣いていたのはなんで 、?
兄さんはどうして さけんでたの … ?
わかんない
わかんない、 わかんない
百
百
百
その時 突然部屋の扉から
コンコンッと ノックする音が聞こえた
同時に部屋の扉が空いて
噂をすれば、父さんが出てきた
藐
藐
百
藐
部屋に入ってきて
目に涙をいっぱい浮かべた俺を 見るなり
いるまは少し驚いた顔をして
そして 心配そうにこちらを見つめた
百
またもや俺が泣きそうになっていると
咄嗟に状況を理解したのか
俺が今居るベットの隣に座って
俺の方を向いた
藐
藐
百
百
藐
藐
藐
百
百
先ほどの夢への恐怖なのか
安心からかは分からないが
ひとりでに涙があふれた
藐
藐
藐
大きくて 暖かい 彼の腕に抱かれながら
夢のなかで 母さんに言われた言葉
'' あんたのせいで 父さんは ''
、 そして 、 父さんの
'' 俺はここに居るよ ''
その言葉だけが 頭に残った
コメント
5件
この上なくすきでございます。