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3人の腕に包まれながら、 私はうとうとし始めていた。
でも、そのときだった。 兄者さんがふと、ぽつりと言った。
兄者
その声は、ふざけていない。 配信でも言わない、本気のトーン。
弟者さんが目を開いて、 少しだけ拗ねた顔で言う。
弟者
おついちさんは静かに息を吐いて、 落ち着いた声で続ける。
おついち
3人とも、 こんな顔、優しさ、声で言われたら… 胸が甘くて苦しくてたまらなくなる。
沈黙が落ちる。 けれどその沈黙は、不安じゃなくて、 ゆっくりと溶けていくような温度。
弟者さんが小さく笑う。
弟者
その言い方が甘くて、自然で、 心臓が跳ねる。
兄者さんは頭を掻きながら言う。
兄者
おついちさんは少し考えてから、 優しいけれど、逃げ道をなくすように囁く。
おついち
名前を呼ばれただけで胸が爆発しそうになる。
弟者さんは私の肩に寄りかかりながら、 ほわっと笑う。
弟者
兄者さんが私の手を取り、 ゆっくり指を絡めてくる。
兄者
おついちさんは目を細めて、 そっと私の頬に触れる。
おついち
3人が私に向けている目は、 全部“好き”を隠しきれない熱を持っていた。
今夜、 誰かひとりと同じ布団に入る。 それは、ただくっついて寝るだけじゃない。 心の距離が一気に近くなる、大切な選択。
静かな夜の空気が、 一瞬で甘く張りつめる。
私
ゆっくりと息を吸い込んで、 3人を見渡した。
静まり返った部屋の中。 3人の視線が私に集まっている。
胸がどきどきして、 唇が自然と震えた。
でも―― 心が選んだのは、もう分かってた。
私はゆっくり兄者さんの方へ身体を向けて、 小さく、でもはっきりと呟いた。
私
その瞬間、 兄者さんの目がわずかに見開かれ、 次の瞬間には優しく細められる。
まるで、 ずっと欲しかった答えを ようやく受け取ったみたいな表情。
弟者
ふわっと笑った。
おついち
穏やかに頷いた。
兄者さんはゆっくり立ち上がり、 私の前に来ると、 指先でそっと顎を持ち上げるように触れた。
兄者
その声が低くて、温かくて、 心臓が一気に熱くなる。 軽く触れただけの指先が、 火がついたみたいにじんわり残ってる。
兄者
兄者さんが私の手を取る。
大きな手。 あったかい手。 引かれるままに立ち上がると、 弟者さんが布団の方を指差して
おついち
って笑い、 おついちさんは優しい目で
おついち
囁いた。
兄者さんの部屋へ向かう廊下。 少し薄暗くて、静かで。 ドアノブに手が触れる直前、 兄者さんがふっと振り返って言った。
兄者
私
正直すぎる答えに、兄者さんは微笑んだ。
兄者
その“そばにいてほしい”が 耳の奥で何度も甘く反響する。 部屋のドアが閉まると、 外の世界からふわっと切り離されて、 兄者さんと私だけの空気になる。
布団の隣で待っていた兄者さんは、 軽くトントンと枕を叩きながら言った。
兄者
その声に吸い寄せられるみたいに、 私は兄者さんの隣に入った。 布団に潜り込んだ瞬間、 兄者さんの腕がそっと私の肩を抱いた。
ぎゅっとじゃない。 安心するように、 包み込むように。
兄者
兄者さんが小さく呟く。
それは私も同じで、 胸の奥が甘くとろけていく。 心臓が近い。 呼吸の音が聞こえるくらい近い。
少し顔を動かしたとき、 兄者さんの鼻先が髪に触れた。
兄者
そんな一言まで落ち着いた声で。
布団の中はふわふわで、 体温と優しさと好きが混ざって、 夜がゆっくり深くなる。 眠る直前、兄者さんが囁いた。
兄者
その言葉を聞いた瞬間、 胸が甘くほどけていった。
翌朝
目を開けると、 一番に目に入ったのは兄者さんの寝顔だった。
近い。 同じ布団に入って眠ったままの距離。 兄者さんの腕は 私の肩を守るみたいに優しく抱いていて、 まるで夜の続きをそのまま閉じ込めたみたいだった。
眠っているのに、 呼吸が私の額にかすかに触れて ドキッとしてしまう。 動こうとした瞬間、 兄者さんが低い寝声で囁いた。
兄者
その声だけで胸があたたかくなる。
目が合うと、 兄者さんはふっと微笑んだ。
兄者
そんなこと言われたら、 心臓が朝から忙しい。 布団から出ようとすると、 兄者さんが手をそっと取って離さない。
兄者
甘い誘いに抗えなくて、 ほんの少しだけ兄者さんの腕の中に戻る。 その短い時間だけで、 昨夜の幸せがじんわり体中に広がっていった。
やっとの思いで布団を抜けて、 兄者さんと一緒に階段を降りる。
まだほんの少し、 手と手が触れる距離。
キッチンから香ばしい匂い。 フライパンを器用に振っているおついちさんが振り返る。
おついち
その目元は穏やかで、 でもなんとなく“分かってる”感じの微笑み。 テーブルでは弟者さんが牛乳を飲みながら、 私を見るなりニヤッと笑った。
弟者
その言い方が完全にからかいで、 顔が一瞬で熱くなる。
弟者
弟者さんは楽しそうに椅子を揺らしながら続ける。
弟者
兄者
兄者さんが即座に低い声で止めた。
でも怒ってるというより、 照れてる。 おついちさんはその二人を見ながら 小さく笑って、
おついち
そう言って、 わざと優しく目を合わせてくる。
胸がぽかぽかして、 思わず笑ってしまう。
おついちが皿を並べ、 弟者が自分の席をぽんと叩いて
弟者
と誘ってくれる。
兄者さんは何気なく背中に手を添えて
兄者
軽く促す。
3人が自然に優しくて、 朝から甘い空気が続いていて、 なんだか胸がいっぱいになる。 こんな朝が来るなんて思わなかった。
“ああ…本当にここで生きていくんだ。” そう思えるくらい、幸せな朝だった
食卓でゆっくり朝ごはんを終えたあと、 弟者さんが大きく伸びをしながら立ち上がる。
弟者
兄者さんは食器を流しに持っていきながら、 少しだけ振り返って私に言う。
兄者
その“気にすんな”の声が 昨夜からの延長みたいに優しくて、 胸がまたじんわりする。
おついちさんはキッチンからタオルで手を拭きながら、 時間を書いたメモを確認している。
おついち
私
そう言うと、おついちは微笑んだ。
おついち
その言い方が軽く意地悪で、 でも優しすぎて心臓が跳ねる。
弟者さんは肩を回しながら
弟者
兄者さんに聞く
兄者さんは配信部屋に向かいながら
兄者
と振り返って言う。
その後ろ姿が、 なんだか頼もしくてかっこよくて、 昨夜のぬくもりが思い出されて胸が熱くなる。
弟者さんは私の前をすれ違うとき ちょん、と頭を軽く触って
弟者
そんなことを言ってくる。
おついちさんはマイクの確認に向かいながら
おついち
と当たり前みたいに言う。
それぞれが自分の準備をしてるのに、 全部の優しさが私に向いてて、 胸の奥がまたじわっと温かくなる。
少しして、 兄者さんが配信部屋のドアを開けて 私を手招きした。
兄者
その言葉だけで、 胸がまた甘くなる。
弟者さんがマイクに向かって歌いながら練習してる横で、 おついちさんは冷静に音量を調整し、 兄者さんは台本を確認しながら 私の方をちらっと見て、小さく笑った。
兄者
そう言ってくれる声は、 配信前の緊張を溶かすように優しかった。
収録がひと段落して、休憩スペースのソファにぽすんと座った瞬間、 ふわっと肩に何かがかかる。
弟者
弟者さんが、自分のパーカーをそのままそっと肩にかけてくる。
体温がまだ残っていて、思わず胸がきゅっとなる。
弟者
弟者さんが、いつもよりちょっと低く甘い声で言う。
私
そう答えた瞬間、弟者さんは口元だけでやわらかく笑った。
弟者
隣に座り直して、指先が私の手に触れそうで触れないくらいの距離に落ち着く。
弟者
その声音があまりに穏やかで、でもどこか独占したい気持ちが にじんでいて、心臓が跳ねる。
弟者
私
返事した瞬間、弟者さんはほっとしたみたいに息をこぼして、 私の頭をそっと撫でてくる。
弟者
耳元に落ちた低い声がくすぐったくて、 それだけで今日はもう胸いっぱい。 休憩室の静けさの中、 私の指先をそっと包むように触れながら、 弟者さんはほんの少しだけ親指で撫でた。
弟者
その一言がやさしくて、ずるくて、 胸の奥がゆっくり溶けていった。
休憩が終わって、私と弟者さんがまだソファで並んで座っていると、リビングの扉がガチャっと開いた。
兄者
兄者さんが軽い足取りで入ってきて、 その後ろからおついちさんが手を拭きながら戻ってくる。
ふたりとも、私と弟者さんがちょっと近い距離で座ってるのを 見た瞬間、 わずかに目が合って── 同じ表情で「ん?」ってなる。
最初に突っ込んできたのはおついちさん。
おついち
目元がやさしく笑っていて、でも勘が良すぎて誤魔化せない。
私
思わず言葉に詰まると、師匠がソファの背に 腕をかけながら覗き込んでくる。
兄者
弟者さんはむしろ落ち着いていて、 ちょっと得意げに息をついた。
弟者
兄者
兄者さんがにやっと笑いながら隣に座ってきて、 私の肩越しに弟者さんを覗き込む。
兄者
私
返事に困ってると、おついちさんが横から小声で囁く。
おついち
耳が熱くなる。 兄者さんがその言葉を聞いて、ぽかんとしたあと、ふっと笑った。
兄者
弟者さんは何も否定せず、むしろ私の手をさりげなく握って、
弟者
と言いたげに静かに目を細める。
その空気の甘さに耐えられず、 おついちさんは頭をかきながらため息。
おついち
兄者さんも肩を竦めて、
兄者
その言い方がやさしくて、ちょっとからかってて、 胸の奥にじんわり熱が広がった。
夕食を4人で囲んで、笑いながら他愛ない話をしていたけれど、 弟者さんはずっと私を横目で見ていた。 兄者さんもおついちさんも気づいていたけど、 その表情はどこか“任せたよ”って感じで、 今日は誰も茶化してこない。 食後、兄者さんがお皿を片付けるために立ち上がり、 おついちさんは飲み物を準備しにキッチンへ。 気づけば、リビングにはあなたと弟者さんだけが残った。
弟者
弟者さんが静かにそう言った。
私
返事をした瞬間、 弟者さんが私の手首をそっと取って、 ゆっくりとバスルームへ連れていく。
扉を閉めると、急に音が消えたみたいに静かになって、 心臓の音だけがやけに響く。 湯気がふわっと立ちのぼって、 弟者さんがタオルを肩に掛けたままこちらを見る。
弟者
声は低くて、どこか優しい。
私
弟者
弟者さんが近づいて、 私の頬に軽く手を添えた。 その温度だけで、胸がぎゅっとなる。
湯船に入ると、 ほどよい熱さが身体の強ばりを溶かしていった。 私の隣に弟者さんが入ってきて、 肩が触れるほんの少しの距離。 その距離がなんだか息をするのも忘れそうになる。
弟者
ぽつりと弟者さんが言う。
私
弟者
そう言いながら、 弟者さんは指先であなたの指をそっと絡ませる。
弟者
お湯より熱い声でそう囁かれて、 視線を逸らしそうになった瞬間、 弟者さんが私の頭をゆっくり撫でた。 その感触は中学生の頃、先生にしてもらった“優しさ”とは違う。 もっと深くて、もっと甘くて、 胸の奥の弱いところまでそっと触れてくるみたいで──
気づけば私は肩にもたれかかっていた。 弟者さんはそのまま、濡れた髪をやさしく撫でながら言った。
弟者
その言い方に、 胸の奥がトクンと大きく跳ねた。
お風呂を出ると、 弟者さんが私の髪をタオルでふわっと包んで、 丁寧に水気を拭き取ってくれた。
弟者
その声があまりにも優しくて、 さっきお風呂で胸に落ちた熱が、またじわじわ広がっていく。
ドライヤーの音が静かに鳴る。 弟者さんは私の髪をゆっくり乾かしながら、 ときどき指が首すじにふれて、 そのたびに身体が小さく跳ねた。
弟者
ドライヤーを切って笑う声が近い。
私
弟者
弟者さんは私の頬にそっと触れて、 くすっと微笑んだ。 そのまま、手を繋いで寝室へ向かう。 部屋の明かりはほんのり暗くて、 2人の影がゆっくり揺れていた。
布団に入った瞬間、 弟者さんが私の腰をそっと引き寄せた。
強すぎないのに、 “離さない”って気持ちがまっすぐ伝わる抱き方。 胸の前で重なる体温に、 呼吸までゆっくり溶けていく。
弟者
低く囁く声に、自然と顔が引き寄せられた。 向き合った瞬間、 弟者さんの指が私の頬をなぞる。 その指先が熱すぎて、 触れられた場所から甘くしびれる。
弟者
でももう抱きしめてるのに、 さらに強く腕が回される。 胸にぎゅっと押しつけられて、 鼓動が耳元でドクンと響く。
弟者
その声は嫉妬を押し隠して、 でも隠しきれなくて少し揺れてた。
弟者
弟者さんが私の顎をそっと持ち上げる。
弟者
近い。 本当に近い。 触れないギリギリの距離で、 弟者さんの息が唇にかかる。 私が少しだけ震えると、 弟者さんが微笑んだ。
弟者
そのまま、 私の額にゆっくり口づけが落ちる。 それは軽くて、 でも信じられないくらい甘くて。 次に落とされたのは、こめかみ。 その次は頬。 耳の後ろ。
弟者
囁く声が肌に触れて溶け込む。
弟者
私の指を絡めたまま、 弟者さんはもっと深く抱き寄せる。 胸の中にすっぽり包まれるような安心感と、 同時に身体の奥まで甘く熱くなるような感覚が広がっていく。
弟者
首筋に落ちたキスが、 言葉より甘くて心臓が跳ねる。
弟者
名前を呼ぶ声も、 私を抱く腕も、 全部甘くて、全部優しくて。 眠りにつくまで、 弟者さんはあなたの髪を撫でてくれた。 そのたびに、胸の奥がじんわり溶けていった。
朝。 やわらかい光がカーテン越しに差し込んで、 布団の中はまだ温かく、甘い匂いが残っていた。 目を開けると── すぐ横で、弟者さんがゆっくり呼吸していた。
私の腰には、 昨夜と同じように彼の腕がまわされている。 まるで「離す気がない」と言うみたいに。 動こうとすると、 眠っているはずの弟者さんが、 ぎゅっと腕を締めてきた。
弟者
掠れた声が、耳のすぐ後ろから落ちた。
私
弟者
その言い方が甘くて、 胸の奥がまた高鳴る。 私が息を整える前に、 弟者さんがゆっくり顔を近づけてきて── おでこに、やさしくキス。
弟者
私
弟者
喉で笑う声がくすぐったい。 弟者さんは布団の中であなたの手を握り直して、 指を絡めたまま動かさない。
弟者
そう言いながら、私の額に自分の額を合わせる。
近い。 朝の甘さがゆっくり満ちていく。
私
私が小声で言うと、弟者さんはくすっと笑った。
弟者
そう言いながら、 私の首もとに唇を寄せる。
弟者
腕の中にぐいっと引き寄せられ、 胸にぎゅっと包み込まれる。 朝なのに、 昨日の甘さがぜんぶ蘇るくらい熱くて優しい抱き方。
弟者
耳元でそう囁かれて、 胸がまたトクンと跳ねた。
ゆっくりと弟者さんの腕から抜け出して、 寝癖を少し直してからリビングへ降りていく。 リビングには、すでに朝の香りが漂っていた。 おついちさんがキッチンでエプロンをつけて、 卵を焼きながら鼻歌を歌っている。
おついち
その声はやさしくて、 でもどこか含みがある。
私
私が赤面しているのを見て、 おついちさんはふふっと笑って皿をテーブルに置く
おついち
その言い方の“含み”がすごい。 そこへ、兄者さんがコーヒー片手に現れる。
兄者
じーっと見てくる。
私
兄者
私
兄者さんのにやにやが止まらない。 おついちさんも肩をすくめる。
おついち
兄者
私
そのとき── 寝室の方から、寝起きの弟者さんがゆっくり降りてきた。
少し乱れた髪。 低いままの声で、
弟者
その瞬間、兄者さんとおついちさんが揃ってニヤッ。
兄者
おついち
弟者
弟者さんは耳まで赤くしながら、 私の後ろに回ってそっと頭に手を置いた。
弟者
そのさりげない優しさが胸に刺さる。 兄者さんはにやにやしながら、
おついち
おついちさんも笑う。
おついち
私は恥ずかしくて下を向いたけど、 弟者さんが背中にそっと触れてくれる。 その“そっと”がまた甘くて、 朝がさらに温かくなる。