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主
主
主
主
主
主
足取りは大分覚束無かったが、何とか自分の部屋へと戻って来る
いるま
いるま
泣くつもりは無かったが、自然と涙が溢れてくる
いるま
いるま
いるま
何で……
信じてたのに、何で…
俺じゃ駄目だったのか?
いるま
いるま
いるま
頭の何処かではいつかこうなると分かっていたはずなのに
涙は止まることなく流れ、頬を、手を、服までもを濡らして行く
いるまはとうとう立っている気力も無くなり床に座り込んでしまった
その責任はお前にあるだろ!
先程のなつの言葉が思い出される
責任は、俺にある……
全部、全部、俺が悪いんだ
なつが浮気したのも俺のせい
なつが俺を嫌がるのも俺のせい
あれは " 嫌がる " ってより、嫌われてるよな…
いるま
いるま
大粒の涙が溢れて、流れて
止めようとしても嘲笑うかのようにまた一粒、二粒と頬をつたって落ちてくる
いるまは諦めて素直に泣いた
涙が自然に止まるまで
自分がこの事実を受け止めきれるまで
泣き疲れたのかいるまは床に座ったまま寝てしまった
だからドアの向こう側からの音に気付けなかった
時間は少し戻りいるまが自分の部屋に戻った頃
なつは自分の部屋から出てきていた
なつ
居ない…
部屋に戻ったのか…?
なつ
なつ
いるまの部屋へ近づいて行く
入る前にノックをしようと右手をあげる
…っ、ふ… うぁ、ぁ……
いるまの嗚咽がドアの向こうから聞こえてくる
いる、ま……
泣いてる、のか…?
……慰めなきゃ
でも、俺が泣かせたのに……
俺に慰められても嫌…だよな
いるまの部屋の前から去りソファーに勢いよく座る
なつ
泣かせたかった訳じゃない
ただ、いるまにも俺の気持ちを聞いて欲しかっただけなのに…
何であんな言い方しちまったんだ
そのせいでいるまが……
俺が、いるまを泣かせた
なつ
なつ
心を決め、もう一度いるまの部屋の前に立つ
なつがコンコンといるまの部屋のドアを軽く叩く
なつ
なつ
………
いるまからの返事は来なかった
いるまはもう泣き疲れて眠ってしまったのだ
なつの声はいるまの耳に届かなかった
だが、なつには部屋の中が見えない為いるまが寝ているとは分からなかった
なつ
……部屋に戻ろう
とぼとぼと自分の部屋へと戻って行く
なつ
何も言ってくれなかった
もう俺とは話したくない、って事か…?
なつ
なつ
らんに休めないか聞いてみるか……
なつ
らん
なつ
らん
らん
なつ
らん
なつ
らん
らん
なつ
なつ
なつ
ベッドに倒れ込むように寝転がった
主
主
主
主
主
主
主
主