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魔法使いの道へ進む　　原作

第4話 - 第4話

2025年04月08日

#魔法使いの道へ進む

夢彼(ゆめか)《性別？》

ジャック・メイソン

メイク、メイクっと…

ジャック・メイソン

髪もいつもと違うようにしてみよう。

ジャック・メイソン

よし、行こう。

ジャック・メイソン

あっ、エペメラルくん！

ジャック・メイソン

横髪巻いてみたの？可愛いね！

エペメラル・スカイ

…あ、ありがとうござい、ます…

エペメラル・スカイ

(え？この人なんで私の名前知ってるんですか？怖いんですけど…)

エペメラル・スカイ

それと、貴方のその一つしばり…

エペメラル・スカイ

凄く似合ってますよ。

彼の目線は自分からみたら可愛いのだろうけど、僕からみたらガンギマっていて怖かった。

ジャック・メイソン

あわわわ…

エペメラル・スカイ

どうなされましたか？

ジャック・メイソン

目が、怖いんですけど…

エペメラル・スカイ

あ、すみませんね。

エペメラル・スカイ

最近目付きがどうも悪いと言われまして…

ジャック・メイソン

あ、始まる。

ノア・ブルーム

皆さん、ようこそお越しくださいました。

ノア・ブルーム

私は元トップ層魔法使いの一人である、ノア・ブルームです。

ホリゾン・ブルーム

従兄弟だ…

ホリゾン・ブルーム

(やっぱり凄いですね…私は貴方を目指せそうにないです…)

集会が終わり…

ライリー・ボルドール

そこの貴方。

ナイル・グレイシー

何ですか？

ナイル・グレイシー

妨害なら殺しますよ？

ライリー・ボルドール

あら、なんて物騒な。

ライリー・ボルドール

でもそういうの嫌いじゃないわ。

ライリー・ボルドール

今度また会いましょ。

彼女は一番乗りで部屋に戻っていった。

エペメラル・スカイ

…あの人、危ない気がします。

ホリゾン・ブルーム

え？何故それが分かるのですか？

エペメラル・スカイ

私は過去に処刑を免れたことがあるのですが、そのときにあの人だけが無表情でこちらを見ていたのです。

エペメラル・スカイ

なので、恐らく私達に何かする気かと。

ホリゾン・ブルーム

私より頭良さそうですね。

エペメラル・スカイ

いいえ、そんなことはありませんよ。貴方の方が頭が良さそうです。

ジャック・メイソン

(あの子も僕と同じで処刑されたのか…？)

ジャック・メイソン

エペメラルくん、後から僕の部屋に来て。

エペメラル・スカイ

え、はい…

ジャック・メイソン

君のことさ、どこかで見たことあるんだよね。

エペメラル・スカイ

なんの話です、か…？

ジャック・メイソン

なんの話もクソもないんだよ。

ジャック・メイソン

君、連続殺人魔法使いの集団の一人でしょ？

エペメラル・スカイ

そ、そんなことは、ありません…！

ジャック・メイソン

そんなことあるよね？僕見ちゃったんだ。

ジャック・メイソン

ルルーシャ以前に魔法使いを殺してる証拠をね。

ジャック・メイソン

スーツの裾に落としきれてない血痕があったこと。

ジャック・メイソン

それと魔法使いが死んだって聞いても全く動じてなかったこと。

エペメラル・スカイ

…はい、ビンゴです。

エペメラル・スカイ

私は元々連続殺人魔法使いの集団に所属していました。

エペメラル・スカイ

そのときに殺した魔法使いの返り血を乾かないうちにしっかり洗い落として、殺人をしていることを隠したりもしました。

エペメラル・スカイ

その集団を辞退してからも、時折自分を苛立たせた魔法使い達を殺しています。

エペメラル・スカイ

ルルーシャ・マオロートを殺しに行く前にロドーラ・リリックという魔法使いを殺しました。

エペメラル・スカイ

彼女は私に向かって見下すような態度をとったり、時折虐め等をしてきた魔法使いでした。

エペメラル・スカイ

それに対して腹が立って仕方がなかったため、朝方に彼女が廊下を歩いて油断している隙を狙って銃で撃ち殺しました。

エペメラル・スカイ

しかも、彼女はあのローズ・フォードとマリー・ライナーの親友だったそうです。

エペメラル・スカイ

勿論、ルルーシャ・マオロートも。

ジャック・メイソン

それなら死んでくれて嬉しいかもね。

ジャック・メイソン

それとか、ロドーラ殺してるんだからローズとマリーも殺せないの？

ジャック・メイソン

アイツらにはいち早く消えてほしいんだけど。

ジャック・メイソン

なんなら皇帝も殺して。

エペメラル・スカイ

いや、皇帝を殺すのは流石にダメなのでは…？

エペメラル・スカイ

それに、今の60代目の皇帝には兄弟もいるのでちょっと…

ジャック・メイソン

関係ないんだって、そんなことは。

エペメラル・スカイ

関係ありますよ。下手したら兄弟からの不意討ちに遭うかもしれないのですよ？

エペメラル・スカイ

それがどれ程恐ろしいものなのかと思うと…

ジャック・メイソン

…じゃあ僕自身が皇帝を殺しに行く。

エペメラル・スカイ

…！？いくらなんでも無茶です！

エペメラル・スカイ

皇帝の権力に逆らうと私みたいに処刑にかけられてしまいますよ！？

ジャック・メイソン

別にいいよ。だって…

ジャック・メイソン

一回処刑されたことあるから、僕。

エペメラル・スカイ

じゃあ何故生きているんですか！？

ジャック・メイソン

転生したんだ。

ジャック・メイソン

処刑される4年前のここにね。

エペメラル・スカイ

どうなっているんですか！？貴方の生命力は！

エペメラル・スカイ

不死身なんですか！？

ジャック・メイソン

いや、不死身じゃないよ。

ジャック・メイソン

僕だって刃物を刺されたり、銃で撃たれたりしたら死ぬ。

ジャック・メイソン

傷は再生しないしね。

エペメラル・スカイ

…もう！貴方と話していると気が動転しちゃったじゃないですか！

エペメラル・スカイ

もう知りません！

彼は怒って自分の部屋に戻っていった。

ジャック・メイソン

…怒らせちゃった…

ジャック・メイソン

でもなんか…可愛かったな。

ジャック・メイソン

怒り方は。

エペメラル・スカイ

あー、もう！

エペメラル・スカイ

気が狂いそうです！！！

リリ・モイスト

うるさいんだけど！？

リリ・モイスト

何なの！？

リリ・モイスト

…あっ、エペメラルくん…今日は天気いいね…

リリ・モイスト

それと、ごめん…私の方がうるさかったよね…

エペメラル・スカイ

…顔を上げてください。

リリ・モイスト

…！

エペメラル・スカイ

貴女、辛かったのでしょう？

エペメラル・スカイ

ルルーシャ・マオロートが貴女を殺そうとしたせいで。

リリ・モイスト

…そう、だよ…

リリ・モイスト

凄く、辛いよ…

リリ・モイスト

私はなにもしてないのに勝手にアイツが…

エペメラル・スカイ

はい、私は貴女の味方です。

エペメラル・スカイ

貴女が辛そうにしていたらすぐに原因を探ります。

リリ・モイスト

…なんで…

リリ・モイスト

なんでそんなに、優しくしてくれるの…？

エペメラル・スカイ

私は魔法使いを殺そうとしていない限り誰にだって優しいですよ。

エペメラル・スカイ

ほら、私のところに来てください。

なんていい人なのだろう、今までで一番善人のような気がする。

そんな彼は、私を殺そうとはしなさそうだ。

とても優しいし、どこかしらの温もりを感じる…

でも綺麗で、見知らぬ内にフッと消えちゃいそうなくらい儚くて…

他のどんな魔法使いよりも美しかった。

エペメラル・スカイ

…もし…

リリ・モイスト

…？

エペメラル・スカイ

もしも私が殺人魔法使いだとしたら、貴女はどうしますか？

リリ・モイスト

…それでも私は貴方のことを信じたい…！

リリ・モイスト

貴方は私を殺さないはずだから…！

エペメラル・スカイ

貴女は優しいのですね。

エペメラル・スカイ

嬉しいです。

彼の笑った顔は可愛くて、おまけに白い肌と暗い色の髪がそれを目立たせるようだった。

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

全く…ロドーナを殺したこと後悔させてやろうよ。

魔法使い(ローズ・フォード)

そうね。

魔法使い(マリー・ライナー)

…ん？あれは噂をすれば…

魔法使い(マリー・ライナー)

あんた達！リリ・モイストとエペメラル・スカイを見つけたわよ！

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

ジャック・メイソンも居てほしかったんだけど。

魔法使い(ローズ・フォード)

別にいいわ。だって一気にトップ層の魔法使い2人も潰せるのよ？

魔法使い(ローズ・フォード)

最高よね？

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

まぁ、そうだね！

リリ・モイスト

…待って、逃げよ…！

エペメラル・スカイ

何故ですか？

リリ・モイスト

だって、見てよ！

リリ・モイスト

ローズとマリーとルルーシャの最低女3人組が居るもん！

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

最低女って言うのは私達のことだよね？

リリ・モイスト

クソが…！

魔法使い(ローズ・フォード)

誰に向かってなんて言ってるか分かってるの？

リリ・モイスト

分かった上で言ってるんだろうが！

リリ・モイスト

お前らは今ここでブッ潰してやるよ！

魔法使い(ローズ・フォード)

まさか、やる気なの？

リリ・モイスト

そのまさかだっつの！

エペメラル・スカイ

モ、モイストさん？

リリ・モイスト

エクスプローラX！

魔法使い(ローズ・フォード)

あっ、ヤバいかも…

魔法使い(ローズ・フォード)

(エクスプローラXは、この世界の魔法の中で最も強いと言っても過言じゃない…！)

魔法使い(ローズ・フォード)

ｸﾞｱｯ…！

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

ローズ！？

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

(嘘…！？こんな奴が最強クラスの魔法を使えるだなんて思いもしなかった…)

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

(逃げなきゃ…！)

リリ・モイスト

エクスプローラXダブル！

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

ｸﾞｱｯ…！

魔法使い(マリー・ライナー)

くっ、リリ・モイストめ！

魔法使い(マリー・ライナー)

私の仲間2人も倒しやがって！

魔法使い(マリー・ライナー)

ポイズンクラーク！

リリ・モイスト

エクスプローラC！

魔法使い(マリー・ライナー)

(相殺した…！？)

魔法使い(マリー・ライナー)

(エクスプローラCはキャンセルエイションの頭文字のCだったの…！？)

魔法使い(マリー・ライナー)

(関わらない方がよかったかも…)

魔法使い(マリー・ライナー)

これからはしないから…！

魔法使い(マリー・ライナー)

(こう言っておけば許される…！)

エペメラル・スカイ

…クロススワード。

魔法使い(マリー・ライナー)

ｸﾞｱｱｱｯ…！

エペメラル・スカイ

そう言えば済むと思いました？

エペメラル・スカイ

私達に謝るべきです。貴女方3人は。

エペメラル・スカイ

これだけしても謝らないようであれば確実に殺して差し上げます。

エペメラル・スカイ

トップ層の魔法使いを舐めないでくださいね？

エペメラル・スカイ

このドブネズミ共が。

魔法使い(マリー・ライナー)

ああ、あ、ああ…

魔法使い(ローズ・フォード)

(トップ層恐るべし…)

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

(…怖い…)

それからというもの、彼女達は…

魔法使い(ローズ・フォード)

一生ついていきます！

魔法使い(ルルーシャ・マオロート)

トップ層は神も同然！

魔法使い(マリー・ライナー)

イェスイェス！

リリ・モイスト

いい気味だね。

エペメラル・スカイ

そうですね。

トップ層の魔法使い達に従うようになったらしい。

オリバー・ナガル

あのトップ層達め…

オリバー・ナガル

よくも私の嬢達を傷つけたな。

オリバー・ナガル

いつか本当にトップ層から引き下げてやる。

ラテン・ナガル

…オリバー、この手紙が届いてたぞ。

オリバー・ナガル

ああ、それはどうも。

ラテン・ナガル

やっぱり兄の俺に対しての態度が悪いな。

オリバー・ナガル

なんつった？

ラテン・ナガル

なんでもないっての。

《ナガル皇帝へ》私は隣都市の者です。明日から8週間もの間、私共の都市へいらしてください。お待ちしております。

ラテン・ナガル

とても短い内容の薄い手紙だが、行くのか？

オリバー・ナガル

勿論。

ラテン・ナガル

(よし！やっとコイツと離れられる！)

オリバー・ナガル

だが、その間はお前がトップ層を見張っていろ。

ラテン・ナガル

全く、トップ層の方々は優秀な魔法使いしかいないから見張らなくても大丈夫だろ。

ラテン・ナガル

俺はあの方々を信じてる。

ラテン・ナガル

そんなにすごい方々を見張れとか言うお前のそういうところが嫌いなんだ。

オリバー・ナガル

別にいいが。

ラテン・ナガル

(なんだコイツ)

オリバー・ナガル

それに、アイツらは底辺魔法使いを殺して回ってるんだ。

オリバー・ナガル

そんな奴らを放っておいたらどうなると思う？

オリバー・ナガル

最終的にアイツらしかいなくなって、魔法使いが絶滅しかねないだろ。

ラテン・ナガル

いつもデタラメなこと言ってキレ散らかしてるだけだろ。

ラテン・ナガル

お前の言うことは絶対に信じないからな。

オリバー・ナガル

…フッ。

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