作者
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ガチャッ…
バタンッ…!
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
五条先生の前から逃げた。
あの場所に居たくなかったから。
これ以上、あの人に失望されたくなかった。
あの人の眼が怖い。
あの人の声も。
全て、否定されて。
あの人から、俺への信用が消えていく。
このままだと、本当に…。
伏黒恵
苦しい。
辛い。
怖い。
色んな感情で、ぐちゃぐちゃだ。
伏黒恵
こういう時は、いつも。
スッ…
ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…
カッターで、自分の手首を傷付ける。
いわゆる、自傷行為という奴だ。
ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…
ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…ザシュッ…
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
分かっている。
こんな事をしたって、意味が無い事くらい。
ちゃんと、頭の中では分かっているのだ。
辞めたい。
辞めたくない。
辞めたい。
辞めたくない。
その感情で、また…。
ぐちゃぐちゃになってしまう。
伏黒恵
苦しい。
辛い。
気持ち悪い。
伏黒恵
伏黒恵
この感情が治まるまで。
そんな事を考えながら、俺は。
手首がボロボロになるまで。
自傷行為を続けた。
あの人に捨てられたくない。
あの人に嫌われたくない。
あの人に失望されたくない。
…そんな事を考えながら。
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コメント
2件
ほんと好き!今まで読んだ中で一番に好きかも笑笑
面白い