一度だけ 母さんから言われた言葉があるがある
俺がまだ7歳のころ
研磨の誕生日だった
俺はお祝いをしたくて
リビングに向かった
でも お祝いはできなかった
気に食わない
気に食わない
いっそ 死ねばいいのに
その日は賑やかだった
父親
研磨、誕生日おめでとう
母親
ずっと愛してるわよ
そんな優しい言葉をきっとかけられて
でも君は
研磨
……
退屈そうに目を逸らして俺を見る
俺を見たら 君は目を見開いて
研磨
しょう 、よ
と 俺でもわかるように名前を呼ぶ
祝ってもらえてるくせに
気持ち悪い
君が風邪をひいた
病気が見つかって 病院に行くらしい
当たり前
何でそんなに不快そうなんだよ
お前は病院行かせてもらってるくせに
薬も飲んで お小遣いだってあるのに
幸せなのに
なんでそんな被害者ぶってるんだよ
翔陽
…気持ち悪い
学校に行く時
君は毎日着いてくる
翔陽
……
研磨
…
何も喋らないのに
君は俺の傍を離れなかった
翔陽
…?
意味がわからない
耳が聞こえないとはいえ なんで
一緒にお風呂に入るんだろう
翔陽
…
研磨
しょ、うょ
きっとこの子は優しい子
俺の性格が歪んでるだけ
俺、は
翔陽
なんなんだよ、お前…ッ
研磨
…
君は悲しい顔をして俺を見る
口から咄嗟に出た言葉が君を傷つけたなら
それは
翔陽
…
翔陽
なん で 、居るの
翔陽
"研磨"
研磨
…翔陽
次回 ♡2000






