長尾side
なんで相談にのるとか言っちゃったんやろ。 いくら大好きなみっちーの相談でも、これだけは、のれない。好きなひとの恋を応援するなんて僕にはできへん。
『俺…その…康二くんのことが、好きみたいで…』
そう言った時のみっちーは、顔が真っ赤やった。それは、僕の前では絶対に見せない顔。康二くんを羨んで、恨んでしまう自分が嫌やった。
道枝駿佑
道枝駿佑
長尾謙杜
引いてない、引くわけない!! でも、今の僕にはみっちーとふたりきりで話せる自信がなかった。自分の気持ちを伝えられる前に、あっけなく振られてしまったんや。
長尾謙杜
やっぱり、言わなきゃよかったんや。同性が好きとか普通にありえへんし、さすがに長尾でも引かれて当然やな。でも…初恋やし、大事にしたいな…
道枝駿佑
え?なんで泣いてるん?そっか。 長尾にだけは…嫌われたくなかったんや…
俺の好きなひとは、なにがあっても康二くんにかわりない。でも、長尾のことは、誰よりもでも…康二くんよりも、大切で、失いたくない存在やった。もう、まえみたいに笑いあったりできひんのかな…
道枝駿佑
その後ホテルで、布団の中で、声を押し殺しながらいっぱい泣いた。外から聞こえてしまうくらいに。
コメント
2件
続き見たいです!