この愛は僕だけのもの。

〇〇は体を小刻みに震わせ、ノートを握りしめていた

ノートの表紙やページにシワができる

〇）ここに書いてあることが真実だとするならば、……

〇〇の頬には涙が伝っていた。

〇）私の、本当のお母さん……

〇〇は頬の涙を袖で乱暴に拭って、ドアに向かって歩き出した

目的地は、もちろん決まっていた

ｺﾝｺﾝ

無機質な部屋にノック音が響く

部屋にいた保科はまるで訪問者が誰かと分かっているかのように軽く答えた

保科は部屋に入ってきた〇〇を見て軽く首を傾げて言った

〇〇の瞳には早から涙が溜まっていた

よく見ると、目元は赤く腫れている

保）……無理もないよなぁ

そう言った〇〇の頬には大粒の涙が伝っていた

〇〇のそれは心の底から溢れ出た"叫び"だった

保科は言った

〇〇は顔を歪ませ、大粒の涙を零し嗚咽を漏らしていた

保科は立ち上がり、〇〇に歩み寄る

保科は〇〇の目の前に立ち、己の手を〇〇の頭に乗せた

保科はただ無言で〇〇の頭を撫で続けていた

続く