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Ω生徒専用寮

ピピッ

はい

ユウ

ユウ・ウェルガーです

ユウ

ナナ・エリカルさんはいらっしゃいますか?

……はい

でも…α‬の生徒は

あ、ちょ

大丈夫よ、私の婚約者だから

ユウ

……?

ウィーン

扉が開いた

入って

ユウ

あ、うん

入ってすぐにエレベーターがあり、そこに乗り込む

ユウ

(厳重だな…)

ユウ

(そりゃ、そうか…もしヒート時に間違えて番になったら大変だもんね)

チーン

「4階、1年生フロア」

ナナ

お疲れ様

ユウ

ナナ!

ナナ

さっさと行くわよ

ユウ

うん!

Ωの生徒

あ、ユウさんだ…

Ωの生徒

え?どこどこ?!

ナナ

迷わなかった?

ユウ

ん、大丈夫だよ

ナナ

そう

ピピッ

ウィーン

ナナ

入って

ユウ

お…お邪魔します…

ユウ

お…おおお…

ユウ

(女の子の部屋だ…)

ナナ

適当に座って

ユウ

う…うんっ

座布団の上に座り周りを見渡す

ユウ

(〜〜…勉強会…最高…!!)

今日は中間テストの勉強会と称して、ナナの部屋に来た

ナナ

お茶で良かった?

ユウ

うん!ありがとう!

お盆にお茶と軽めのお菓子を乗せて近くの机に置いた

ナナ

それで?前回のテストはどのくらいだったの?

ユウ

…えーっと…

ナナ

α‬、β、Ωの1年生は130人…

ナナ

130人中どこ…?

ユウ

………50…

ナナ

…………

ナナ

はぁ…

ナナ

そこから5位以内…ねぇ…

ナナ

中々骨が折れるわね…

ユウ

が…がんばり…ます…です…

ナナ

まぁいいわ

ナナ

タブレット持ってきたでしょ?

ユウ

う…うん!

鞄からタブレットを出した

ナナ

何が苦手なの?

ナナ

教科は…

ユウ

…す…数学…と…科学…

ナナ

…アンタよくあの機体に乗れてるわね…

ユウ

れ…レヴァラルタはほら、…小さい頃から乗ってるし…

ユウ

家族と一緒…みたいな…

ナナ

…はぁ…

ナナ

とりあえずどこが分からないのか

ナナ

理解してる所まで全部復習するわよ

ユウ

はい………

ナナ

それで…ここは…こうなる…

ユウ

おお、なるほど…!!

ユウ

分かりやすい…

ユウ

先生になった方がいいんじゃ…?

ナナ

嫌よ

ナナ

機体いじってる方が楽しいわ

ユウ

ですよね…

ナナ

てかまだ基礎の基礎の基礎よ?

ユウ

う…

ナナ

どうやってこの学園入ったの…?

ユウ

実技で…

ナナ

中間テストの順位は…

ユウ

他の教科で…

ナナ

………

ナナ

馬鹿

ユウ

う…

ユウ

すみません…

ナナ

こんなんじゃ5位以内なんて難しいわね

ナナ

アンタ、暫くは勉強漬けだと思いなさい

ユウ

え…ええぇ!!

ユウ

そんなぁ…

ユウ

……ん?それって…

ユウ

…今日…泊まっても…良い…?

ナナ

?当たり前でしょ

ナナ

こんなんじゃ間に合わないわよ!!

ユウ

ひぃっ…

ユウ

ご…ごめんなさぃいい…

ユウ

……

ユウ

(ってちょっと待って…お泊まり…?……お泊まり??!!)

予想していなかった予定に嬉しさもあるけど戸惑いの方が勝っていた

数時間後

私は一回荷物を持ってお風呂を済ませた

そして寝る前に勉強の続きを進めた

ナナ

だいぶ解けるようになったわね

ユウ

うん…

ナナ

あとは何回か繰り返し解いて

ナナ

小さなミスを減らせば大丈夫なはず

ユウ

………

ナナ

ちょっと聞いてる??

ユウ

き…聞いてる…ます…

ナナ

…?何その口調

ユウ

いや……なんでもない…

ユウ

(…まさか…この子寝る時こんなに薄着とは思わないじゃん…)

ショートパンツにキャミソールというほぼ裸じゃねぇか、という格好に目のやり場を失っていた

ナナ

ん…

ナナ

もういい時間ね

時計を見ると既に11時半を回っていた

ユウ

あ、本当だ

ユウ

そろそろ寝る?

ナナ

ええ、そうね

ユウ

(ちょっと待ってよこの場合私は床で寝るよね…流石に同じベッドは…)

ナナ

何してるの?早く来なさい

ユウ

へっ?!

布団を捲って手招くナナの隣に素直に横になった

ユウ

………

ユウ

(え、待ってどういう状況…?!)

ナナ

電気、消すわよ

ユウ

う…うん

暗くなった部屋でただボーッと天井を見つめる時間が流れた

ユウ

……寝た?

ナナ

…まだ

ユウ

そっか

ユウ

……

ユウ

(気まず…なんか…話題……)

ユウ

…ナナはさ、どうしてこの学園に来たの?

ナナ

……

ナナ

そうね…

ナナ

……私の…

ナナ

私のお母さんとお父さんは機械や機体を作る腕が凄くいいの

ナナ

私も小さい頃から工具を握っていたし、沢山仕事を見ていたわ

ナナ

…でも…

ナナ

…私みたいなΩが生まれたから

ナナ

Ωのいる会社なんて信頼がないって

ナナ

…私がΩだって判明してから皆の態度が変わったの

ユウ

………

ナナ

でも、この学園で学んで、卒業したら

ナナ

きっと…

ナナ

皆認めてくれるって

ナナ

お父さんとお母さんも喜んでくれるっておもったから

ナナ

…だからここに来たの

ナナ

…もっとも、貴女と出会っちゃったから

ナナ

…早く私の夢は叶えそうだけどね

ユウ

…!

ユウ

…はは…

ユウ

ちゃんと皆に知らせるよ

ユウ

私の機体を整備してるのはナナ・エリカルだよーって

ナナ

……ふ…

ナナ

そうね

背を向けながらきっと微笑んだであろう彼女は私の方を振り返った

ナナ

ユウ

ユウ

…ん?

ナナ

………ありがとう

ユウ

ユウ

…それは私の方こそ、だよ

ユウ

これからもよろしくね

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