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このお話しを読んで泣いたの三回目です笑
えっもう主さん好きです 天才ですか?
可愛い😆うそ
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
それなのに、 僕の話を聞いていないのか突然、 手を握ってきた先生。
反射的に拒否反応が出て、 その手を振り払った。
担任の先生
担任の先生
担任の先生
再び、 握られる手。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
担任の先生
JUNGKOOK
JUNGKOOK
強引に僕を引っ張って歩く先生に、 不信感が募る。
JUNGKOOK
酷くだるくて、 拒否する力も何か言う気力も残っていない僕は、 このまま先生に連れていかれるのだろうか。
先生は、 本当に僕の家に送ってくれるのだろうか。
V
テヒョニヒョンが言っていた悪い噂を、 今になって理解した。
僕はどうなるんだろうか…。
どこか冷静な自分に驚きながら、 脳裏に浮かぶのはテヒョニヒョンの顔。
JUNGKOOK
__バシッ…!
V
これは、 幻覚だろうか。
目の前には、 息を切らした世界でいちばん愛しい人。
世界で唯一、 愛しい人がいた。
V
…これは、 現実?
ねぇ、 どうして。
突き放すくせに、 その口は僕を大嫌いだって紡ぐのに… いつも、 いつだって、 テヒョニヒョンは…。
__助けに、 来てくれるの?
担任の先生
目の前にいるのは、 本当にテヒョニヒョンなんだろうか。
もしかすると、 テヒョニヒョンにそっくりな人…?
…いや、 絶対に違う。
V
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こんなに、 いつもと違うような話し方のテヒョニヒョンでも、 ぼくはわかる。
…僕が、 見間違うわけない。
だって、 テヒョニヒョンしか見えないから。
__あぁ、 好きだな。
そう心が叫んだのと同時に、 視界が大きく揺れる。
JUNGKOOK
意識はすでに薄れていて、 倒れるのだと理解した。
V
瞬時に僕を支え、 抱きとめてくれたテヒョニヒョン。
ひどく心配した表情で僕を見つめるその瞳に、 自分が映っている。
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JUNGKOOK
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愛しい人に名前を呼ばれながら、 優しくて温かい腕に包まれながら…。
僕は今、 世界が終わってもいいと思った。
…終わってほしいと… 本気で願った。
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JUNGKOOK
ゆっくりと、 視界が広がる。
見知らぬ天井を前に、 ぼんやりと意識が戻った。
JUNGKOOK
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JUNGKOOK
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隣から聞こえた声に、 急いで振り返った。
JUNGKOOK
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テヒョニヒョンの発言に驚き、 あたりを見渡す。
JUNGKOOK
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勢いよく起き上がったと同時に、 ふらりと揺れる視界。
体がひどく重くて、 頭を殴られたような痛みが走った。
倒れると覚悟した瞬間、 またテヒョニヒョンに抱きとめられる。
JUNGKOOK
…心臓が、 尋常じゃない速さで脈を打つ。
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ゆっくりと抱き抱えられ、 ベッドに座らされる。
僕に触れる手の感触にドキドキを通り越してバクバクとうるさい心臓は、 これ以上そばにいたら潰れてしまうんじゃないかとすら思った。
JUNGKOOK
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そこまで、 言われたら… 何も言い返せない。
本当に面倒くさそうな声色で言われて、 ギュッと下唇を噛んだ。
それにしても…。
先程までなら考えられないような状況。
テヒョニヒョンの、 家にいるだなんて…。
テヒョニヒョンだって、 僕なんて家に入れたくないだろうに… 倒れている人を放っておけない、 良心?
だとしたら、 迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない。
でも今の状態では帰る体力も残ってないので、 大人しく寝かせてもらうしかない。
JUNGKOOK
僕の声が聞こえているのか聞こえていないのか、 ピクリとも反応しないテヒョニヒョン。
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返事は、 帰ってこないだろうと思う。
でも、 僕が謝らないと気がすまなかったから…。
そして予想通り、 テヒョニヒョンからは反応すら返ってこない。
僕の声なんか聞こえないとでも言うかのように、 立ち上がりリビングを出ていった。
残された僕は天井を見つめ、 ぼー…っとする。
JUNGKOOK
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お父さんと、 2人で暮らしているんだと思っていた。
JUNGKOOK
そう聞きたいけれど聞く勇気すらない。
テヒョニヒョンは、 もともと両親をよく思ってなかった。
だから、 お父さんのことについてとやかく聞かれるのは嫌がると思う。
広いリビングの隅にあるベッド。
離れたところに、 キッチンやテーブルがあり、 ドアがいくつか設置されている。
…3LDKくらいかな… 1人で住むには広すぎるだろうお家。
とても静かで、 どこか生活感がない。
大人しく、 休ませてもらおう… そして、 早く帰ろう。
体が冷たくて、 布団をぎゅっと握る。
そのまま目をつむろうとした時、 テヒョニヒョンがリビングに戻ってきたのか、 ドアが開く音が部屋に響いた。
V
体温計を差し出され、 慌てて受け取る。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
そう思いながらも、 黙って頷き、 言われた通りに熱を測る。
音が鳴るのを待つ間、 テヒョニヒョンはキッチンへ行ってしまった。
ピピピピ、 という機械音が鳴ったので、 体温計をとり温度を確認する。
JUNGKOOK
風邪なんて久しく引いてなかったので、 予想以上の高熱に何度も確認。
けれど、 やっぱり表示された温度は変わらなくて…。
V
キッチンから歩いてきたテヒョニヒョンの声に気づき、 反射的に体温計を切る。
JUNGKOOK
できれば早く家に帰りたい僕は、 体温計を渡しながら嘘をついたを
たまにつく嘘は、 いつもこういう時に使っていた気がする。
…そして、 テヒョニヒョンはいつもそれに気づくんだ。
疑いの目で僕を見つめたあと、 何を思ったのか体温計をピ、ピ、 操作し始めるテヒョニヒョン。
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JUNGKOOK
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