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主
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斗真side
彩芽と約束をした クリスマス当日。
待ち合わせ場所で 彩芽から遅刻すると 連絡が来た。
彩芽
斗真
〜2時間後〜
斗真
彩芽からこんなに長い 時間,返信が無いことは 初めてだった。
斗真
斗真
斗真
斗真
応答なし
斗真
応答なし
彼女のことだからなにか やむを得ない事情があって, 来られなくなってしまった のだと思い僕は帰宅しようと した。
その矢先,彩芽から電話が かかって来た。
斗真
彩芽の母
慌てて出た電話の相手は 彩芽ではなく,彼女の母親 だった。
斗真は動揺する。
斗真
彩芽の母
斗真
彩芽の母
彩芽の母親は声を詰まらせ, 言葉が出てこない。
斗真
彩芽の母
斗真は力が抜けて その場に座りこんだ。
状況が読めない。
昨日まで当たり前に 隣に居た彼女が急に 居なくなった。
やっと掴んだ幸せの光が 手の中で消えた。築いた幸せが 音もなく崩れていく。
彩芽の母
やっとの思いで彩芽が搬送 されたという病院に辿り着いた 時には電話から数時間が 経っていた。
斗真
斗真は彩芽の眠る ベッドに駆け寄り,手を 握る。握り返してくれる はずのない手を強く
斗真
斗真
斗真
謝っても彩芽が帰って来る わけではない,それでも 自身の非力を知るには 充分だった。
病院からの帰り道のことは よく覚えていない。
施設長
施設の玄関脇で横たわる 斗真を見つけた施設長が 慌てて中から飛び出してくる。
夕方のニュースで 彩芽の報道を知り, 施設の子どもたちや施設の 職員たちは重たい空気に 包まれていた。
その中でも施設長が1番気がかりだった のは,斗真のことだった。
彼には家族が居らず, 天涯孤独の身。幼い頃から 心をずっと閉ざしたままだった。
そんな彼が最近,ようやく 心の扉を開き始めたのが 彩芽 だった。心の壁を感じなくなった 矢先のこの事件だった。
施設長
施設長
抱き寄せられた斗真は 荒い呼吸を繰り返していた。
施設長
斗真
彩芽の母
小野
施設長
斗真
施設長
斗真
恐らく君とは彩芽のこと だろう。熱で相当, 精神不和になっている らしかった。
救急隊員
斗真は呼び掛けに反応 するでもなく,ずっと魘され続けていた。
主
主
主
主