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主です

どうも主です

主です

コメント等励みになるのでぜひして欲しいです

主です

それでは続きを!

木兎さんそろそろ来る頃かな

赤葦

あ、木兎さん

赤葦

いらっしゃ⋯い

赤葦

赤葦

せ⋯

木兎

⋯(ショボ

赤葦

木兎

いつものください⋯

赤葦

あ、ハイ少々お待ちください⋯

⋯どうしたんだろう

仕事で何か嫌なことでもありましたか?

誰かに傷付けられる様なことを言われたんですか?

それともただ

いつもよりちょっと疲れているだけですか?

⋯そんなこと聞けない

だって木兎さんと俺はただの客と店員

俺には木兎さんの為に

一杯のコーヒーを淹れることしか出来ない

⋯でも

あんたがそんな顔したまま家に帰るなんて

なんか

どうしようもなく

赤葦

嫌だ⋯⋯(ボソッ

赤葦

⋯あ

カップにお絵描きすることに決めた赤葦くん

赤葦

お待たせしました

木兎

ん⋯

木兎

⋯⋯⋯

木兎

⋯ん?

木兎

なにこれ⋯

赤葦

⋯どうみてもうさぎですが?

木兎

うさぎ?

木兎

赤葦が描いてくれたの?

赤葦

はい⋯

赤葦

嫌でしたら新しく作り⋯

木兎

⋯ふ

木兎

アハハ!

木兎

こ、これが⋯

木兎

うさぎ⋯あは、

木兎

⋯かわいい

木兎

ありがと赤葦

木兎

嬉しい

木兎

ちょっと上手くいかないことがあって

木兎

落ち込んじゃってたんだよね

赤葦

そうだったんですか

木兎

ね!これまたかいてよ!

木兎

そしたら俺きっと

木兎

明日もあさっても元気でいられる気がすんだよね!

赤葦

⋯⋯⋯⋯

赤葦

⋯そんなのでいいなら

木兎

これがいーの!

木兎

⋯赤葦はすごいね

木兎

こんな小さなカップ1つで

木兎

俺の事何回も元気にしてくれる

赤葦

⋯っ

赤葦

それは、

木兎

じゃあもう行くね!

木兎

また来るから!

赤葦

あ!

赤葦

⋯⋯ありがとうございました

それは

ただ俺が

木兎さんの笑顔を見たいと思ってしまうから

⋯そう思わせる

あなたが凄いんだ⋯

木兎

今日はねこだ!

木兎

コーヒーもおいしい〜

木兎

なんか今日すごいもこもこだな〜!

赤葦

よかったですね

木葉秋紀

赤葦それホイップ入れすぎじゃね?(ボソッ

木葉秋紀

ビールかよ(ボソッ

赤葦

気のせいです

木葉秋紀

あっそうですか

七日に一度の夕方六時

俺がいつの間にかその時を

待ち遠しく思い始めた様に

あなたも同じ気持ちでいるなら

嬉しいと思った

木兎

あは!

木兎

これなに?

赤葦

フクロウですが⋯

俺のつまらないありふれた日々が

木兎

そっかフクロウか〜!

あなたを笑顔にさせる一日のために

回っているなら

つまらなかった七日も

意味を得て輝いているように思えた

木兎さん

あなたはすごい

だってこんなにも⋯

こんなにも簡単に俺の日々を⋯

心を⋯

お待たせ致しました

赤葦

お待たせ致しました

赤葦

紫芋フラペチーノになります

赤葦

ありがとうございました

もうすぐ六時だ

今日は何を書こう

木葉さんは休みだから

少しだけホイップ多めに入れてあげようかな

喜んでくれるかな

帰り道

...木兎さん来なかった

何か用事でもあったのかな

次の週

木葉秋紀

赤葦くん締めの掃除お願い

赤葦

⋯はい

赤葦

(木兎さん来ないなぁ

次の週も

その次の週も

木兎さんは店にやって来なかった

木葉秋紀

最近ボクトさん?
来ねぇじゃん

木葉秋紀

毎週赤葦のマキアート楽しみにしてたっぽいのになー

木葉秋紀

連絡とかないの?

赤葦

連絡なんて⋯

連絡先なんて知らない

どこに住んでいるんですか?

なんの仕事をされているんですか?

年は幾つで誕生日はいつですか?

好きな食べ物は?

マキアート以外で好きな飲み物は?

俺はただの店員で

木兎さんはお客さんだから

あんたが来てくれなきゃ会えないんですよ

あんな短い時間じゃ木兎さんのこと何も知れないんです

話したい事も

聞きたいことも

こんなにたくさんあるのに

こんなにも今すぐ

あなたに会いたいのに

木兎

赤葦

赤葦

木兎さ⋯

木兎

しばらく来れなくてごめんね⋯

木兎

あ⋯いやごめんねとか言われなくてもそもそも待ってないか

赤葦

待ってました

木兎

へ?

赤葦

また来るねって言ったくせに(ゴニョゴニョ

赤葦

急に何ヶ月も来なくなるから(ゴニョゴニョ

赤葦

心配しました⋯!

木兎

⋯赤葦

木兎

心配してくれたの?

赤葦

⋯えっ、と

木兎

嬉しい⋯

木兎

ごめんね心配かけちゃって

木兎

ね、これ

赤葦が今までカップに描いた絵写真を見せる

赤葦

え⋯これ

赤葦

俺が書いた⋯

木兎

あのね、赤葦に書いてもらったカップ

木兎

綺麗に洗って

木兎

部屋に置いて毎日眺めてた

木兎

そしたら調子悪い日でも

木兎

練習試合に負けちゃった日でも

木兎

帰ってこのカップ見たら

木兎

元気でたよ

赤葦

試合⋯ですか?

木兎

あれ?言ってなかったっけ

木兎

俺いま実業団でバレーボールの選手してんの!

木兎

しばらく来れなかったのは全日本の練習に参加してたから⋯

全日本って⋯

この人そんなに凄い人だったんだ

やっとひとつ

木兎さんの事が知れたな

赤葦

⋯理由は分かりました

赤葦

俺に木兎さんのことを責める資格はありませんが⋯

赤葦

でもやっぱり心配だったし毎日不安で

赤葦

俺はあんたと違って元気なんかありませんでしたよ

木兎

ごっごめん⋯?

木兎

え?あかーし不安だったの?

木兎

元気なかったの?

木兎

俺のせいで?

木兎

え?

赤葦

⋯はいどうぞ

赤葦

キャラメルマキアートです

木兎

これ⋯メルアド

赤葦

木兎さんの分だけホイップ沢山入れると

赤葦

木葉さんが文句を言うんです

赤葦

俺本当はもっと木兎さんのマキアートにホイップ入れてあげたい

赤葦

木兎さんのこともっと知りたいし

赤葦

金曜六時だけじゃなく

赤葦

俺自身が木兎さんをいつでも元気でいさせてあげたい

木兎

木兎

あ、あか

木兎

あかーし⋯

赤葦

初めてなんです誰かのためにコーヒーを淹れて

赤葦

喜んでもらいたいと思ったのは

赤葦

俺なんかのコーヒーで

赤葦

あんたがあんなにもキラキラ笑うから⋯

赤葦

だからその⋯

赤葦

迷惑でなければ───

木兎

迷惑なんかじゃないよ!

木兎

嬉しい!

木兎

連絡する!!

木兎

毎日!!

赤葦

ま⋯毎日はちょっと⋯

木兎

試合も観に来て!

木兎

答えるからなんでも聞いて!

木兎

そんでもって教えてよ

木兎

赤葦の事も!

木兎

⋯あっでも俺なんか皆に末っ子とか言われて

木兎

からかわれたらするから

木兎

一杯俺の事教えたら

木兎

ゲンメツ⋯?

木兎

されちゃうカモ⋯

赤葦

ふ⋯

赤葦

ふふ⋯!

木兎

なんで笑うの!?

赤葦

いえ⋯相変わらず忙しい人だなと思っただけです⋯

赤葦

ふふ⋯

木兎

むー⋯

木兎

ねえ赤葦

木兎

キャラメルマキアート全部飲んじゃったよ

赤葦

⋯そうですね

木兎

時計も八時回っちゃった

赤葦

もう閉店ですね

木兎

⋯外で待ってるからさ

木兎

一緒に帰ってくれる?

木兎

赤葦に話したい事沢山あるんだ

赤葦

⋯もちろん

赤葦

温かいマキアートもう一杯作りますから

赤葦

沢山お話聞かせてください

赤葦

木兎さんのお話

主です

どうも

主です

こちらで終了です

主です

それでは違うお話で会いましょう

主です

またね

この作品はいかがでしたか?

202

コメント

1

ユーザー

最高すぎます!

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