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夜の署内は、昼よりも静かだった。 蛍光灯の音が、やけに耳につく。
道枝駿佑
ホワイトボードの前で、道枝は資料を睨んでいた。 被害者の名前、年齢、職業。 一見、つながりはない
同僚
道枝駿佑
そう言い切りながら、胸の奥がざわつく。 "吸血鬼"という言葉は、どうしても頭から離れない
一方その頃
夜の街は静かすぎる。 人の少ない時間帯を選んで、長尾は歩いていた
長尾謙杜
被害者の名前を、1人ずつ思い返す。 どこかで、聞いたことがある。
長尾謙杜
事故。 事件。 瀕死の状態。
血を与えて、命を繋いだ。 それだけの関係。
長尾謙杜
救われたはずの人間たちが、 同じ形で殺されている
長尾謙杜
誰かが。 意図的に。
夜遅く。 道枝の部屋。
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾はすぐに近づいて、道枝のネクタイを緩める
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾は疑うような顔はしない。 ただ、少しだね眉を下げる。
長尾謙杜
道枝駿佑
そう言うと長尾は、嬉しそうに笑った
食事の後。 ソファに並んで座るふたり
道枝駿佑
長尾の方が、ほんのわずかに揺れた。
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾は一瞬、言葉を失ったあと、すぐに距離を詰めてきた
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾謙杜
嘘だ。 でも、その声は優しすぎて、否定できない。
ごめんな、みっちー。 でも、巻き込みたくない。
長尾謙杜
真犯人に。 危険があっても。
長尾謙杜
それが、恋人としての選択だった。
数日後。 新たな被害者が出た。
同僚
道枝は写真を見て、息を詰める。
道枝駿佑
同時刻。 長尾のスマホが震えた。
【匿名メッセージ】 「次はお前だ」
長尾は、画面を閉じて、微笑む
長尾謙杜
道枝にはまだ言わない。 言えば、止められる
長尾謙杜
この影の正体を、 自分で終わらせるために。
その夜。 道枝は、何故か眠れなかった
胸騒ぎが消えない
道枝駿佑
隣のベッドは空いていた
道枝駿佑
ただの勘。 でも、無視できなかった
影は、すぐそこまで近づいている。 そしてこの選択が、 二人の運命を大きく変えることを―― まだ、誰も知らなかった
#3 終