テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夢(かなえ)
目が覚めると、そこは公園だった。
起きあがり、服についた砂を手で払う。
夢(かなえ)
夢(かなえ)
ペンダントをずらし、写真を見つめる。
夢(かなえ)
とはいえ
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
とぼとぼと街を歩いてみることにした。
少し街を歩くと横丁があったので中に入ってみた。
幼稚園の帰りに母親と一緒に行ったことがある。
街中を歩いている人は宇宙人ではない、普通の人間ということがわかり
店で売られていたブラウン管のテレビからは、某関西地方の自然災害のニュースが流れていた。
道に落ちている新聞も1990年代で、昔起きた見覚えのある事件の記事が載っていたので
無事、過去に戻れたと思った。
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
──────
夢(4歳)
夢(4歳)
千鶴
千鶴
千鶴
──────
夢(0歳)
夢(0歳)
千鶴
千鶴
千鶴
夢(0歳)
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
夢(0歳)
千鶴
千鶴
──────
夢(4歳)
千鶴
千鶴
夢(4歳)
千鶴
夢(4歳)
夢(4歳)
不動ケ神社。 昔母親が私を毎日連れていき 参拝していた場所である。
おそらく母親は、父親との結婚を祈っていたのだろう。
夢(かなえ)
しゃがみこんで数時間。 怪しい雲は見事に雲を覆い、小雨から段々強く降り始めた。
夢(かなえ)
夢(かなえ)
ザッ ザッ
遠くから2人くらいの足音がする。
夢(かなえ)
俯きながら、その足音が近くなっていくのを感じる。 お巡りさんならなんて言おう。 何を言っても補導されてしまうに違いない。
夢(かなえ)
女性
女性
夢(かなえ)
夢(かなえ)
前を向くと 腰を低くして見つめる若い女性と、横で傘をさしている若い男性。
その女性の顔は紛れもなく 若き頃の母親だった。
夢(かなえ)
夢(かなえ)
千鶴(29)
若い男性
雨に濡れるといけないからと、近くのコンビニへ移動し話を聞いてもらうことになった。
ここからは、彼女を母親ではなく〝千鶴さん〟と呼ぼうと思う。
千鶴(29)
千鶴(29)
夢(かなえ)
千鶴さん達と話をする前に、咄嗟に私は〝気づいたら神社にいて、一部記憶喪失状態である〟 という設定を立てた。
千鶴(29)
夢(かなえ)
千鶴(29)
千鶴(29)
横を向き、若い男性に話しかける。
若い男性
千鶴(29)
夢(かなえ)
憂一郎
こちらをちらりと見て、軽く頭を下げる。 おそらく彼が千鶴さんの婚約者だろう。
千鶴(29)
夢(かなえ)
千鶴(29)
憂一郎
憂一郎
夢(かなえ)
夢(かなえ)
憂一郎さんに手を捕まれた
憂一郎
夢(かなえ)
憂一郎
夢(かなえ)
千鶴(29)
千鶴(29)
千鶴(29)
千鶴(29)
憂一郎
千鶴(29)
夢(かなえ)
千鶴(29)
千鶴(29)
千鶴(29)
千鶴(29)
千鶴(29)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
千鶴さんの優しさと、温かい眼差しは昔からあったのだと思った。
夢(かなえ)
千鶴(29)
夢(かなえ)
危うくもう終わりそうだったが、 千鶴さんの気遣いのおかげでなんとか家に入ることが出来た 第一関門、いや、第0関門クリアといったところか。
夢(かなえ)
千鶴(29)
夢(かなえ)
千鶴(29)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
千鶴(29)
千鶴(29)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
千鶴(29)
夢(かなえ)
憂一郎
夢(かなえ)
千鶴(29)
夢(かなえ)
千鶴(29)
夢(かなえ)
憂一郎
婚約者・憂一郎さんの冷たい視線には気付かないふりをした。
夢(かなえ)
千鶴(29)
憂一郎
夢(かなえ)
〝……え〟
〝……なえ〟
〝……て ……きて〟
〝かなえ、おきて!!!〟
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
無名
夢(かなえ)
寝ているとどこからが声がして、目を開けたら金縛り状態。 何も出来ずそのまま空中を見つめていると…何か小さいものが浮かんでいるのに気づいた。
そしてその小さいものが、喋っている!
夢(かなえ)
無名
無名
夢(かなえ)
無名
無名
無名
水子
夢(かなえ)
水子
水子
夢(かなえ)
水子
夢(かなえ)
水子
水子
夢(かなえ)
水子
水子
水子
水子
水子
水子
水子
水子
水子
夢(かなえ)
水子
水子
水子
水子
夢(かなえ)
水子
水子
夢(かなえ)
水子
水子
水子
夢(かなえ)
夢(かなえ)
水子
夢(かなえ)
夢(かなえ)
夢(かなえ)
水子
水子
水子
夢(かなえ)
夢(かなえ)
水子
こうして 私達兄弟の、最初で最後の共同作業
そして私の〝死〟への旅 が始まった。