青
ほとけが好き。
そう口に出してみても、自分の感情は未だ分からないままだ。
本当に好きなのか、それが本当に恋愛としての好きなのか。
自分しかわからないというのにその本人が分かっていないのだから、分かるはずもない。
初兎に言われた言葉を思い出す。
どうなんやろなって気持ち持って、相手と接したら少しは分かるんやないかな
果たして、本当にそうなのだろうか。
青
青
青
かと言ってこの腕じゃな。
正直、今はメンバーにも会いたくないのだが。
自分で見ていても気味が悪いのに、メンバーがみたらもっと気味悪がるに違いない。
青
某チャットアプリを開き、あいつとのトーク画面を開く。
「お前今暇?」
青
あ、別に今じゃなくてもいいか。
でも他の日に伸ばすのはなんだか嫌だし、まあ今日でいいや。
直ぐに既読が付く。
奇病の事打ち明けてから既読つくの早くなったよなこいつ
「暇っちゃ暇だけど」
「どしたの?」
青
いちばん微妙な返事が返ってくる。
これは…どう返すのがいいのか。
普通に…うん、普通に返すか
「いや、俺暇やったからお前も暇ならちょっと遊びたいな思て」
遊びたい…??いや違うか…
「いや、俺暇やったからお前も暇なら今からあったりとか出来へんかなって」
うん、これでいい
「忙しいなら全然いいんやけど」
「全然行ける!外の方がいい?いふくん家のほうがいい?」
青
「俺ん家で」
「りょーかい!今から行くね〜」
青
…片付けよ
水
青
可愛い。にっこにこじゃん。ほとけ。
え?可愛い?いやいやいやいやんなわけないやん、何があったんや俺
水
水
青
水
青
ほとけをなかに入れる。
左腕が顕になる。
ほとけの目線が下がる。 やがてそれは俺の左腕の方に向き、止まった。
水
醜い左腕が、ほとけに見られた。
青
青
水
早足で戻ろうとする俺の右腕を掴むほとけ。
水
水
水
青
青
水
水
青
青
目線は交わらなかった。
2人とも、目を伏せていた。
青
青
水
水
青
青
青
青
青
水
青
水
青
水
水
水
青
水
青
水
青
あぁ、好きだ。
俺、ほとけのことが好きだ。 恋愛的に好きなんだ。
水
こういうところが大好きなんだ。 あぁ、好きが溢れる。止まらない。
青
水
青
水
青
水
青
水
青
水
可愛い。幸せだ。
でもきっと、ほとけは俺の事なんて好きじゃない。
俺が今、病気だから。だから気にかけてくれているだけ。
俺が普通の状態だったら、きっと、こんなに心配して貰えないだろう。
ほとけのこの笑顔を、俺だけのものにしたい。
一生一緒に居たい。
水
いふくんは僕のこと、好きじゃないんだろうな。
今こうやって照れてるのも、褒められ慣れてないからってだけで。
僕はそれを揶揄うことしか出来ない
好きだよっていふくんに言えたら、もしいふくんも僕のことが好きだったら。
いふくんの病気も治るのに。
「変に着飾ってもおかしいかな!?普通の服の方がいいよね!?!」
まろはほとけっちの普通の姿の方が見慣れてるだろうし、そっちでいいんじゃない?
「やっぱりそう思う!?じゃあそうする!!ありがとないちゃん!」
頑張ってね〜ほとけっち
そこまでは既読が着いている。
ずるい 俺の方がまろのこと好きなのに
送信ボタンを、押した。
案の定既読は付かなかった。
桃
きっともう家に向かっているんだろう。
そのままメッセージを長押しして、 送信を取り消した。
こんな気持ち、メンバーにバレちゃいけないから。
この気持ちは隠さないといけないから。
バレちゃだめ。隠さなきゃ。
なのに、最近、抑え込めない。
笑顔が下手になってる。
まろの前だけ笑顔になってる。
メンバーに振りまく笑顔と、まろに向ける笑顔が違うのなんか、自分でもわかる
そろそろ限界だからさ、早く付き合ってよ。
俺さ、ずっと耐えてるんだよ。
ずっとずっと好きだったのに、隠して隠してしまいには言う前に失恋してさ
どんだけ辛いかわかる?ねえ
もう嫌なんだよ。2人で笑ってるところを見るのが。
まろがいむに向ける笑顔が特別なのも、いむがまろに向ける笑顔が特別なのも、何よりも幸せそうなのも分かってるよ
だから、だから、だから早くっ…!!!
ぷるるるるる
桃
電話をかけてきたのはりうらだった。
桃
とりあえず深呼吸をして落ち着かせてから、携帯を手に取った。
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
桃
電話を切った。
りうらが来る。
片付けなきゃ。
ピーンポーン
桃
ガチャ
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
赤
甘めのコーヒーを淹れてりうらに渡す。
出来たてのコーヒーからは湯気がたっていた。
桃
赤
赤
どストレートな質問。 素直に言うべきなのか、それとも。
赤
赤
桃
桃
諦めて俺も質問に答える。
赤
桃
桃
苦笑気味にそう言ってみせる。
裏のぐちゃぐちゃとした感情は表には出せない。
流石に、そんな黒い感情までも知られる訳にはいかない。
赤
桃
赤
桃
全く、どこまでも敏感だ。
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
桃
桃
桃
桃
桃
言い始めてしまえばもう止まらない。 心の奥底に隠しておいた感情が一気に溢れていく。
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
赤
赤
赤
桃
桃
桃
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
赤
赤
桃
桃
赤
桃
桃
赤
赤
桃
人に話してもなんも変わらないって思ってたけど、
ちょっとだけ心が軽くなったかな。
コメント
3件
更新ありがとうございます!(大声) ほんとに天才大好きです(( 青水の途中よやり取りがめちゃめちゃ可愛い💕 それに出てくるメンバーそれぞれの優しさが心にギュンって😭😭 続きが凄く凄く気になるのでいつまででも全力待機しときますね👍
それぞれの恋が良い方向に進んで欲しいです...(>︿<。) 続き楽しみにしています!\(*ˊᗜˋ*)/