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少年
少女
少年
少女
少年
少年
少女
少年
少年
少年
少女
少年
少年
少女
少女
少年
少年
少女
少年
少年
少年
少年
少年
少女
少年
少年
少年
少年
少年
少年
少年
少女
少年
自分は、どうだろう? わたしは、彼から離れたって構わない
"少年"からわたしへの思いは、 思ったよりも強いのかもしれない
少女
"少年"がここを出ようと 考え始めていたことが嬉しかった
"少年"にとってわたしは、守るべき存在で
光をくれる都合の良い存在ではないらしい
馬鹿馬鹿しくて自分の立場を弁えないようなぶっ飛んだ考え方だ
少女
少女
そろそろ、脱出に乗り出してもいいだろう
少年は、わたしに初めて顔を見せた
やはり、見覚えのある顔だ
大袈裟じゃなく、スマホの画面よりも 見た回数が多いかもしれない
光が、彼の鼻筋に深い影を落としている
光のあるところには影ができるが、
光のないところには深い闇が立ち込める
光はあるに越したことはない
少女
少女
わたしにとって、彼は闇でなく光だ
これは、間違いない
深い影が、わたしの左手の腹を覆っている
少女
無で形作られているはずの闇が 意識を持ったように蠢き始めた
身体中で、虫が這っているような感覚だ
少年
少女
どう抗っても人間の体には、遺伝子レベルで闇への恐怖心が刻み込まれている
闇を好むということは異常な状態だ
光をひとたび求めれば 闇を恐れるようになるのが世の摂理
少年
少女
少年
少女
少女
少女
少女
少年
少女
少女
少女
少女
少年
少女
少女
少年
少女
少年
少女
少女
少女
少年
少年
少年
少年
少女
少女
少女
少女
少女
少女
少女
闇でもなければ"少年"でもないものを見るのは久しぶりだった
情報量と眩しさに頭がおかしくなりそうだった
少年
少年
少女
少年
少女
少女
少女
少年
少女
少年
少女
景色が鮮明になってきた
"ノイズ"と似たような雰囲気
少女
少年
少女
二人は進み始めた
___
___
視界が暗闇に閉ざされた
わたしは、眠り込むように自らの体重を"少年"の肩に委ねた
それから先の記憶はない