俺の日常に重なる13色

俺、トントンは、この、フューラー家に仕える使用人。

あぁ、今日もまた、グルさんが辛い思いをする。

グルさんはまだ14歳、子供なのに。 なのに。グルさんをどなり、殴って、蹴って。 親はあいつなのに。

世間ではこれを、ぎゃくたい？とかいうらしい。

ここは地下の部屋。

グルさんの部屋だ。

たとえグルさんの部屋だとしてもあいつの家である以上、油断できない．

それでも、このままでは、

グルさんが、

壊れてしまう。

逃げよう？

なんや、震えとるけど、

もしかして、泣かした！？

正直、却下されると思ったので混乱するが、

グルさんも作戦に賛成したことは分かった．

あぁ、逃げる、なんて。

考えもしなかった。

だからこそ、面白いと思った．

あいつが唯一許してくれた、俺直属の使用人を、こいつに選んでよかった。

これからきっと、たのしくなるな。

あぁ、面白そうだ。

1日目

仕事を探すも、どこも子供だからと断られる．

２日目

やはり仕事は見つからない。

少し歩き疲れてしまった。

グルさんもなんだか様子がおかしい．

疲れているのだろうか．

明日は少し休もう．

３日目

グルさんが熱を出した．

仕事が見つからないから、薬が買えない。

せめて、水でも、と川へ行こうとしたが、こんなグルさんを置いていけない．

おれがこんな提案しなければ、、、？

４日目

グルさんが昨日よりも辛そうだ。

なんだか悪化している、？

まずい、早く薬を、、

せめて水だけでも、、！

グルさんが、、グルさんが、！！

死んでしまう、、、、

５日目

あぁ、今日も、

助けを求めても、みんな無視して歩いて行ってしまう。

きっと面倒くさいとか、他の誰かが、なんて思っているのだろう．

せめて、水だけでも、ほしい、だけ、

お願い、俺と交換でもいい。

だから、グルさんをたすけて、、？

ニット帽のお兄ちゃんと、パーカーの子が、

助けてくれるって、

これで、グルさんが助かるかも！