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私は今から人生に終止符を打つ。
つまりは自殺である
怖いもんだなぁ…高所恐怖症の私だから飛び降りはダメだったかも。
ユウリ
日本人なのに、私はなぜか黒と白のオッドアイだ。
白といっても白目ではなくてもちろん黒目の部分の周りは黒で囲って真ん中が白なのだ。
いいなぁ……かっこいいじゃん。などと思う人がいるだろうが、みんなは自分たちと違うからと言って私はずっと
いじめられて来た。
毎日が辛い。親もオッドアイではないから虐待を受け続け、生きてるだけで痛い
そこで私は家で虐待されて、いじめられていたので辛いですと言うような遺書を書き残し、廃ビルの屋上から飛び降りると決意した。
それで現在に至るのである
ユウリ
聖
幼い声……まずい、まだ幼い子に見苦しい光景は見せられない。
どうしよ………
ユウリ
聖
ユウリ
聖
ユウリ
ユウリ
聖
ユウリ
不意にユウリの頰に涙が伝う。
ユウリ
聖
久しぶりだ……人に気にしてもらえたの。親には見捨てられてクラスメイトには味方は1人もいない。
本当なんて優しい子なんだろう。
聖
ユウリ
聖
聖
ユウリ
聖
ユウリ
10、9、8………
聖
ユウリ
すぐにユウリは聖に追いついてしまった。
だがここはすぐに捕まえてしまったら年上として大人気がないものだから少しずつスピードを落とした。
そしていつのまにか、知らない場所まで鬼ごっこをしていた。
そこは森林で、薄暗かったが木漏れ日が照らしてくれた。
聖
するといかにも外国などに佇みそうなカラフルな色の屋根の家がポツンと在る場所に着いた。
聖
わざとらしく明るい笑顔で聖は笑った。
ユウリ
ここが、この子の家?信じられない。こんな薄暗いスーパーもなさそうな森林の中に家が?嘘でしょ……
ガチャリ………ギィ………(ドアを開ける音)
聖
シィン………
ユウリ
そこには誰もいなかった
聖
誰もいない静まり返ったキッチンへ1人で話していた。
ユウリ
聖
ユウリ
聖
え………なんで見えないの?
聖
うみとは妹の名前らしいがそこにはやはり誰もいない。
ユウリ
聖
どうしようか……ユウリは悩んだ。ここで断ってしまったら可哀想だ。
ユウリ
聖
するといつのまにかご飯が盛り付けてあるお皿が2人多く4人分並べてあったのだ。
ユウリ
ユウリ
聖
ユウリ
聖
夜ご飯が食べ終わり……
ユウリ
ユウリ
聖
ユウリ
そんなうるうるした目で見られると……流石に断れない……かといって夕食頂いて泊めていただけるなんて都合良すぎるし……断るか、受け入れるか……
でもこんな森の中だ。しかもだいぶ外は暗い。不審者とか出たら大変だし……
ユウリ
聖
ユウリ
そして翌朝……
ユウリ
…………
ユウリ
うみちゃんと言う妹は最初から見えてないから居場所はわからないけど、聖くんはどこに?
ユウリ
ユウリ
ユウリ
ユウリ
ガチャリ………ギィ……
するとそこにはガラスのカプセルのようなものがドアのすぐそばにあった
朝の日差しが眩しくて中が見えなかったがそこには昨夜までぐっすりと眠っていたはずの聖くんの姿があると気付くのはそう遅くなかった。
まず、カプセルを少し詫びしげに開けながらも脈を確かめた
それは明らかに動いてなかったのだ。触れた肌も冷たかった。
ユウリ
ユウリは急いで家の中に入った。そこにはキッチンの冷めた料理とともに置き手紙があった。
『楽しい時間をありがとう!輝いた僕の最期の日だったよ。またいつか会おうね!』
ユウリ
ユウリ
ユウリの頰に大粒の涙が流れていく。
ユウリ
スゥ……
ユウリ
ユウリの体が透けていた。
ユウリ
そういえば私、飛び降りたっけ……飛び降りた後に聖くんが声をかけたんだっけか……
ユウリ
その聖くんが中に入ってるカプセルが自分とともに消えていく。
ユウリ
ユウリ
これはある噂として、肝試しにこの家が使われているという。
作者