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君の声とラムネ

ワイテルズ

いつからだろう

つまらぬ人生をおくるのは

きっと

あの日から

Nakamu

おい〜ww

Nakamu

???早く行こうぜ!!

お祭りの日

テンションの高い俺達は

お祭りを満喫していた

???

奢ってよ〜ww

Nakamu

え?俺が?w

???

おうwww

Nakamu

しょーがねぇなぁww

彼が誰だったのか覚えてないけど

楽しく話してたって事は覚えている

Nakamu

んで、何がほしいの?w

???

ん〜ラムネ

Nakamu

わかったw

俺はラムネを買いに行ったんだ

買い終わり、???がいた場所に戻ると

君はいなかった

Nakamu

………?

Nakamu

シャークん、???知らね?

シャークん

何か先帰るとか言ってたぜ?

Nakamu

はぁ?

きっと俺は裏切られた

悲しかったが

この、ラムネだけは渡したかった

君の喜ぶ顔が見たかったから

君が好きだったから

Nakamu

おい、???〜!!

???

あ、なかむ

Nakamu

なんで先帰ったんだよ!!

???

え……

君は視線をそらすと

歩道に車が突っ込んできた

俺は重症

君は死亡

Nakamu

ッ…………!!!

目を冷ましたときには

病院にいた

俺は痛みを感じたが

誰かを探していた

シャークん

お!なかむ起きたか

シャークん

大丈夫か…?

Nakamu

なぁ!!あいつはどこなんだよ

シャークん

あいつ?

Nakamu

あいつ……誰だかわからん…

シャークん

はは…

シャークんは何かを悟ったように

悲しい顔をした

Nakamu

痛い……

シャークん

そか……

沈黙が続き

オレンジ色の光がさした

シャークん

もう、夕方か俺帰るな

Nakamu

シャーク……ん

シャークん

ん?

Nakamu

俺、生きれるかな…

シャークん

なかむなら生きれる

それから一年がたった

いまだに、???の名前は思い出せなくて

ただ、その人の事を考えながら生きてきた

君が好きだったから

死んだ事は知ってるけど

伝えたい

好きだと

でも、???の事しか考えずに生きていたから

一年、何をしてきたか何も覚えていない

悲しい事も苦しい事もうれしい事だって

記憶にない

Nakamu

………

いつものように朝がやってきて

眠たくなり寝る

こんな生活をして楽しいのだろうか

Nakamu

!?

机に置いてあったラムネを見て思い出した

君の声を

そして君の名を

あぁ、そうだった

君は特徴的な声をしていて

名前も特徴的だった

Nakamu

きりやん……

なんで今まで思い出せなかったんだろう……

好きな人だったのに…

でも、思いだしたところで

何も変わらない

Nakamu

久しぶりに散歩でも行こう

あの時の重症で

俺は車椅子に乗らないと

動けない

見た目もまさに

怪我人

散歩すると気持ちわがれるだろう

そう思いながらも外に出る

Nakamu

やっぱ、外の空気は気持ちいな〜

大きく息を吸い

車椅子を動かす

Nakamu

あ、人だ…(ボソッ)

近所の人

大丈夫ですか?

近所の人

怪我してるんですね…

Nakamu

気持ち悪いですよね…

近所の人

いえ、素敵ですよ

近所の人

そんな、体をしても、外に出る貴方は素敵ですよ!

Nakamu

!?

そんな、優しいことを言われて

涙を流す

その人はおどおどしている

Nakamu

ありがとうございます…!

近所の人

いえいえ

近所の人

じゃあ、さよなら

Nakamu

さよなら!

腐った世界

優しい人などいないと思いこんでいたから

涙腺が緩んでしまった

Nakamu

人生ってそんな、嫌なことじゃないのかもね

ふと、思い出す

今まで何も考えずに生きていた日のことを

一時期、毎日屋上に行き

自殺を計画していたっけ

馬鹿な事をしようとしていたな…

Nakamu

きりやん、俺

Nakamu

お前のぶんまで生きるからな

俺を庇って死亡してしまった

君のぶんまで

Nakamu

悔いのない人生をおくってから

ラムネを持って

好きって伝えるから

君の声とラムネ

END

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