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君の声とラムネ
ワイテルズ
いつからだろう
つまらぬ人生をおくるのは
きっと
あの日から
Nakamu
Nakamu
お祭りの日
テンションの高い俺達は
お祭りを満喫していた
???
Nakamu
???
Nakamu
彼が誰だったのか覚えてないけど
楽しく話してたって事は覚えている
Nakamu
???
Nakamu
俺はラムネを買いに行ったんだ
買い終わり、???がいた場所に戻ると
君はいなかった
Nakamu
Nakamu
シャークん
Nakamu
きっと俺は裏切られた
悲しかったが
この、ラムネだけは渡したかった
君の喜ぶ顔が見たかったから
君が好きだったから
Nakamu
???
Nakamu
???
君は視線をそらすと
歩道に車が突っ込んできた
俺は重症
君は死亡
Nakamu
目を冷ましたときには
病院にいた
俺は痛みを感じたが
誰かを探していた
シャークん
シャークん
Nakamu
シャークん
Nakamu
シャークん
シャークんは何かを悟ったように
悲しい顔をした
Nakamu
シャークん
沈黙が続き
オレンジ色の光がさした
シャークん
Nakamu
シャークん
Nakamu
シャークん
それから一年がたった
いまだに、???の名前は思い出せなくて
ただ、その人の事を考えながら生きてきた
君が好きだったから
死んだ事は知ってるけど
伝えたい
好きだと
でも、???の事しか考えずに生きていたから
一年、何をしてきたか何も覚えていない
悲しい事も苦しい事もうれしい事だって
記憶にない
Nakamu
いつものように朝がやってきて
眠たくなり寝る
こんな生活をして楽しいのだろうか
Nakamu
机に置いてあったラムネを見て思い出した
君の声を
そして君の名を
あぁ、そうだった
君は特徴的な声をしていて
名前も特徴的だった
Nakamu
なんで今まで思い出せなかったんだろう……
好きな人だったのに…
でも、思いだしたところで
何も変わらない
Nakamu
あの時の重症で
俺は車椅子に乗らないと
動けない
見た目もまさに
怪我人
散歩すると気持ちわがれるだろう
そう思いながらも外に出る
Nakamu
大きく息を吸い
車椅子を動かす
Nakamu
近所の人
近所の人
Nakamu
近所の人
近所の人
Nakamu
そんな、優しいことを言われて
涙を流す
その人はおどおどしている
Nakamu
近所の人
近所の人
Nakamu
腐った世界
優しい人などいないと思いこんでいたから
涙腺が緩んでしまった
Nakamu
ふと、思い出す
今まで何も考えずに生きていた日のことを
一時期、毎日屋上に行き
自殺を計画していたっけ
馬鹿な事をしようとしていたな…
Nakamu
Nakamu
俺を庇って死亡してしまった
君のぶんまで
Nakamu
ラムネを持って
好きって伝えるから
君の声とラムネ
END
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