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主だよ~
彩side
先生
先生は立ちあがり、私はその後に続いた。
先生
そう言われて私は、急に自分がしっかり者になったような気がした。
先生
その話を聞いて、その女の子がすごい気になった。 それに期待されているのを感じて、自分がさらに 大きくなれるような気がした。 うーん、できるかもしれない!
先生
そんなことを考えているうちにその女の子がいるところについたらしい 仲良くなれるといいな!
先生
先生
そこにいたのは、顔が半分隠れるぐらい大きな メガネをかけた子だった
先生
10か国⁉すごっ!
先生
そう先生がいうと、しばしの沈黙が流れた。 それを破ったのは天野さんだった。
天野ゆい
立花彩
天野さんから挨拶してくれた。 先生は壁があるって言ってたけど、仲良くなれるかも!
先生
主だよ~
先生が話をしている時、天野さんが 暗い顔をしていた気がする。
???
???
先生は肩をすくめて私たちを振り返った
先生
私はクスッと笑った。 先生もクスッと笑った。
先生
私は大きくうなずいた。 頑張ろうと思った。 早くみんなと友達になって、そして成績をよくしたい。 天野さんも小さくうなずいていた。 うん、がんばろう!
先生
そう言って、先生がドアをあけた。 そこは、ちょうどリビングぐらいの広さの教室で、机は6つしかなく、 それでギリギリだった。
先生
言われて、そこにいた子たちは、ガタガタっと立ち上がった。 私たちは、彼らの方に顔を向け、その中に見つけた。 今日、うちの学校の裏門で、私をポストだと言ったヤツと、私をナンパしたヤツと、そしてそいつを迎えに来たメガネのとをっ! うっ!! 目が、まん丸になる思いだった。 これから一緒にやっていかなければ、いけない5人のうち3人がまでが こいつらだったなんて....最っ悪。 向こうもやっぱり、驚いたみたい。 特に自転車で転んだ子は、すごくきれいなあの目で、 じっと私を見たまま動かなかった。 私は、またポストとか言われるんじゃないかと思って、一瞬身構えてしまった そうしてると、あのときのくやしさが、ジワッと心に戻ってきた。 私は、その子をにらんだ。 もしなにか少しでも言ったら、今度こそ絶対、言い返してやるんだ。 そう思ったとき、先生が言った。
先生
~上杉、黒木、小塚、若武、立花の紹介中~
先生
皆がまっすぐ私たちを見た。
先生
皆が、まっすぐ私を見た。 私は、目を合わせないようにして空中を見ていたけれど、 みんなの視線が少し痛かった。
先生
つまらなそうなため息が、教室中に広がった。 私は、傷つけられた気がした。 私は、歓迎されてないんだって思えて、なんだか悲しかった。 そんな自分を励まそうとして、私は、両手を強く拳ににぎりしめた。 いいもん、こんな連中に歓迎されなくたって。 私は私で、一生懸命勉強して、全教科でバランスのいい点数を取れるように なって、そしてここから出ていってやるんだから。
先生
私たちは、はいと答えると先生は励ますようにうなずいて、 ドアから出ていった。 私たちもその後に続こうとした。 とたんに、後ろから呼び止められたのだった。
若武和臣
ふり向くと若武がこっちを見ていた。
若武和臣
え? 何のことか分からずに黙っていると、若武はきれいなその目に 苛立たしそうに光を浮かべた。
若武和臣
私は、ムッとした。 こいつって、いばってる そう思った。 見てるがいい。 私は、心の中でニヤリと笑うとみんなの方に向きなおった。 とびきりの挨拶をしてやるからね。
立花彩
少し気取って私は、そう切り出し、それからみんなを 見渡しながらいっきに言った
立花彩
5人の反応は、3つにわかれた。 つまり、上杉君と小塚君は、プッと吹きだし、黒木君と天野さんは キラリとその目を光らせ、若武はムッとして私をにらんだ。 私は、若武をにらみ返した 文句があるなら、はっきり言いなさいよっておもいながら。 こんなヤツなんか、負けないから。
若武和臣
そう言いながら、若武は私の方に一歩踏みだそうとした。 その肩を黒木君があわてて、つかんで止めた。
黒木貴一
そうして黒木君は、少しまぶしそうに目を細めて、私を見た。
黒木貴一
私は、少しまごついた。 「エキスパート」って言葉の意味が、分からなかったから。 でも家で調べればいいと思って、この場で聞くのはやめておくことにした。 だってせっかく国語を褒めてもらっているのに、言葉の意味を聞いたりしたら笑いものだもの。
黒木貴一
言いながら黒木君は、若武をふり返り、からかうように笑った。
黒木貴一
私は一瞬、笑い出しそうになってしまった。 なんとなく、納得できるような気がした。 だって、そういう子っているじゃない。 でもここで笑ったら、示しがつかないと思って、ぐっとこらえた。 すると上杉君が言ったんだ。
上杉和典
小塚君がボソッとつけ加えた。
小塚和彦
私は、もう我慢できずに笑いだし、若武は今にもはちきれんばかりにムクれあがった。 そして自分の肩に乗っていた黒木君の手をはらいのけると、 いまいましそうにみんなをにらみまわし、 最後にギラッと私を射すくめた。
若武和臣
ふてくされて言った若竹は、いすの背にかけてあったブルゾンをつかむと、キュッと靴底をならして身をひるがえした。
主だよ~