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Prolog__
これは、遥か遠い昔
大地は今より若く、まだ人と神が共存していた頃のお話である。
・・・
とある集落では、長らく雨が降らず 不作が続いていた。
このままでは集落は滅びてしまう... と、長は考え
誰もが恐れていた"山上様"に助けを求める事にした。
すると山上様は、『満月が赤く染まる夜、子供を1人持ってこい』と申した。
其れがこの集落では『生贄』として扱われ、毎年儀式として行われていたのである。
中也.
中也.
ガサゴソ...
太宰.
中也.
太宰.
山上様のその整った顔からは、 警戒心と不安のような感情が感じられた。
中也.
太宰.
今迄の子供は、皆私を見た瞬間どこかに逃げていたのに。
太宰.
太宰.
中也.
太宰.
その声からは、邪悪な気を一切感じなかった
寧ろ...集落の子供が親にねだる様な、そんな声だった。
中也.
中也.
太宰.
中也.
太宰.
太宰.
その時の山上様の顔は、満月に照らされていた為良く見えた
ほんのり赤い、無邪気な表情が。
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