【dinner】

露side

悲鳴確かに聞こえてきたが... 御影は本当に位置が分かるってのか？

そんな事を思っていると御影がいきなり 部屋に入っていき、1つのクローゼットを開けた

クローゼットを除くとそこには廊下。 隠し通路があった

御影が手を繋いでぐいぐい露を引っ張っていく...と

近くの部屋から大声が聞こえてきた

床には血の跡がある。 怪我をしているのかもしれない

急いで御影と露が声のした部屋に入る ....するとそこには

ブルーベリー色の化け物と 片腕に大きな傷を負った女性がいた

女性は気を失っているようだ

ゆっくりと化け物がコッチを振り向く

そんな話をしていると化け物が俺に向かって 一直線に走ってくる

露はそれをギリギリ避けた

速い。こんだけ大きい巨体で 何でこんなに速く走れんだよ？！

2人を助けるにはこれしかねぇ 脚力には自信がある。 ....よし

露は心を決め、化け物を御影達から離す為に この化け物を1人で引き付けて逃げる事にした

露は御影の声を無視し、走り去っていった

露兄さんが...行ってしまった...僕は...どうすれば...

御影....ソイツを頼んだぞ。 絶対助けろ

御影は女性に近寄り、痛々しい傷に消毒液を付ける

女性が痛さで目覚める

御影が慣れた手付きでシュルシュルと包帯を巻く。

雅が紙を見せるた為御影も紙を取り出し相手に見せる

緊張が少しほぐれ、カタコトが治る

そう言って雅が優しく微笑むと 御影は何だか気持ちが少し落ち着く感じがした

そうして雅と御影は歩き出した 囮になった露を探す為に... 続く