間もなく、人生電車が発車します。
ごゆっくりお楽しみください。
そう、あれは2年前の冬
小学五年生の時のことだった。
古川 奈琉
私はそう言い、学校に行くため家を出た。
古川 奈琉
私は積もっている雪に夢中で 下を向いて歩いていた。
ブーーン…
車の音がして、私は顔を上げた。
古川 奈琉
目の前に車が通り過ぎた。
顔を上げていなかったら、私は…
なんてことは置いといて、
その時、私は思った。
古川 奈琉
古川 奈琉
私はその時
車に乗っていた彼に恋をしてしまったのだ
彼には口元にほくろが2個あった。
古川 奈琉
あれから2年が経ち、私は中学一年生になつた。
私はまだ、彼のことを忘れられなかった。
ほんの一瞬でこんなに好きになるなんて…
ガラガラ…
先生
先生
先生
クラス
古川 奈琉
古川 奈琉
先生
ガラガラ…
私はその時、一生の運を使い果たしたと思った。
もう分かってるかもだけど、
一条 慧
転校生は''彼''だった。
先生
先生
先生
席は、私の後ろだった
古川 奈琉
古川 奈琉
立花 涼
立花 涼
一条 慧
彼の隣は立花 涼。
お金持ちの娘さんらしい。
お顔も可愛くて、男の子はみんなその子が好きだとか…
でも、私は知っている。
その子の裏の顔を。
立花 涼
一条 慧
一条 慧
立花 涼
私は立花 涼
今日転校生が来た。
一条 慧
立花 涼
立花 涼
立花 涼
立花 涼
私は自分でもわかるくらい面食いよ
でも、面食いで何が悪いって話よね笑
立花 涼
立花 涼
立花 涼
私はそう思って慧くんについて行った。
古川 奈琉
古川 奈琉
ここは私の隠れ部屋…的な?
正確には物置なんだけど
誰も来ないし、落ち着くからここにいるんだよね。
ガラガラ…
古川 奈琉
一条 慧
彼が来た。
古川 奈琉
古川 奈琉
古川 奈琉
少しでも力になりたいと思った。
だって、私の好きな人だから。
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
一条 慧
古川 奈琉
この学校には物置がひとつしかない。
ということ…は、、
一条 慧
古川 奈琉
古川 奈琉
一条 慧
古川 奈琉
古川 奈琉
古川 奈琉
その瞬間、ひんやりとした風が流れた気がした。
一条 慧
古川 奈琉
古川 奈琉
私はカーテンを閉めた
一条 慧
古川 奈琉
そうして私たちが部屋から 出ようとした瞬間
ガタっ…
古川 奈琉
私は驚いてつまづいた。
古川 奈琉
古川 奈琉
私は目を開いて、また驚いた。
一条 慧
私はつまづいて、彼を押し倒していた。
古川 奈琉
私はすぐ起き上がった
そして私は気づいた。
この部屋のドアが開いていて、
この部屋のドアから
立花 涼が覗いていた事に。
古川 奈琉
立花 涼
立花 涼
一条 慧
古川 奈琉
立花 涼
立花 涼
立花 涼は彼を引っ張って帰っていった。
古川 奈琉
私は明日から学校に行こうか迷った。
なぜかって?
だって、
私は立花 涼に虐められていたから。
翌日
ガラガラ…
古川 奈琉
クラス
私の思った通り。
もう噂が広まってしまった。
おそらく、ほかのクラスにも。
立花 涼
古川 奈琉
立花 涼
一条 慧
ああ、終わった。
彼も私のことを嫌いになってしまったに違いない。
もう、死にたい。
あれから2週間が経った。
今は自習で先生もいない。
立花 涼
立花 涼
みんなが拍手をする音が聞こえる。
立花 涼はお金持ちの娘。
クラスのみんなに私を虐めればお金をあげるとかなんとか言ったんだと思う。
でも、そんな事もしていないかもしれない。
私には友達と言える友達なんていない。
基本的にいつも1人で過ごしている。
友達ぐらい作ればよかった… なんて思ってももう遅い。
立花 涼
立花 涼
立花 涼
立花 涼
立花 涼
みんながくじを引いている。
クラスメイト
クラスメイト
その時、立花 涼がクラスメイトに何かを伝えた。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラス
古川 奈琉
私は嘘をついた。
立花 涼
立花 涼
私はどうしようか悩んで立ち止まっていた
ドンっ
古川 奈琉
私は彼の目の前に来てしまった。
古川 奈琉
古川 奈琉
古川 奈琉
絶対断られるだろうと思った。
みんなも笑っているし。
でも、答えを聞いた瞬間
クラスのみんなも、私もとても驚いた。
一条 慧
立花 涼
クラス
古川 奈琉
クラスメイト
立花 涼
そんな言葉が私に突き刺さった。
今すぐにでも泣きそうだった。
一条 慧
一条 慧
一条 慧
クラス
一条 慧
いきなりの名前呼びにびっくりした。
でも、嬉しかった。
一条 慧
一条 慧
一条 慧
一条 慧
一条 慧
一条 慧
古川 奈琉
立花 涼
一条 慧
そう言って、彼は私の手を引っ張って どこかに連れていった。
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
そう言い、彼は''雪華草''をくれた。
古川 奈琉
古川 奈琉
一条 慧
一条 慧
古川 奈琉
私は今にも泣きそうな声でそう言った。
一条 慧
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
一条 慧
一条 慧
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
古川 奈琉
私は彼に月下美人をあげた。
古川 奈琉
一条 慧
そんな会話をしながら私たちは 翌日の朝になるまで話したり、 色んなことをして楽しんだ。
古川 奈琉
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
古川 奈琉
古川 奈琉
一条 慧
そう言い、私たちはゆっくり海に浸かっていく。
古川 奈琉
そう言いながら私は泣いた。
一条 慧
古川 奈琉
一条 慧
お互い、笑いながら泣いていた。
一条 慧
慧くんがそう言いながら、
私に接吻(キス)をした。
慧くんの涙と私の涙が 混ざっていく感じがした。
そして、接吻が終わってから 最初に口を開いたのは慧くんだった。
一条 慧
古川 奈琉
古川 奈琉
そう言い、私たちは海に溺れていった。
慧くんは私があげた月下美人を持って、 私は慧くんがくれた雪華草を持って。
。
。
えー、間もなく終電です。
ご乗車ありがとうございました。
またのお越しを・・・
ちなみに、
雪華草の花言葉は 「君にまた会いたい」
月下美人の花言葉は 「ただ1度だけ会いたくて」です。
見て下さりありがとうございました! 久しぶりに小説を書くので上手に書けませんでしたが、良ければフォローして、 次の作品をお待ちください(՞ ܸ. .ܸ՞)︎