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#ファンタジー
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10年ぶりに再会した時の話だけを切り取って俺の本音を包み隠さずぶちまけるとする。
歩道橋の上で深刻そうにため息をついていた相手が、自分の好みの女性じゃなければ紳士に声をかけていなかったことは間違いない。それがたまたま“知ってる人”だっただけで。
とはいえ、ワンナイトである以上はこれ以上関わるつもりはなかったのに、自分の勤務先に矢崎が入社してくるなんて思いもしなかった。これについては大誤算だった。
でも、今は大誤算で良かったと心の底から思っている自分が確かにいる。
翌朝
キッチンから聞こえてくるガチャガチャとした物音と、どこからか漂う出汁の効いた良い匂いに起こされた。
遠山泉
自分の隣を見てみると、ベッドの上で1人で目が覚めた事に気がつく。
遠山泉
俺は今日のベッドの上での事を思い出すと何だか落ち着かなかった。隣で寝ていたはずの矢崎はどうやら先に起きているみたいだ。
立ち上がって寝室を出た俺は矢崎の姿を探す。
遠山泉
リビングの扉を開けると、キッチンに立っていた矢崎と目が合った。
矢崎柚子
遠山泉
俺は昨日の甘ったるい記憶を思い出すと何だか照れ臭くなって目を逸らしてしまった。
それに反するようにいつも会社で見るようなケロッと平然とした顔をしている矢崎。
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
俺は矢崎に近づくとコンロの上の鍋の中を覗き込んだ。
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
今の矢崎の性格が分かってきた俺は、彼女が怒る時は大体照れ隠しの場合が多いと理解している。だから矢崎がこちらを睨んでくるが、俺はそれを平然した顔でリビングのソファに座って待つことにした。
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
美味しそうなお雑煮を前にして、矢崎が前に“自分は料理が出来る”って言っていた言葉は本当だったんだと不思議な気持ちを抱えたまま半信半疑で食べてみる。
遠山泉
もぐもぐ…
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
今までに見た事がないほどの満面の笑みでニッコリ笑う矢崎と目が合うとドキッとしてしまった俺。もう完全に溺愛フィルターがかかってるわコレ。
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
でも、まだ自信がない。 もう少しだけこの幸せの時間を堪能したい気持ちと誠実な気持ちが拮抗し合ってて、頭を抱えながら過ごしている。
矢崎柚子
矢崎柚子
もぐもぐ…
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
本気なのか冗談なのか分からなかったが、俺的にはいつでも抱きしめて欲しいと思っている。
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
矢崎柚子
人の顔をじーっと見つめた後、残念そうに顔をしかめた矢崎。その素直な可愛さに俺の方が先に手を出してしまいそうだったのをなんとか我慢した。
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
俺がそう言うと、さっきまで残念そうにしていた矢崎の表情が途端に嬉しそうな顔に変わった。
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
軽く荷物をまとめた矢崎は唐突に俺に質問をしてきた。
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
矢崎柚子
遠山泉
遠山泉
矢崎の家を立ち去る前、俺はどういう会話から話を始めてその後“告白”まで持っていくか。そんな段取りばかり考えていた。
でも、実際自分から告白をした事が一度もない俺はほぼほぼ勢い任せの神頼みでしかないのだが。
しかし、この後、予想外の事を告げられることも知らずに俺はただ能天気に胸をざわつかせていたのだった。