1 隣 の 席 の 大 神 君 。
__この会社に入って、丁度3ヶ月が経った。
人間関係も、業務内容も、漸く"慣れてきた"と思えるようになった頃。
それでも僕は、隣に居る彼との距離感をまだ掴めずにいる。
赤_Liu
赤_Liu
そう言ってコーヒー片手に笑うのは、営業部のエース・大神赤。
社内では『大神さん』って呼ばれてるけど、僕は君付けで呼んでる。
水_Hot
水_Hot
赤_Liu
赤_Liu
こんな風に、軽口混じりで絡んでくるのはいつもの事だ。
大神君は誰にでも分け隔てなくフランクで、明るくて、ちょっと抜けてる。
それでも僕には分かる。
あの人が他の誰よりも繊細で、よく人を見てる事を。
そして、僕にだけ……、少し違う顔も見せてくれている事を。
水_Hot
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
そう言って目を細めて笑う。
この人のその顔を見る度、胸の奥がずきんとするのは気の所為なのだろうか。
あたたかくて、何処か痛い。
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
僕はきっと……好きなんだ。
大神君の事が。
でも、それを伝えてしまえば、
今みたいに隣で笑い合う時間が壊れてしまうかもしれない。
だから今日は僕も、何気ないフリをして隣に座る。
昼休み、大神君が僕のデスクにひょこっと顔を出してきた。
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
水_Hot
笑いながらそう言って、僕のバックを持って立ち上がる大神君。
……毎回、ずるいくらい優しい。
でももしかしたら。
ほんの少し、大神君の中にも『僕』が側にいるかもしれない、なんて。
そんな都合の良い想像をしてしまう。
__僕が大神君を見ているみたいに、
大神君も僕を見てくれていたら。
そんな風に願ってしまうくらいに、もう僕は手遅れなんだと思う。
どうやっても無理なくらい、僕はこの人に、心から惹かれてる。
水_Hot
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
赤_Liu
水_Hot
赤_Liu
水_Hot
この気持ちを伝えようとはまだ思わない。
ただ、ほんの少しだけ。
彼の隣に居るのは、可能でしょうか。
今回も読んでくれてまじ感謝ですッ…‼︎ こちらの作品は連載予定でして、リクエストを書いている合間に少 ~ しずつ進めていこうかなと…‼︎ 勿論今もリクエスト募集してますし、リクエスト優先なので安心してください…🥹🫶
コメント
1件
わぁぁ~~‼︎最高です! 赤君がしれっと褒めてるとこ大好きです~‼︎ いやぁいつくっつくんですかね(( 続き楽しみに待ってます~♪