千雪
よろしくね
千雪
なんか主色々やることあって
千雪
まだここに来れそうにないみたい
千雪
もう少し待っててね
千雪
それではどうぞ
左之助
千鶴ここはもう慣れたか?
千鶴
はいとても立派な屯所ですよね
左之助
西本願寺の坊主どもが立てた屯所だからな
左之助
まぁ、体のいい厄介払いだ
左之助
俺たちがいると何かと騒がしいしな
千鶴
鬼の襲来もありましたもんね
左之助
おかげでこの屋敷が手に入った
左之助
鬼の連中にも礼を言わないとなんねぇかもな
ヒュ〜
千鶴
はぁー
左之助
寒いか?
左之助
なんなら俺の手で温めてやろうか?
千鶴
い、いえこんな寒さへっちゃらです!
新八
さーの
左之助
ん?
新八
なぁにこんなところで千鶴ちゃんを口説いてんだよ
左之助
ばぁか、お前と一緒にすんな
左之助
俺は純粋に好意でな、!
新八
なぁに純粋で好意でだ
新八
大体お前はむっつりなんだよ
千鶴
ふふ、
千鶴
(前はここに平助くんもいたんだよね…)
千鶴
(今頃どうしてるんだろ…)
千鶴
……ん?
烝
話があるんだが……
千鶴
はい?
烝
これは幹部でもごく一部の人しか知らないんだが…沖田さんと千雪くんはある病を抱えてる
烝
君はそれも知っているな?
千鶴
……
千鶴
知りません
烝
本当か?
千鶴
はい、
烝
君は信頼に足る人物のようだ
千鶴
え?
烝
ひとつ頼みがある
烝
俺になにかあった時沖田さんと千雪くんの看護に当たって欲しい
千鶴
何かって……それってどういうことですか?
烝
他のものには頼れない
烝
彼らの病気について知っていて医術に詳しいのは君だけだ
千鶴
これは?
烝
松本先生の指示を受けて隊内の怪我人や病人の治療法をまとめたものだ
千鶴
山崎さんひとりででこれを、!?
烝
俺が留守の時はこれを見て対処してくれ
烝
局長と副長にも話は通しておく
千鶴
私、お手伝いだったら何でもします
千鶴
でも……でも!山崎さんの代わりはできません!
烝
あぁ
千鶴
頑張ります
烝
よろしく頼む
新八
坂本が斬られた!?
源三郎
原田くん坂本が斬られた所にあんたの鞘が落ちていたらしい
左之助
はあ!?
総司
なぁんだ、左之さんが坂本を斬ったんだ
総司
僕も呼んで欲しかったな
左之助
馬鹿言え!俺の鞘はここにあるだろ!
左之助
つか、オメェら寝てなくていいのか?
総司
少しは起きてないと寝たっきりなっちゃいますよ
千雪
そうだよ、それに僕はなんともない
新八
ま、なんにしてもだ
新八
新選組の仕業にしたいってやつがいるみたいだな
慶応3年10月
大政奉還により
幕府と朝廷は新しい時代を迎えた
だが、その一月後
歴史の立役者であった
坂本龍馬が暗殺され
新選組もいやお居なく時代の大きな うねりに飲み込まれようと していた
千雪
……
左之助
どうした?千雪
千雪
ねぇ、ちょっと独り言聞いて
わかった
千雪
僕ね多分この先一緒にいてあげれない
左之助
どういうことだ?
千雪
それが約束だから
千雪
今は僕本来の姿を出せないんだ
新八
本来の姿?
千雪
まぁそれはいいとして
千雪
ねぇみんな
千雪
僕がここから去ってもみんなはぼくのこと忘れない?
左之助
勿論だ
新八
当たり前だ!
源三郎
そうだよ千雪くん
千鶴
そうですよ!!
千雪
ありがとう……みんな
千雪
しばらくはまだ千景様に狙われるかもしれない千鶴
千雪
でも、去る時には収まるよ
千鶴
え、?
千雪
君は大切な子だからね
左之助
そろそろこいつにも知るべきじゃねぇか?お前の経緯
千雪
んー、まだ早い
千雪
もう少し……
千雪
もう少し待って
新八
なんでそんなに待つんだ?
千雪
僕の大事なことだから
千雪
順序よくしたい
新八
そうかよ、
源三郎
千雪くん……
千雪
源さん
千雪
まだ待って
源三郎
分かったよ
千鶴
千雪くん……
千雪
大丈夫だよ千鶴
千雪
総司もそんな顔しないで
総司
でも、僕は……
総司
千雪くんが、、
千雪
心配なのは分かるけど
千雪
僕が新選組に着いてきた理由だよ
千雪
約束は守るって言ったから
千雪
今は……ね?
総司
うん、
千雪
終わり
千雪
明後日は伊東甲子太郎暗殺だよ
千雪
それでは
千雪
またね