TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
女学園2話

一覧ページ

「女学園2話」のメインビジュアル

女学園2話

1 - 女学園2話

♥

60

2020年04月03日

シェアするシェアする
報告する

前回のあらすじ。

ある日校長の娘さんを助けたら、急に元の俺の男の身体から女の身体に意識と魂、記憶を移されてしまいエレナとして生きていくことになった私、エレナが学園のある人を守るようにと脅された結果、まずは学園生活になれるようにと校長にいわれ、今にいたります。宿題はちゃんとやったし、今回は上手くいくはず…。

ピピピッ。 ピピピッ。

エレナ

……ふぅっ………はぁ……。

エレナ

(もう朝か……)

エレナ

(精神的な疲れはあるが、身体は疲れてない)

エレナ

(丈夫な身体だな…)

エレナ

(さて、着替えて朝食を食べに行こうか)

ここには学食がある。

かなり美味しいらしいが、値段は高いと聞く。

一応、普通の食事もあるらしいが……

どこまでが普通なのか……

エレナ

(軽いものがいいな)

トス。トス。トス。

学食がある部屋につくと、広々とした部屋に沢山の女の子が学食を食べていた。

俺はお盆を持って列に並ぶ。

エレナ

(すごいな…………………)

エレナ

(こんな光景初めてだ)

エレナ

(…まぁ、普通にしてれば大丈夫だよな…)

榊原(さかきばら)

エレナちゃんおはよー。

エレナ

(っ…?)

振り替えると、そこには榊原さんがお盆を持って立っていた。

エレナ

お、おはよ…。

榊原(さかきばら)

どうしたの?

榊原(さかきばら)

元気ないようだけど…。

すると、榊原さんは私のおでこに手をあててきた。

エレナ

わっ…。

榊原(さかきばら)

えっ?

エレナ

あっ……なんでもないっ。

エレナ

ちょっと驚いただけ…。

榊原(さかきばら)

ほら、じっとしてて。

すると、また榊原さんは私のおでこに手をあててきた。

榊原(さかきばら)

んー……。熱はないみたい。

エレナ

そ、そう……。

エレナ

(大胆だな…)

その後、私は軽いものがよかったのだが、シチューがめにつく。

エレナ

(んっ、シチューか。良さそうだな)

結局はシチューとパンを選んで席に座る。

そして、隣に榊原さんが座る。

榊原(さかきばら)

いただきます。

エレナ

いただきます。

エレナ

(ここのシチューはどんな味なのか……)

榊原(さかきばら)

あっ、やっぱりシチューなんだ。

エレナ

え?

エレナ

(やっぱり?)

榊原(さかきばら)

エレナちゃん、シチュー好きだもんね。

エレナ

えっ………あっ、そうだよっ。

エレナ

久しぶりにここの食べてみたいなーって…。

榊原(さかきばら)

忘れられないよね。わかるよ。

榊原(さかきばら)

私も一年ってほどじゃないけど、インフルで休んでるとき、実家に帰ってたからわかるよ。

エレナ

そうだったんだ。

朝食を終えると、私は部屋に戻り、歯を磨く。

そして、自販機で牛乳を買って学校へ向かう。

榊原(さかきばら)

エレナちゃーん。

榊原(さかきばら)

一緒にいこー。

エレナ

いいよ。

エレナ

(この子、エレナの友達かな?)

榊原(さかきばら)

昨日の宿題多過ぎてやばかったよねー。

エレナ

それなりにあったよね。

エレナ

休みか何かあったの?

榊原(さかきばら)

本当に何もしらないんだ。

エレナ

ごめん…。

榊原(さかきばら)

……………。

エレナ

(記憶喪失のこといったほうがいいかな?)

エレナ

(俺はエレナのこと知らないから、そうするのが一番気が楽だ。)

榊原(さかきばら)

(やっぱり変だ。この子、双子か何かかな?)

榊原(さかきばら)

(入れ替わってる?)

榊原(さかきばら)

(けど、姉妹がいるしか聞いたことないしなぁ)

榊原(さかきばら)

ねぇ。エレナちゃんって双子なの?

エレナ

えっ?あっ、えーと……。

榊原(さかきばら)

なに?

エレナ

えーと……。

榊原(さかきばら)

うん。

エレナ

いたような……いなかったような…………。

榊原(さかきばら)

どういうこと?

榊原さんの目が真剣になる。

エレナ

(やばっ……)

エレナ

えーと………

エレナ

(いっちゃうか…)

榊原(さかきばら)

うん。

エレナ

私、記憶喪失で……それで……。

榊原(さかきばら)

えっ!?

エレナ

ご、ごめ…。

榊原(さかきばら)

何でいってくれなかったの!?

エレナ

ごめん…。

榊原(さかきばら)

私ら友達じゃん!

榊原(さかきばら)

何でそんな大事なこと言わなかったの!?

エレナ

……ごめん……。

榊原(さかきばら)

……そっか…。

榊原(さかきばら)

けどいってくれたからいいよ。

エレナ

ごめん…。ほんとにごめん…。

榊原(さかきばら)

………。

榊原(さかきばら)

けど、いいよもう。

榊原(さかきばら)

最近おかしいと思ってたんだ。

榊原(さかきばら)

謎がとけた。

エレナ

(うわぁ……おかしいって思われてたんだ…)

エレナ

(そりゃそうか…)

エレナ

(俺はエレナのこと知らないしな…)

榊原(さかきばら)

けど、エレナちゃんはエレナちゃんじゃん?

榊原(さかきばら)

いつも通り接してくれたらそれでいいから。

榊原(さかきばら)

…記憶ないからわかんないだろうけど。

榊原(さかきばら)

けど、この前おはよって言ってくれたじゃん?

榊原(さかきばら)

何で記憶ないのに私にそういったの?

エレナ

…何処かで見たことあるような感じがしたから…。

榊原(さかきばら)

……そう。

榊原(さかきばら)

じゃ、こうしよう?

エレナ

ん?

榊原(さかきばら)

学校では私から離れないで。

エレナ

えっ?

榊原(さかきばら)

何かあったらまたそうやっていうの?

榊原(さかきばら)

私みたいにまた傷つくよ?

エレナ

け、けど……。

榊原(さかきばら)

少しずつ思い出せばそれでいいから。

エレナ

………わかった。

エレナ

ごめんね…………。

榊原(さかきばら)

大丈夫だよ。

榊原(さかきばら)

けど、勉強大丈夫?

エレナ

昨日の宿題で少しは思い出したから…。

エレナ

(俺の元からの知識だけどな…)

榊原(さかきばら)

そっか。よかった。

と、こんな感じの話をしていたら学校についた。

靴箱の鍵をあけてシューズを履き、クラスへ向かう。

榊原(さかきばら)

いい?記憶喪失のこといっちゃだめだよ。

榊原(さかきばら)

勉強のし過ぎとかに言い訳しなよ?

エレナ

うん…。

クラスに入ると、皆お喋りやスキンシップなどを取っていた。

エレナ

(いつ見てもすごいな…)

席につくと、宿題を机に乗せ、窓の外を眺める。

エレナ

(そろそろ校長の所へいくか)

私は校長室へ向かおうとすると、榊原さんが私の腕を掴んできた。

エレナ

えっ…。

榊原(さかきばら)

どこ行くの?

エレナ

えーと……ちょっとお手洗いへ…。

榊原(さかきばら)

そっか。

榊原さんは納得したようで、私の腕を離してくれた。

エレナ

じ、じゃ、行ってきます…。

廊下に出ると、俺はひと安心する。

エレナ

(あぶねー………)

エレナ

(頭のいい人は苦手だ…)

エレナ

(さて、いくか)

俺は校長室へ向かい、ついたらノックをする。

校長

入りたまえ。

校長室へ入ると、部屋の中はコーヒーの匂いでいっぱいだった。

校長

おはよう。エレナ。

エレナ

おはようございます。

校長

1週間位たったが、そのうちの今日を含めて2日間。

校長

学園生活をした。

校長

大体はわかってきただろう?

エレナ

はい。少しはわかってきました。

校長

よし。それなら大丈夫そうだな。

校長

もっとこっちへきたまえ。

私は校長の近くへいくと、校長は内ポケットから封筒を出し、私に渡してきた。

校長

お小遣いだ。

エレナ

ありがとうございます。

私はそれをスカートのポケットに入れ、校長室から見た窓の外を見る。

エレナ

(いいところだ……)

校長

気に入ってくれたようだね。この学園を。

エレナ

あっ、はい。

エレナ

校舎は綺麗だし、ご飯も美味しい。そして優しい人々。

エレナ

気に入ってます。

校長

それはよかった。

校長

体調はどうだい?

エレナ

精神的な疲れはあります。けど、身体は疲れてません。

校長

さすが、エレナだ。

校長

いや、君もよく耐えられた。

校長

今回の授業は君にとってためになるだろう。

校長

さぼらないようにな。

エレナ

はい。

校長

私からは以上だ。

私は校長室の扉を触れようとした時、ふと思った。

エレナ

私に姉妹はいるのですか?

すると、校長はため息をついた。

校長

誰から聞いた?

エレナ

友達から………。

校長

ああ。いる。

エレナ

っ!

校長

だが、詮索はするな。

エレナ

すみません……。

校長

知りすぎたら、お互いに長生きするという目標は諦めなくてはいけない。わかるね?

エレナ

すみません…。

校長

うん。

エレナ

(そろそろ出た方がいいな…)

エレナ

それでは、私は失礼します。

校長

また帰りきたまえ。

校長

君との会話は楽しいんだ。

エレナ

は、はい……。

エレナ

失礼しました。

がちゃり。 がちゃん。

エレナ

ふぅ~……。

榊原(さかきばら)

何をしてたの?

エレナ

!!!?

この作品はいかがでしたか?

60

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚