しろせんせーの受難(幼児化)

部屋が明るくなって目覚めた僕は、隣で寝ている恋人を起こそうと、声をかけた

体を揺らそうとして手を伸ばすと、いつもと感覚が違った

布団をめくると、ボビーがいるはずの所に寝ているのは見覚えのない小さな子供だった

目を擦りながら起き上がったその子は、キョロキョロと周りをみて、泣きそうな顔をした

目の前にいる子どもは、自分をボビーだと言っている

言われてみれば確かに、面影がある

心底驚いているが、泣きそうな顔をしている子どもにそれを察しさせてはいけないと思い、平静を装った

要約すると、まちこが友人から貰った若返りの試薬を、ボビーがラムネと間違って食べたとの事だった

そう言って、僕のTシャツを頭からスポッと着せた

目をキラッキラに輝かせてこちらを見るボビー

その顔が無邪気で可愛くて、ちょっと色々我慢するのが大変だった

手を広げてジッと見てくるボビー

その意図を理解し、あまりの可愛さにニヤけるのを止められなかった

僕に抱かれでニッコニコになっているボビーの様子は、いつものどこかすましたような顔をしているボビーからは想像できないほど純新無垢なものだった