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147 - 総司編第28話  小刀で何をしてるの…?

2024年07月26日

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中の人

いやぁ

中の人

虹はいいね!

仲成

急に何だよ

中の人

いやさ

中の人

合唱で虹歌うんよ

仲成

ふーん

中の人

微妙に鬱る

仲成

何でだよ

仲成

ってか鬱るって何だよ

中の人

知らね

仲成

はぁ?

中の人

ま、始めっか

沖田総司

っ、ケホッ

沖田総司

そろそろ限界、なのかな…

沖田総司

………山南さん

沖田総司

僕は大人になれてたかな?

沖田総司

まだ死なないって分かってるけどさ

沖田総司

…皆のために頑張れてたかな…?

辰之助くんが子猫の事を近藤さんに言いにいこうといった後

僕のメンタルも弱くなっていた

山南さんの名前を言ってしまう程だ

沖田総司

───はぁ

沖田総司

本当、何でこんなことになったんだろ…

前なら山南さんが隣にいた

どうしたんですか?って聞いてくれる

そんな、お兄ちゃんみたいな存在

何か、成長しないな

成長したと思ったら、いつの間にか戻っちゃってた

本当、ダメダメだよ

政治とかには興味はないし

僕と山南さんは、釣り合わなかったのかな

結局、離れる運命だったのかな

沖田総司

ゲホッゲホッ、ハェ…

ダメだ

山南さんの事を考えても辛くなるだけだ

沖田総司

っはぁ、はぁ、はぁ…

ただ考え後としただけで息切れする

…相当自分でもヤバイ気がする

沖田総司

と、とりあえず、お粥、食べないと…

僕は箸を持つ

そして、お粥を口に運ぶ

沖田総司

…………

味が、しない

お粥でも、ちょっとした甘味とかはあるはずだ

沖田総司

……

というか、食べたくない

一口いれただけで満腹に感じてしまうぐらいだ

沖田総司

………どうしよ…

僕はとりあえず水を飲む

水なら、ギリギリ飲めた

沖田総司

………はぁ

沖田総司

……一体なんだっていうんだろ…

沖田総司

僕の体、おかしいのかな

もう一口、口にいれようとしてもいれることができない

拒絶してしまってるのだ

沖田総司

……おかしいな

沖田総司

いつもなら沢山食べれるのにな…

僕は無意識に箸を置いてしまった

沖田総司

………

沖田総司

残しちゃった、な…

沖田総司

………

沖田総司

誰も、責めない……よね?

市村辰之助

すみません!

市村辰之助

子猫、何とか預けてもらいました─

市村辰之助

って、何してるんですか!?

沖田総司

、?

辰之助くんの言葉に僕は意識が戻ったように感じた

そして、ハッとした

沖田総司

……あれ

市村辰之助

な、何で、小刀を…

市村辰之助

小刀を、使って……

僕の手首が、血だらけになっていた

沖田総司

……あーぁ…

市村辰之助

わ、わわ…

市村辰之助

とりあえず、布ありますんで!

市村辰之助

止血してください!

沖田総司

あ、う、うん

一体、何があったんだ?

僕が意識を戻した時、何故か僕は手首を切っていた

ただ不思議と痛みが感じない

市村辰之助

ああああ、血が止まらない…

市村辰之助

ギュゥって押さえててくださいね!

沖田総司

う、うん

僕はいわれた通り止血をする

市村辰之助

な、何でこんなこと…

市村辰之助

切腹なら聞いたことはありますけど

市村辰之助

何で手首を…?

沖田総司

わ、分からない…

市村辰之助

え…?

沖田総司

分からないんだよ
何で切ったのか

沖田総司

本当に……

辰之助くんの瞳に反射して見える

僕は何故か、泣いていた

沖田総司

自分がなにしたのか…

沖田総司

もう、本当に…っ

市村辰之助

お、沖田さん……

布が血で段々と滲んでいく

白色の布が、赤色に染まったのだ

市村辰之助

………

市村辰之助

ぁ、お粥、食べなかったん、ですね

沖田総司

あ……う、うん

あまり触れたくないところに触れてしまった

市村辰之助

……もしかして、お粥嫌いでした?

沖田総司

いや、そうじゃないんだけど…

沖田総司

…………

市村辰之助

沖田さん………

すると、ポンと僕の頭の上に何か感じた

辰之助くんが頭を撫でていたのだ

市村辰之助

大丈夫ですよ、オレは怒りませんし

市村辰之助

無理して食べる方が体に悪いですもん

沖田総司

辰之助くん……

市村辰之助

この事は土方さんに内緒にしておくので

市村辰之助

安心してください

市村辰之助

流石に一口も食べないのは土方さん、怒りますからね

沖田総司

そうだよね…

市村辰之助

………

市村辰之助

辛かったら、何かいってくださいね

市村辰之助

どんな些細なことでもいいんで

沖田総司

っ………ありがとう…

市村辰之助

いえいえ!これくらい当然です!

辰之助くんはとても優しくて泣ける

本当に、山南さんの生まれ変わりみたいだ

中の人

さぁて

中の人

これにセンシティブ付けるか付けないか

中の人

悩むねぇ

仲成

自傷行為やってるじゃん

中の人

いや、あれは違う!

中の人

多分違う!

仲成

はぁ?

中の人

でも明日は確実に付くからなぁ…

中の人

前触ってことで付けとくか

仲成

それが一番安全だろ

中の人

よし、それじゃあ、閉めますか

中の人

またいつかー!

雨が降る。×も降る。

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